都市開発ニュース
名古屋駅太閤通口・観光案内所も2026年9月12日に供用開始される「名古屋駅西側駅前広場整備」!!雲をイメージしたクラウド屋根の新設や3つの広場空間を整備へ!!
津田沼パルコ跡地で2026年10月1日(木)に開業する「ツダヌマ エキマエ ATOCHI(アトチ)」!!スター型テントや人工芝、既存躯体を活かしたポケットパークも整備へ!!
千葉駅南側一帯のJR東日本千葉支社跡地で計画が本格化する「(仮称)新・千葉市民会館/JR東日本による開発建物」!!約1,500席の大ホールを備える文化交流拠点と商業・業務・住宅の3棟整備へ!!
海老名駅西口に2027年春開業する「ViNA GARDENS hug(ビナガーデンズ ハグ)」!!保育・教育・飲食・フィットネス・ペット関連など全8テナントが入居する新たなファミリー拠点に!!
2030年度から順次6両編成で運行する「福岡市地下鉄七隈線6両編成化」!!輸送力約1.5倍へ、橋本~姪浜・福岡空港国際線への延伸構想も!!
堂島のANAクラウンプラザホテル大阪の解体工事が本格化した「堂島ダイビル・クラブ関西会館地上解体工事」!!クラブ関西会館もほぼ解体完了、両敷地一体の建て替えか!?
国際センター駅前で建設が進む名古屋銀行の新たな高層オフィスビル「(仮称)名古屋銀行名古屋駅前ビル」!!南東側一帯の名駅五丁目では大規模再開発構想も進展!!
有楽町駅前で2026年9月1日に着工する「YURAKUCHO PARK」!!CLTを活用したサーキュラー建築や既存地下躯体を活かした新たな都市空間を整備へ!!
JR松山駅周辺にホテルや商業施設、アミューズメント施設などの複合機能を導入する「JR松山駅周辺にぎわい施設整備事業」!!三井不動産やJR四国、伊織の3者が事業協力予定者に選定!!
晴海五丁目に整備される環状第2号線と朝潮運河をつなぐ新たな広場「黎明大橋際街角広場(仮称)整備工事」!!新たな歩行者ネットワークと水辺の回遊空間を形成へ!!
東急田園都市線鷺沼駅で進む自由通路や商業施設、改札が新設される「東急田園都市線鷺沼駅改良工事」!!再開発と合わせて駅まち一体の都市拠点へ変貌!!
豊川駅東口・遂に外観の姿が現れた高層複合ビル「FRONTIS TOYOKAWA(フロンティス トヨカワ)」!!たびのホテルlit豊川やオフィス、多目的ホール、商業施設が入り、2026年11月15日に開業へ!!
JR東海道本線石山駅北口のルネサス滋賀工場跡地一帯で進む3街区・1,001戸の大規模マンション「BIWARLY HILLS(ビワリーヒルズ)」!!駅前広場・商業施設・公園も整備する関西圏最大級の大規模複合開発!!
鳥取駅の駅前広場・複合施設・バスターミナル等を再編する「鳥取駅周辺再生整備計画(素案)」が公表!!山陰の一大ターミナル駅が大きく生まれ変わる!!
JR大阪駅前にダイナミックな滝や池を備えた都市の森が誕生する「うめきたの森」!!2026年11月20日開園を目指して緑豊かな木々が遂に姿を現す!!
全長約67mの巨大LEDビジョン・スカイメディア金山ルーフも設置された「金山総合駅デジタルサイネージ」!!駅コンコースがメディア空間に生まれ変わる!!
花車ビルなどが建ち並ぶ名駅五丁目地区で再開発計画浮上「名駅五丁目みらい構想 Ver.2」!!地上40階建てクラスの超高層3棟からなる大規模複合施設を建設か!?
晴海四丁目の上屋・倉庫跡地で進む大規模な都市基盤整備「晴海四丁目まちづくり」!!晴海西小学校第二校舎の建設や道路造成が進行中!!
大阪府吹田市・万博記念公園駅前で2027年1月中旬に着工する「(仮称)万博記念公園駅前周辺地区活性化事業」!!18,000人収容アリーナを核とした大規模複合開発!!
新川崎に量子・AI・半導体の研究開発拠点が誕生「新川崎・創造のもりイノベーション拠点整備事業」!!2029年度開業を目指す次世代イノベーション拠点!!

名古屋駅太閤通口・観光案内所も2026年9月12日に供用開始される「名古屋駅西側駅前広場整備」!!雲をイメージしたクラウド屋根の新設や3つの広場空間を整備へ!!

名古屋駅西側駅前広場(名古屋駅太閤通口 駅前広場)では、リニア中央新幹線の開業やアジア・アジアパラ競技大会を見据えた再整備が進められています。名古屋市は2024年2月に「名古屋駅西側駅前広場 整備計画」を策定し、屋根、植栽、舗装、ファニチャー、照明、サインなどの具体的な整備内容を取りまとめています。整備では、駅とまちをつなぐ歩行者動線を確保するとともに、市民や来訪者が憩い、交流できる3つの広場を新設し、名古屋駅西口の新たな顔となる空間を形成するものとしています。

2026年8月時点では、駅前広場内に整備される「名古屋駅観光案内所(太閤通口)」の建物が竣工しており、2026年9月12日の供用開始に向けた準備が進められています。周辺ではタクシー乗り場付近などで駅前広場の整備工事も進行しているほか、観光案内所の隣には「常設型金鯱水」も設置される予定で、駅西口の観光案内・情報発信機能も強化されます。将来的には高速バス・観光バスなどの交通結節機能の立体的な配置や、駅前広場と建築物との一体的な空間活用なども検討されており、スーパーターミナル駅にふさわしい「重層的な拠点形成」へ発展させる構想となっています。

名古屋駅西側駅前広場整備の概要

1.名古屋駅西側駅前広場の再整備
リニア中央新幹線の開業やアジア・アジアパラ競技大会を見据えた駅前空間の再整備
交通機能の強化と歩行者空間の充実による名古屋駅西口の新たな玄関口形成

2.「クラウド広場」をコンセプトにした空間形成
「関係性を紡ぐリニアフロンティア」をテーマとした自然と近未来が融合する広場空間
雲をイメージしたクラウド屋根や植栽などによる象徴的な駅前景観の創出

3.3つの広場による多様な滞留空間
「広場1・広場2・広場3」の3つの広場を整備し、待ち合わせや休憩、交流などに対応
段状ファニチャーやイベント利用にも対応した、駅とまちをつなぐ歩行者空間の形成

4.高質な舗装・植栽・照明などの整備
御影石や愛知県産レンガ、既存樹木を活用した植栽などによる風格と親しみを備えた空間
調光・調色照明や保水性舗装、雨庭、ミスト設備などによる快適性・環境性能の向上

5.名古屋駅観光案内所(太閤通口)の新設
2026年9月12日の供用開始に向けた、名古屋城や伝統文化を発信する新たな観光案内拠点
2026年8月時点で建物が竣工し、周辺ではタクシー乗り場付近を含む駅前広場整備工事が進行中

6.常設型金鯱水と観光・情報発信機能の強化
観光案内所に隣接して整備される水道水直結の冷水機「常設型金鯱水」
タッチパネルディスプレイや展示などを活用した来訪者への観光情報・名古屋文化の発信

7.将来的な重層的ターミナル拠点への発展
駅前広場の地下・上空空間を活用した高速バス・観光バスなどの交通結節機能の高度化
駅・広場・周辺市街地を一体化し、リニア時代のスーパーターミナルを形成する将来構想


*名古屋駅西側駅前広場整備の工事が進む太閤通口の様子/以下、写真は2026年8月撮影

名古屋駅西側駅前広場の再整備は、リニア中央新幹線の開業を契機として、スーパーターミナル駅にふさわしい高い機能性を備えた駅前空間を形成するとともに、世界から訪れる人々を迎える名古屋の新たな顔をつくることを目的としています。西側エリアでは、交通機能の高度化だけでなく、将来的な周辺まちづくりと連携した重層的な拠点形成も目指されています。

一方で、地下や上空を含めた重層的な拠点形成には相当な期間を要すると想定されているため、まずは平面レベルでの整備を先行。アジア・アジアパラ競技大会の開催時やリニア中央新幹線開業時に、国内外から訪れる来訪者を温かく迎え入れるため、必要な交通機能の確保と快適な歩行者空間の形成を進めるものとしています。

名古屋市は2022年12月に「名古屋駅西側駅前広場デザイン計画」を策定し、広場の基本的なデザイン方針を示しました。その後、屋根や植栽、舗装、ファニチャーなどについて詳細な検討を進め、2024年2月に「名古屋駅西側駅前広場 整備計画」として具体的な整備内容を取りまとめています。

*名古屋駅西側駅前広場整備の配置図/出典∶名古屋市
*現地仮囲いに掲示されている駅前広場整備工事の標識

西側駅前広場のデザインコンセプトは、「関係性を紡ぐリニアフロンティア ~自然を感じ 近未来を想像し 多彩な活動に触れるクラウド広場~」です。駅とまち、来訪者と市民をつなぐ象徴的な景観を創出し、名古屋駅西口を訪れた人が自然を感じながら、近未来的な雰囲気を体験できる広場を目指したものとなります。

特徴となるのが、雲をイメージした曲面形状の白色系「クラウド屋根」です。角のない柔らかな形状とすることで、軽やかで清潔感のある印象を与えるとともに、乗り換え動線や滞留空間における雨よけ・日よけとしても機能します。屋根の素材には、必要な強度を確保しながら自由度の高い造形を可能とするFRP(繊維強化プラスチック)が採用されます。

植栽についても、既存樹木を活かしながらカツラなどを新たに植樹し、低木・地被には名古屋の在来種や四季を感じられる植物を採用。さらに、アジア・アジアパラ競技大会を見据え、アジアの国々にちなんだ植物も取り入れる計画となっています。

*名古屋駅西側駅前広場整備が進む名古屋駅太閤通口の椿町北交差点の様子
*ある名古屋駅西側駅前広場整備が進む、高速バスターミナルがある太閤通口広場北側の様子

駅前広場には、利用目的や滞在時間などに応じて性格の異なる「広場1」「広場2」「広場3」の3つの広場を新設します。広場1は約210㎡、広場2は約150㎡、広場3は約230㎡とされ、それぞれ異なる利用シーンを想定した空間構成となっています。

駅に近い広場では、待ち合わせや短時間の休憩などに利用しやすい空間を形成するとともに、広場2では段状タイプのファニチャーを設置。段状ファニチャーは座る場所としてだけでなく、ステージとしても活用できるタイプとなっており、イベントや交流など多様な活動への対応が期待されます。

また、駅とまちを見通すことができる2本の軸を確保し、駅前から周辺市街地へ向かう歩行者の流れを意識した計画としています。交通機能だけを重視した従来型の駅前広場ではなく、歩く、休む、待つ、交流するといったさまざまな行動が生まれる空間として整備されます。

*名古屋駅西側駅前広場整備が進む、タクシーロータリーがある太閤通口広場南側の様子
*一部は仮囲いで覆われて工事が進められていた

駅前広場の舗装には、流動域と滞留域で異なる素材が採用されます。人が歩く流動域には、リニアの玄関口にふさわしい風格と高質感を演出する御影石を使用し、人が滞在するエリアには親しみやすい愛知県産のレンガを採用します。広場1では保水レンガも用いる計画です。

ファニチャーは、一人掛けタイプ、並んで座るタイプ、段状タイプの3種類を配置。屋根や植栽に囲まれた場所、壁面や植栽帯を背にする場所など、それぞれの特徴に合わせて配置することで、利用者が自由に過ごせる滞留空間をつくります。

照明については、歩行動線を明るく照らして安全性を確保する一方、滞留空間では間接光によって落ち着いた雰囲気を演出。さらに、屋根の照明には調光・調色機能を取り入れ、夜間の広場を印象的に演出します。保水性舗装や雨庭などのグリーンインフラ、ミスト設備も導入され、環境への配慮と夏季の快適性向上を図る計画です。

*名古屋駅西側駅前広場整備の一環で建設された名古屋駅観光案内所(太閤通口)の様子

名古屋駅西側駅前広場では、新たな「名古屋駅観光案内所(太閤通口)」の整備も進められています。名古屋市によると、供用開始は2026年9月12日(土)の午前10時頃を予定しており、新幹線口を出てすぐの太閤通口側、名古屋駅西側駅前広場内に位置します。

施設のコンセプトは「名古屋らしさとおもてなしを、スマートに届ける名古屋観光の新たな玄関口」。名古屋城の金鯱や本丸御殿をイメージした内装を採用し、名古屋の見どころや伝統工芸品を紹介する写真パネル、伝統工芸品の実物展示などを行います。さらに、名古屋市の観光案内所として初めてタッチパネルディスプレイを導入し、観光スポット、イベント、交通などの情報が提供されます。

2026年8月時点の現地では、観光案内所の建物がすでに竣工している状況となっています。一方、ロータリーのタクシー乗り場付近では一部が仮囲いで覆われ、駅前広場の整備工事が進行中です。仮囲いには「歩行者空間を整備しています」と記された案内が掲示されており、広場全体の再整備が進んでいることが確認できます。また、観光案内所に隣接して、水道水直結の冷水機「常設型金鯱水」も整備されます。観光案内所と合わせて、名古屋駅西口を訪れる来訪者への案内・情報発信・おもてなし機能を強化する施設となります。

*地上から見た名古屋駅西側駅前広場整備の完成予想パース/出典∶名古屋市
*名古屋駅西側駅前広場整備の完成予想パース/出典∶名古屋市

今回の駅前広場再整備は、現在進められている平面レベルの整備だけで完結するものではありません。リニア中央新幹線の開業後には、できる限り早期に駅前広場の地下や上空なども活用し、高速バス・観光バス乗降場を含む交通結節機能を立体的に配置することが検討されています。さらに、駅前広場と周辺建築物との一体的な空間活用、地下空間などを活用した新たな交通機能、駅・広場・まちをつなぐ緑の回遊空間の形成なども検討。総合案内、文化発信、産業・ビジネス交流、オフィスなど、ターミナル駅にふさわしい新たな都市機能の導入も想定されています。

広場には、災害時の情報発信機能としてデジタルサイネージを活用するほか、一時的に滞留する来訪者が使用できる給電機能も導入予定。プロジェクションマッピングや観光資源の情報発信、事業PRなどにも対応できる機能を備え、多目的な駅前空間としての活用を図ります。

*2026年9月時点のGoogleEarthで見た名古屋駅西側駅前広場整備の様子

将来的には、名古屋駅西側駅前広場を中心として、駅・広場・周辺市街地が一体となった回遊性の高い都市空間へ発展させることが目指されています。名古屋駅西側では、まず観光案内所の開設や歩行者空間の整備が進み、その先には地下・上空を含めた交通結節機能や新たな都市機能が加わることで、リニア時代の「スーパーターミナル駅」にふさわしい新たな玄関口へと変貌していくことが期待されます。

過去の記事→2025年11月12日投稿 リニア中央新幹線開業に合わせて名古屋駅西口に整備される広場「名古屋駅西側駅前広場」!!雲のような形状のクラウド屋根の連続が印象的な空間に!!

出典
・名古屋市 名古屋駅西側駅前広場 整備計画
・名古屋市 名古屋駅西側駅前広場デザイン計画
・名古屋市 名古屋駅観光案内所(太閤通口)の開設及び常設型金鯱水(きんこすい)の供用開始等について

最終更新日:2026年9月4日

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