東京都は、多摩都市モノレールの上北台駅からJR箱根ケ崎駅方面へ延伸する「多摩都市モノレール延伸事業」において、新設される7駅の駅舎デザイン案を公表しました。延伸区間は東大和市、武蔵村山市、瑞穂町を結ぶ約7.1kmで、2034年度の開業を目指して整備が進められています。7駅のうち、主要駅として位置付けられる(仮称)No.3駅とNo.6駅ではデザインコンペを実施し、建築家、デザイナー、学生などから128件の提案を受け、各駅4作品、計8作品を選出しました。
一方、No.1、2、4、5、7駅では、駅舎デザイン検討会が各駅3案、計15案を作成しています。延伸部全体では「沿線でつながる空と狭山丘陵の緑の広がりや、地域の良さが人の五感に響く」をコンセプトに、森・水・空など多摩地域の自然や各駅周辺の特色をデザインへ反映。2026年10月16日まで都民から意見を募り、2026年12月に最終的な駅舎デザインを決定する予定です。
多摩都市モノレール延伸事業駅舎デザイン案の概要
1.7駅の駅舎デザイン案を公表
上北台駅から箱根ケ崎駅方面へ延伸する多摩都市モノレール延伸部で、7駅の駅舎デザイン案を公表
新設駅を単なる交通施設ではなく、沿線のまちを象徴する存在として整備する方針
2.「多摩の新たな顔」となる駅舎
有識者や地元市町、多摩都市モノレールなどで構成する検討会を設置し、地域資源を踏まえて駅舎を検討
延伸部全体では、狭山丘陵の緑や水、空など多摩地域の自然と各駅周辺の特色を生かした景観形成
3.都民意見231件を踏まえた駅コンセプト
2025年11月に実施した駅やまちのイメージに関する意見募集では、都民から231件の意見を受け付け
寄せられた意見を踏まえて各駅のコンセプトを策定し、地域の魅力や将来像を駅舎デザインへ反映
4.No.3駅・No.6駅はデザインコンペ
主要駅となる(仮称)No.3駅・No.6駅ではデザインコンペを実施し、建築家やデザイナー、学生などから128件の提案
厳正な審査を経て各駅4作品、合計8作品を選出し、特徴的で象徴性のある駅舎デザインを検討
5.5駅は検討会で15案を作成
(仮称)No.1、No.2、No.4、No.5、No.7駅では、各駅3案、合計15案の駅舎デザイン案を検討
狭山丘陵の森・水・空をイメージしながら、子育て、桜並木、河川、歴史など各地域の特色を表現
6.駅ごとに異なる地域性をデザインへ反映
No.1駅は新しいまちの玄関口、No.2駅はやさしさとやすらぎ、No.4駅は桜並木、No.5駅は川、No.7駅は宿場町の歴史をテーマ
7駅それぞれが異なる表情を持ちながら、延伸区間全体として統一感のある駅舎景観を形成する計画
7.2026年12月のデザイン決定へ
2026年10月2日から10月16日まで駅舎デザイン案に対する都民の意見・感想を募集し、今後の検討に反映
寄せられた意見を踏まえて検討会で議論を進め、2026年12月に最終的な駅舎デザインを決定する予定

多摩都市モノレール延伸事業は、現在の終点である上北台駅から北西方向へ路線を延ばし、東大和市、武蔵村山市を経由してJR八高線の箱根ケ崎駅付近までを結ぶ計画です。延伸区間の延長は7,055mで、(仮称)No.1駅~No.7駅の7駅が新設されます。東京都は2025年11月に国土交通省から都市計画事業の認可を取得し、正式に事業へ着手しており、事業期間は2025年度から2034年度まで、インフラ部の事業費は904億円とされています。
No.1~No.6駅は改札階の上にホーム階を配置する二層式を基本とし、No.7駅は横田基地周辺の航空制限などを考慮して改札階とホーム階を同一階に配置する一層式とされます。延伸によってJR八高線と多摩都市モノレールが接続し、多摩センター方面と箱根ケ崎方面を結ぶ南北方向の広域交通ネットワークが強化されるほか、沿線では駅を中心とした新たなまちづくりが期待されています。

東京都は「多摩のまちづくり戦略」において、延伸によって新設される駅舎を単なる交通施設ではなく、沿線のまちを象徴する存在として整備する方針を示しています。2025年6月には有識者、東大和市、武蔵村山市、瑞穂町、多摩都市モノレールなどで構成する「多摩都市モノレール延伸部駅舎デザイン検討会」を設置し、まちづくりの方向性や地域資源を踏まえて検討を進めてきました。
2025年11月には駅やまちのイメージについて都民から意見を募集し、231件の意見が寄せられました。これらを踏まえて、延伸部全体の共通コンセプトを「沿線でつながる空と狭山丘陵の緑の広がりや、地域の良さが人の五感に響く」と設定。各駅についても、子育て、医療、賑わい、桜並木、河川、農業、歴史など、それぞれの地域特性を生かした個別のコンセプトが設定されています。


7駅のうち、沿線の主要駅として位置付けられる(仮称)No.3駅とNo.6駅では、2026年2月から駅舎デザインコンペが実施されました。建築家やデザイナー、学生など幅広い応募者から合計128件の提案が寄せられ、審査を経て各駅4作品、合計8作品が選出されています。
No.3駅は「様々な施設が集まる沿線の核としての風格を備え、賑わいや楽しさを感じる」駅をコンセプトとしており、沿線の中心的な拠点としての存在感が求められています。一方、No.6駅は「狭山丘陵の風景と調和しながら、未来を感じさせる」駅をコンセプトとしており、狭山丘陵の自然環境と先進農業などのイノベーションを結び付けた駅舎が想定されています。


No.1、No.2、No.4、No.5、No.7の5駅については、デザインコンペではなく、駅舎デザイン検討会が各駅のコンセプトをもとにデザイン案を作成しました。各駅3案ずつ、合計15案が用意され、延伸部沿線を象徴する「狭山丘陵の森、水、空」を共通テーマとして、それぞれの地域性を感じられる駅舎デザインが検討されています。
No.1駅は新しいまちの玄関口として子供たちがワクワクする明るい駅、No.2駅は病院や市民センターを訪れる人を「やさしさ」と「やすらぎ」で包む駅、No.4駅は自転車道の桜並木と調和する駅、No.5駅は川の音や流れを感じる駅、No.7駅は宿場町の歴史を感じさせ、人々の往来や交流による「はじまり」を予感させる駅を目指します。これにより、7駅それぞれが異なる表情を持ちながら、延伸区間全体として統一感のある景観形成を図ります。


今回公表されたのは最終決定された駅舎ではなく、今後の設計に向けたデザイン案です。東京都は2026年10月2日から10月16日まで、No.3駅・No.6駅のコンペ選出作品を含む7駅のデザイン案について、都民から意見や感想を募集しています。寄せられた意見も参考にしながら駅舎デザイン検討会で引き続き検討を進め、2026年12月に最終的なデザインを決定する予定です。
駅舎のデザイン・設計は2026年度から2027~2028年度にかけて進め、2028年度以降の整備につなげるスケジュールが示されています。2034年度の開業に向けて、モノレールの交通機能だけでなく、駅そのものを地域のランドマークとして育てることで、沿線のまちづくりや多摩都市モノレール全体のブランド形成にもつながることが期待されます。
過去の記事→2025年11月29日投稿 多摩都市モノレールを上北台駅からJR箱根ケ崎駅方面へ延伸する「多摩都市モノレール延伸事業」!!2034年度開業を目指して遂に事業着手へ!!
出典・引用元:東京都 多摩都市モノレール延伸部の駅舎デザイン案について皆様の御意見を募集します
最終更新日:2026年10月6日