愛知県名古屋市北区の名城公園内に建設中の「IGアリーナ(愛知国際アリーナ)」は、世界トップレベルのスポーツ・音楽エンターテインメント施設として、2025年7月13日にグランドオープンを迎えます。この新しいアリーナは、愛知県体育館の老朽化と規模の問題を解決するために、名城公園北園で建設が進められていました。
施設の設計は建築家・隈研吾が担当し、地上6階、高さ41m、建築面積29,421.40㎡、延床面積65,259.87㎡*の広大な規模を誇ります。最大収容人数は17,000人(着席15,000人)で、スポーツイベントやコンサートなどをフレキシブルに対応できる仕様です。さらに、音楽とスポーツの融合を目指すスマートアリーナとして、最新のICT技術を活用し、来場者に新たな体験を提供します。また、2026年に開催されるアジア競技大会の会場としても利用される予定です。IGアリーナは、国内外の多くのイベントを招致し、名古屋・愛知のシンボルとして、世界中の観客に新しいエンターテインメントの場を提供します。
*現地標識より
→IGアリーナ 公式サイト
→愛知県 【知事会見】IGアリーナのオープニングDAYsについて
IGアリーナ(愛知国際アリーナ)の概要
- 施設概要
愛知県名古屋市北区名城公園内に、17,000人収容可能な多目的アリーナ「IGアリーナ」が建設中。地上6階、高さ41m、建築面積29,421.40㎡、延床面積65,259.87㎡。 - オープン予定
2025年7月13日、大相撲名古屋場所でグランドオープン予定。その前に5月31日(土)と6月1日(日)に「IGアリーナオープニングDAYs」が開催。 - 開業式典
5月31日(土)に音楽プロデューサー滝沢秀明氏が演出するオープニングアクトが実施予定。スポーツと音楽が融合するエンタメイベントも。 - 体感イベント1
スマートアリーナの機能を活かし、音楽とスポーツの融合イベントが開催。最新技術を活用した新感覚の体験が提供される。 - 体感イベント2
6月1日(日)には、さまざまなスポーツ体験を通じてアスリートと共にアリーナを楽しむイベントが実施される。 - 名城公園駅整備
IGアリーナの新設に伴い、大津通直下に名城公園駅まで接続する地下横断歩道を整備。併せて名城公園駅もリニューアルされ、親子連れを含む訪問者に快適な空間を提供する。 - ネーミングライツ
アリーナの名称は「IGアリーナ」、オンライン金融サービス企業IGグループがネーミングライツを取得し、世界クラスの施設となる。

IGアリーナのグランドオープンに先駆け、2025年5月31日(土)と6月1日(日)の2日間、「IGアリーナオープニングDAYs」が開催されます。このイベントは、愛知県の新しいアリーナを体感できる貴重な機会となり、様々なアクティビティが予定されています。DAY1(5月31日)では、エンタメ界のリーダーである音楽プロデューサー・滝沢秀明氏が演出を担当する開業式典が行われ、IGアリーナの未来に向けた歴史的な一歩を祝います。

さらに、音楽とスポーツを融合させた「体感イベント1」も実施され、観客は最先端のエンターテインメントを楽しむことができます。DAY2(6月1日)では、様々なスポーツ体験ができる「体感イベント2」が行われ、アスリートと共にIGアリーナを満喫できる特別な日となります。また、2日間を通して、アリーナ内を巡るスタンプラリーやバーチャルスポーツ、パラスポーツなども体験可能です。来場者は、IGアリーナの新しい魅力を直に感じることができるでしょう。

IGアリーナの建設地の様子です。2025年7月13日にグランドオープンを目指し、急ピッチで建設が進んでおり、遂に外観の姿が現れました。
IGアリーナの開業式典は、エンターテインメント界で広く知られる音楽プロデューサー・滝沢秀明氏が演出を担当し、アリーナの歴史のスタートを華やかに彩ります。滝沢氏は、IGアリーナが世界に発信するエンターテインメント、スポーツ、日本文化の魅力を伝えることをテーマにした開業式典を計画しています。滝沢氏は「IGアリーナから世界へ」とし、この場所から数々の歴史が生まれることを期待しています。式典では、音楽とスポーツの融合を感じさせるパフォーマンスや演出が行われ、来場者にとって特別な瞬間となるでしょう。滝沢氏の演出は、アリーナが新たなエンターテインメントの拠点となることを示唆する重要なステップとなります。


IGアリーナは、単なるアリーナとしての機能を超え、最先端の「スマートアリーナ」として設計されています。スマートアリーナとは、ICT技術を駆使し、来場者に新しい体験を提供する施設のことを指します。IGアリーナでは、モバイルオーダーやキャッシュレス決済、フリーWi-Fi、バーチャルスポーツ体験など、最新のテクノロジーが導入され、観客はイベントをより快適に、そして効率的に楽しむことができます。また、アリーナ内には多くの飲食店舗が並び、来場者はさまざまな食の体験も楽しめるほか、スポーツと音楽の融合を体感できるコンテンツが提供されます。これにより、IGアリーナはエンターテインメント業界に革命を起こす場となり、国内外からの来場者に新しいエンターテインメント体験を提供することができます。

IGアリーナは、施設の規模や機能において世界トップレベルを誇ります。最大収容人数は17,000人に達し、国内でも最大級の規模を誇ります。アリーナ内にはメインアリーナをはじめ、サブアリーナやスタジオ、ホスピタリティエリアなど、さまざまな施設が整備され、スポーツイベントやコンサートを多角的にサポートします。特に、観客席は全席に最先端の視覚・音響技術が施され、音楽やスポーツのライブ体験を最大限に楽しむことができます。また、アリーナ内の動線設計は、安全性と快適さを重視し、バリアフリーにも配慮されています。これにより、IGアリーナは多様なイベントに対応可能で、国内外のトップアーティストやスポーツ選手が集まる場所として、今後の日本のエンターテインメントシーンを牽引していくことが期待されます。


IGアリーナは、名城公園北東側に位置しており、名城公園駅のすぐ目の前に立地、東大手駅や浄心駅からも徒歩圏にあり、交通アクセスに優れた立地となっています。
IGアリーナは、2026年に開催されるアジア競技大会の重要な会場となる予定です。この大会では、IGアリーナがその規模と先進的な設備を生かして、数多くの競技を開催することが期待されています。アリーナの施設は、競技者や観客にとって快適な環境を提供できるよう設計されており、世界中からの選手と観客を迎える準備が整っています。また、IGアリーナは、これからも国際大会や大規模なスポーツイベントに積極的に利用されることが予想され、愛知・名古屋の国際的なスポーツシーンを象徴する施設となるでしょう。


IGアリーナの新設に伴う歩行者の増加を見越し、名古屋市緑政土木局によって大津通を横断する地下横断歩道の整備が進められています。令和7年度に工事が完了予定で、令和4年度には中央分離帯や街路樹の撤去、埋設管の移設が行われ、その後着手されました。地下横断歩道は、地下鉄名城公園駅から名城公園北園まで安全かつ快適に移動できる施設として、2番出口から延ばす形で整備され、信号待ちによる滞留を防ぎます。また、階段やエレベーターのほか、エスカレーターも設置されます。


名城公園駅では、IGアリーナ(新愛知県体育館)のオープンに伴い、駅のリニューアル工事が進められています。今後、さまざまな年齢層の訪問者が予想され、特に親子連れの利用が増えると見込まれています。そのため、明るく、機能的で快適な休憩スペースを提供することが目指されています。通路部分は、名古屋造形大学によるデザインで、名城公園の自然を感じさせる温かみのある空間を意識し、曲線的で豊かな緑を感じるように仕上げられます。
リニューアル工事は、ホーム階やコンコース階の壁、床、天井の改修や照明器具の更新を行う内容です。工事の完了予定は令和7年6月末とされています。


名城公園周辺では、名古屋造形大学や愛知学院大学名城公園キャンパス、そして「tonarino(トナリノ)」といった新しい施設が開設され、地域の活性化が進んでいます。
名古屋造形大学は、2022年に名城公園キャンパスに移転し、都市型の美術大学として社会とのつながりを大切にした教育と研究が行われています。アートストリートには展示用の小さな建物「ボックス」が配置され、ギャラリーやホール、図書館などの施設が整備されており、地域住民にも開放されています。
愛知学院大学は2014年に名城公園キャンパスを開設し、商学部、経営学部、経済学部を移転しました。キャンパス内には、高層の「アガルスタワー」や学外向けの講座を開催するホールもあり、地域活性化や災害時の避難所としても活用されています。
さらに2017年、名城公園内には「tonarino(トナリノ)」という新たな公園商業施設が誕生しました。食、体、緑、集の4つのキーワードをテーマに、シャワー・ロッカールームやカフェ、スポーツ関連施設などが集まり、利用者はその日の目的に合わせて使い分けることができます。名城公園の広大な自然環境の中で、都心の利便性も享受できる施設として注目されています。
最終更新日:2025年3月2日