三井不動産株式会社は、千葉県船橋市に位置する日本最大級のショッピングモール「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」において、段階的に進められている北館建替え計画のⅠ期エリアを、2025年10月に開業すると発表しました。
この建替えにより、同施設はさらに進化を遂げ、2階建てから3階建てに拡張された新たなショッピング空間が誕生します。あわせて、隣接する「ビビット南船橋」も「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY North Gate」へと名称変更し、統合・リニューアルを実施。Ⅰ期開業後は全体で約390店舗という圧倒的な規模となり、同社が展開する商業施設の中でも最大の店舗数を誇る存在となる見込みです。来たるⅡ期の完成に向けて、ららぽーとは今後も進化を続け、地域と共に歩む「次世代型ショッピングセンター」を目指します。
三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY 北館建替え計画Ⅰ期の概要
1.ららぽーとTOKYO-BAY北館建替えⅠ期、2025年10月開業
1981年開業の歴史ある商業施設「ららぽーとTOKYO-BAY」が、北館の大規模建替えを経て、2025年10月にⅠ期エリアを開業予定である。従来の2階建てから3階建てへと拡張され、施設の機能と空間が刷新される見通しである。
2.最大級スケールへの拡張、約390店舗体制へ
Ⅰ期開業と同時に、隣接施設「ビビット南船橋」も統合・再編され、「ららぽーとTOKYO-BAY North Gate」として運営。全体の店舗数は約390となり、三井不動産グループ最大級の商業施設となる予定である。
3.多彩な食とライフスタイルの提案
「RHC ロンハーマン」や「ティム・ホー・ワン」など話題性の高い店舗が登場し、千葉県最大級のフードゾーンが新設される。ショッピングとともに多様な食の楽しみを提供する構成である。
4.ハーバー通りの拡幅による快適な回遊空間
施設の中心通路「ハーバー通り」は、従来の約2倍の幅に拡張。テラス席のある飲食店や、イベント空間、ベンチスペースなどを備え、快適性と滞在価値の向上を図る設計である。
5.「ビビット南船橋」の統合と再編
既存の「ビビット南船橋」は、「ららぽーとTOKYO-BAY North Gate」として再編。アトリウム広場やウェルカムゾーンを備えた一体型施設として機能し、回遊性と連続性を高める再整備である。
6.Ⅱ期閉館と既存館の段階的リニューアル
Ⅰ期開業に合わせて、北館Ⅱ期エリアは閉館。南館および西館についても順次リニューアルが開始され、施設全体の段階的な再構築が進行する見通しである。
7.地域共創と働きやすさへの取り組み
地域住民の思い出を刻むレンガ設置や合同説明会の実施など、地域との共創を重視。従業員向けには快適な休憩室や福利厚生設備が整備され、働きやすい職場環境の構築を目指す取り組みである。

1981年4月に「ららぽーと船橋ショッピングセンター」として誕生して以来、多くの来場者に親しまれてきた「ららぽーとTOKYO-BAY」は、施設の老朽化や時代のニーズ変化に対応すべく、段階的な再構築を進めています。その中核となる「北館建替え計画」のⅠ期が、約1年半の建設期間を経て、ついに2025年10月に開業することが決定しました。
旧北館の建物は2023年1月に営業を終了し、2024年3月より本格的な建設が始動。新たに誕生する北館Ⅰ期エリアは、2階建てから3階建てへと増床し、延床面積や店舗数も大きく拡大します。地上3階構成の施設には、幅広いジャンルのテナント94店舗が出店し、そのうち93店舗が今回先行して発表されました。建物の構造や動線も最新のトレンドを反映し、より快適な滞在環境が提供される予定です。

北館Ⅰ期の魅力は、単に店舗数が増えるだけにとどまりません。セレクトショップ、スポーツブランド、ライフスタイル雑貨、カフェ、サービス業など多様な業種が集うことで、訪れる人の多彩なライフスタイルに寄り添う施設となります。特に3階に新設される千葉県最大級のフードゾーンは、注目度の高いエリアです。フードコートとレストランゾーンが一体化した構成で、気軽に立ち寄れるスイーツ店から特別な日を演出する本格ダイニングまで、さまざまな食の楽しみを提供します。
今回発表された注目テナントには、ミシュラン一つ星を獲得した香港点心の名店「TIM HO WAN」が県内初出店を果たすほか、ファッション・アート・食を融合させたライフスタイル型店舗「RHC ロンハーマン/RHC CAFE」など、話題性に富んだブランドが多数ラインナップされています。これらの出店により、訪れるたびに新たな発見がある魅力的な施設が誕生します。

ららぽーとTOKYO-BAYの中心部を貫く全長約350mの「ハーバー通り」も、今回の建替え計画にあわせて大きくアップデートされます。Ⅰ期・Ⅱ期にわたって進められる整備により、通りの幅は約2倍に広がり、より開放的で快適な歩行空間へと生まれ変わります。
さらに、沿道にはテラス席を併設したカフェや飲食店が軒を連ね、施設全体に賑わいと滞在価値をもたらします。南館と北館は引き続きブリッジで接続され、天候に左右されず快適に行き来できる設計も健在。単なる「モール」から「街の一部」へと進化し、訪れる人々にとって心地よく、過ごしやすい空間となることが期待されています。また、通りの沿線にはイベントスペースや休憩スペースも整備される予定で、地域コミュニティの交流の場としての役割も担っていきます。


これまで独立した商業施設として運営されてきた「ビビット南船橋」は、2025年10月より「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY North Gate」として新たに生まれ変わります。この統合により、ららぽーとTOKYO-BAY全体としての一体感とスケールメリットが高まり、来場者の利便性や満足度も一層向上する見込みです。リニューアルされたNorth Gateでは、エントランス周辺に緑豊かなウェルカムゾーンを整備し、心地よいアプローチ動線を演出。アトリウム広場は、スポーツイベントや音楽パフォーマンスなど多目的に活用できる空間へと刷新され、地域との新たな接点を生み出します。このような空間設計は、買い物や食事だけにとどまらない、新たな都市型エンターテインメントの可能性を感じさせます。

北館建替え計画の次なるステップとして、現在営業中の北館Ⅱ期エリアは2025年10月13日をもって一時閉館されることが決定しました。これに伴い、2025年9月から10月にかけて感謝を込めた閉館セールの実施が予定されています。長年親しまれてきたテナントが多く出店していることから、訪れる顧客にとっても特別な時間となるでしょう。
また、Ⅱ期エリアの閉館に合わせて、南館や西館の一部エリアでも移転・リニューアルが行われ、新たな魅力を加えた空間が創出される予定です。新規出店テナントも加わることで、ららぽーとTOKYO-BAY全体としてのバリエーションと楽しみ方がさらに広がる見通しです。リニューアルの詳細情報は2025年9月頃に順次発表予定となっており、Ⅱ期の再開業に向けての期待が高まっています。


ららぽーとTOKYO-BAY北館建替えⅠ期では、地域住民との絆を大切にし、共に施設を育てていくという姿勢も鮮明に打ち出されています。たとえば、開業に向けた取り組みの一環として、来館者から「思い出エピソード」や「メッセージ」を募集し、それらを刻印したレンガをエントランス広場に設置するプロジェクトが実施されます。施設と地域の歩みを象徴するようなこの取り組みは、単なる再開発にとどまらず、地域の記憶と未来をつなぐ試みといえるでしょう。
また、従業員の働きやすい環境づくりにも注力しており、5か所に設けられる休憩室には、フリーWi-Fi、充電コンセント、パウダーコーナー、歯磨き用洗面台など、利便性と快適性を両立させた設備が整えられます。スタッフ向けの特典や割引制度も拡充され、ES(従業員満足度)の向上が図られます。
最終更新日:2025年6月3日