ジェイアール東日本都市開発と東急不動産が進める「(仮称)船橋市場町プロジェクト」は、千葉県船橋市市場町エリアにおいて展開される大規模なまちづくりプロジェクトです。この開発は、JR船橋駅から徒歩圏内の旧船橋市場社宅跡地を再開発し、住宅や商業施設、再エネ発電施設、コミュニティ施設などを整備するものです。
敷地面積は約45,400㎡で、総延べ床面積は約75,000㎡に及びます。このプロジェクトは、2026年以降の施設完成を目指し、段階的に進められます。A街区とB街区の2エリアに分かれて開発が進行し、完成時には約1,000戸の共同住宅と商業施設が地域の利便性と居住環境を大きく向上させることを目指しています。また、再生可能エネルギーの活用や緑豊かなオープンスペースの整備を通じて、環境に配慮したサステナブルな街づくりを推進する計画です。
→船橋市 第149回船橋市都市計画審議会の会議概要及び会議録
→建設通信新聞 船橋市場町プロジェクト、総延べ7.5万平米/長谷工が共住を設計施工/JR東都市開発と東急不動産
計画の概要
- プロジェクト概要
ジェイアール東日本都市開発と東急不動産が進める「(仮称)船橋市場町プロジェクト」は、千葉県船橋市市場町で約45,400㎡の敷地に住宅、商業施設、再エネ発電施設、コミュニティ施設を整備する大規模開発で、2026年以降の段階的な完成を目指しています。 - 開発エリア構成
プロジェクトはA街区とB街区の2エリアで進行し、約1,000戸の住宅と商業施設が建設される予定です。A街区は店舗付き住宅と商業施設を中心に、B街区は中高層住宅を中心に開発が進められます。 - A街区の施設計画
A街区では、RC造13階建て共同住宅(274戸)とS造3階建て商業施設が計画され、緑地やオープンスペースも整備されます。着工は2025年9月、完成は2028年12月予定です。 - B街区の住宅計画
B街区には、14階建てや8階建ての住宅が複数建設され、住戸数は合計で約1,000戸を予定しています。完成時期は2028年6月から10月にかけて段階的に予定されています。 - 環境とデザインの特徴
自然環境と調和する設計が特徴で、海老川沿いの緑地やプロムナードが整備され、歩行者空間が強化されます。また、再生可能エネルギーの導入や緑豊かな街づくりで、サステナビリティが重視されています。 - 交通と利便性
JR船橋駅や新船橋駅に近接した利便性の高い立地で、商業施設と住宅の配置により地域全体の生活環境の向上と人口増加が期待されています。 - 地域活性化への貢献
船橋市の都市計画マスタープランに基づき、災害に強い設計や住民ニーズに応えたまちづくりを推進。再エネ活用や賑わいを生む空間設計で、地域住民に愛される街の実現を目指しています。
A街区には、店舗付き共同住宅と商業施設が整備されます。A-1街区では、福田組が設計を担当するRC造13階建ての共同住宅が建設され、延べ床面積は18,327㎡、高さ42.33m、住戸数は274戸となります。一方、A-2街区では、延べ床面積3,058㎡のS造3階建て商業施設が設けられます。これらは2025年9月に着工し、2028年12月の完成を予定しています。また、緑地やオープンスペースが整備され、周辺住民や訪問者が憩いと賑わいを感じられる場所となることが期待されています。
B街区では、敷地を4つに分けた住宅開発が計画されています。B-1街区では、RC造14階建ての共同住宅が建設され、延べ床面積18,707㎡、高さ44.89m、住戸数257戸です。B-2街区では、RC造8階建ての住宅が建設され、延べ床面積10,175㎡、高さ26.53m、住戸数138戸となります。これらのエリアは2028年6月に完成予定です。一方、B-3街区とB-4街区の完成は2028年10月を目指し、それぞれ14階建てと8階建ての共同住宅が計画されています。全体として、B街区では1,000戸を超える住戸が提供され、地域の人口増加を支えるとともに、快適な居住空間を提供します。また、共同住宅の設計施工は長谷工コーポレーションが行います。
このプロジェクトは、JR船橋駅と新船橋駅という交通の要所に近接しており、地域の利便性を高める設計となっています。A街区では商業施設を中心に生活利便性を向上させる施設が配置され、B街区では中高層住宅がメインとなり、住環境に配慮した設計が行われます。また、東西と南北をつなぐ人の流れを考慮したプロムナードが計画され、海老川沿いの自然環境と調和した緑豊かな街並みを形成します。このような配置計画により、地域全体の魅力向上と活性化が図られる見込みです。
計画地は、船橋地方卸売市場に隣接し、JR船橋駅から東に約850mという優れた立地条件を持っています。この地理的な優位性を生かし、交通や生活インフラとの連携が重視されています。また、海老川に沿った環境軸を生かし、緑地や歩行者空間が整備される予定です。こうした空間デザインは、地域住民や来訪者にとって快適で魅力的な街を提供するだけでなく、環境共生や災害対策にも配慮されています。
現地の開発計画は、船橋市の都市計画マスタープランに基づき、地域の特徴や住民ニーズを反映したものとなっています。例えば、既存の社宅を建て替えることで良好な居住環境を提供しつつ、商業施設やオープンスペースの配置により賑わいのある街並みを形成することが目指されています。また、再生可能エネルギーの活用や緑の東西軸と南北軸の連携により、持続可能でサステナブルな街づくりが進められています。この場所は、災害に強く、誰もが安心して暮らせる場所として設計されており、地域住民に愛される街へと変貌を遂げる予定です。
最終更新日:2024年12月5日