岐阜県多治見市に本社を置き、東海地方を拠点に全国展開を進めるスーパーマーケットチェーン「バロー」が、2025年に神奈川県横浜市に関東1号店となる「スーパーマーケットバロー横浜店(仮称)」を出店することを発表しました。地場密着型ながら積極的な攻めの姿勢を強める同社は、「関東圏売上高500億円構想」を掲げ、人口密集地である関東市場へ本格進出します。長年にわたり培ってきた生鮮食品を中心とした商品力と低コスト経営を武器に、新たなステージへと挑みます。
→スーパーマーケットバロー横浜店(仮称)【S】(神奈川県横浜市港南区)
スーパーマーケットバロー横浜店(仮称)の概要
- バロー、関東初進出を正式発表
食品スーパー「バロー」が2025年、神奈川県横浜市に関東1号店を出店。東海・関西に続く新たな市場開拓へ踏み出す。 - 出店地は横浜市港南区の好立地
出店地は「下永谷」駅近く、旧ヤマダ電機跡地。交通アクセスの良さと既存建物活用で迅速な開業が見込まれる。 - 「関東圏売上高500億円構想」始動
横浜店を皮切りに、関東圏で年間売上高500億円を目指す。今後の多店舗展開の起点と位置づけられている。 - 強みは生鮮食品の品ぞろえと地域密着型営業
鮮魚を中心とした生鮮食品の豊富さと地域密着の価格政策で、他社との差別化を図る。 - 1958年創業の老舗、成長の軌跡
戦後の衣料品店にルーツを持ち、1958年にスーパー事業を開始。着実な成長を続けてきた企業である。 - 他地域でも着実に出店拡大中
東海を軸に関西にも展開済み。蓄積したノウハウを活かし、関東での市場拡大を狙う。 - 「守り」から「攻め」へ、挑戦を続ける姿勢
小池社長は「攻めの経営」を強調。競争激しい関東市場でも積極的な展開を進めていく方針だ。

1958年に岐阜県恵那市で創業したバローは、現在では岐阜・愛知を中心に244店舗を展開する一大チェーンに成長。生鮮食品、特に鮮魚の豊富な品ぞろえに定評があり、地域密着型のスーパーマーケットとして高い評価を得てきました。ここ数年は近畿エリアへの出店も進め、事業エリアを拡大中。2025年、ついに関東市場へ進出することとなり、業界内外から注目が集まっています。


バローの関東1号店は、神奈川県横浜市港南区に出店予定。最寄りは横浜市営地下鉄ブルーラインの「下永谷」駅で、徒歩13分の立地にある環状2号線沿いです。この場所にはかつて「ヤマダデンキ テックランド横浜本店」が営業していましたが、「ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT New横浜本店」へ2025年夏の移転に伴い閉店済みで、バローはその跡地に出店するとみられます。新店舗は「スーパーマーケットバロー横浜店(仮称)」として、2025年中の開業を目指します。

建設地周辺は、南北に環状2号線が貫き、坂の多い地形と豊かな緑に囲まれた、戸建て住宅を中心とする閑静な低層住宅街が広がっています。また、環状2号線を北上すると、高密度な住宅地や商業拠点が形成されている「東戸塚」駅周辺エリアへアクセス可能です。建設地は駅から離れたロードサイドに位置しており、周辺住民の日常的な利用に加え、環状2号線を利用する自動車での来訪が主に想定されています。

バローの歴史は1946年に岐阜県恵那市で始まった衣料品店「丸イ伊藤商店」にさかのぼります。1958年にスーパーマーケット業態へと転換し、「主婦の店 恵那店」を開業。以降、チェーン展開・ドラッグストアやホームセンター、スポーツクラブ事業への多角化など、新たな挑戦を繰り返してきました。低コスト経営と堅実な出店戦略で「日本のウォルマート」とも称される同社が、ついに関東市場という大舞台に乗り込みます。
最終更新日:2025年5月27日