木更津市では、JR木更津駅西口前の旧西口駐車場跡地を活用し、新たな行政・交流拠点となる「駅前新庁舎」の整備を進めています。新庁舎は、市役所機能に加えて市民交流プラザや店舗・食堂を備えた複合施設として計画されており、木更津駅とペデストリアンデッキで直結することで、駅利用者や市民が気軽に立ち寄れる開かれた庁舎を目指しています。建物は鉄骨造5階建てで、ZEB Ready認証の取得を目標とした環境配慮型施設となるほか、災害時の業務継続性を高める設備や、多目的に利用できる市民交流機能を備えることも特徴です。
当初は民間事業者との官民連携によるマンションと公共施設の一体開発が計画されていましたが、建設費高騰などの影響で計画を見直し、市主体の従来方式へ変更して事業を再始動しました。現在は旧西口駐車場の解体工事が進み、現地はほぼ更地となって本体工事に向けた準備が着実に進展しています。一方、施工期間が当初想定より長期化する見込みとなったことから、開庁時期は令和11年(2029年)4月頃へ約1年間延期されることが正式に発表されており、木更津駅前の新たなランドマークとして完成が期待されています。
木更津市駅前新庁舎の概要
1.木更津駅前の新たな行政拠点整備
JR木更津駅西口前に駅前新庁舎を整備し、市役所機能と交流機能を集約する複合施設計画。
駅直結の利便性と中心市街地の活性化を担う新たな都市拠点の形成。
2.市民交流機能を備えた複合施設
1階に店舗・食堂、2階に市民交流プラザ、3・4階に市役所、5階に議会を配置する施設構成。
行政サービスと市民交流を融合した開かれた公共施設の整備。
3.官民連携計画から事業手法を変更
建設費高騰や土地利用協議の難航により、当初の官民連携事業は事業化を断念。
従来方式への見直しによる事業再始動と計画推進。
4.開庁時期を約1年間延期
建設工事の施工期間が当初想定を上回る見込みとなり、工程全体を見直し。
2029年4月頃の開庁と同年7月頃の交流施設供用開始への変更。
5.環境性能と防災性能を備えた庁舎
自然エネルギーの活用や太陽光発電設備を導入し、ZEB Ready認証取得を目指す計画。
省エネルギー性能と災害時の業務継続性を兼ね備えた防災拠点の整備。
6.駅直結と快適な利用環境の実現
木更津駅とペデストリアンデッキで直結し、雨天時でも快適にアクセスできる動線を確保。
賑わい空間や市民交流スペースを備えた利便性の高い駅前空間の創出。
7.現地では解体工事が進行中
旧木更津駅西口駐車場の解体工事が進み、現地はほぼ更地となる状況。
本体工事着工に向けた準備進展と駅前再整備の本格化。

駅前新庁舎は、JR木更津駅西口駐車場跡地に建設される鉄骨造、地上5階建て、延床面積約7,900㎡規模の複合施設です。1階には店舗や食堂、来庁者向け駐車場を配置し、2階には約1,200㎡の「(仮称)市民交流プラザ」が整備されます。
3階と4階には市役所の各部署を集約し、5階には議場や議会関連施設を配置することで、行政機能を効率的に集約します。また、木更津駅とはペデストリアンデッキで直結され、雨の日でも快適にアクセスできる利便性の高い庁舎となる計画です。駅前に新たな賑わいと交流を生み出す拠点として、行政サービスと都市機能の向上が期待されています。

当初は新昭和を事業候補者とする官民連携事業として、市庁舎・共同住宅・駐車場を一体的に整備する計画が進められていました。しかし、建設資材価格や人件費の急激な高騰により事業費が大幅に増加したことに加え、事業予定地の地権者との土地利用に関する最終合意にも至らなかったことから、2023年に事業化は断念されました。
その後、市はサウンディング型市場調査を実施し、事業内容を改めて検討したうえで、市が主体となる従来方式へ変更。設計を見直しながら再スタートを切り、現在は駅前整備を着実に進めています。度重なる計画変更を経ながらも、木更津駅周辺の活性化に向けた重要プロジェクトとして位置付けられています。


設計業務の進展に伴い、建設工事に必要となる施工期間が当初の想定を上回る見込みとなったことから、木更津市は2026年2月、新庁舎の開庁時期を約1年間延期すると発表しました。当初は令和10年(2028年)4月の業務開始を予定していましたが、変更後は令和11年(2029年)4月頃となります。

また、1階の食堂や店舗、2階の市民交流プラザについては、開館準備や設備調整の期間を設けるため、新庁舎開庁後となる令和11年7月頃から順次供用を開始する予定です。スケジュールは見直されたものの、利便性や機能性をより高めた施設として整備を進める方針となっています。


新庁舎では、自然採光や自然換気を積極的に取り入れるほか、屋上への太陽光発電設備や自家発電設備の設置など、省エネルギーと防災性能を両立した施設整備を進めます。建物全体でZEB Ready認証の取得を目標とし、環境負荷の低減とランニングコストの削減を図る計画です。
また、ワンフロア型の開放的な執務空間を採用することで、部署間の連携を高めるとともに、将来的な組織改編にも柔軟に対応できる設計となっています。議場についても多目的利用を想定した設計とし、市民に親しまれる開かれた庁舎づくりを目指しています。災害時には行政機能を継続できる強靱な防災拠点としての役割も担います。

2026年7月時点の現地では、旧木更津駅西口駐車場の解体工事が本格的に進められており、建物はほぼ撤去され、敷地全体が更地に近い状態となっています。解体工事は鈴木建設株式会社が施工を担当し、2026年10月末まで解体工事が実施される予定です。現場は仮囲いで囲まれ、アスベスト対策など安全管理を徹底しながら工事が進められています。

解体完了後はいよいよ新庁舎本体の建設工事へ移行し、木更津駅西口の景観は大きく生まれ変わることになります。行政機能と市民交流機能を兼ね備えた新たなランドマークの誕生により、駅前の活性化や回遊性の向上、さらには中心市街地の再生にも大きく寄与することが期待されています。
出典
・木更津市 市庁舎整備特別委員会協議会を開催 令和7年3月21日
・木更津市 駅前新庁舎開庁時期の変更について
最終更新日:2026年7月25日