西武不動産および西武・プリンスホテルズワールドワイドは、軽井沢プリンスホテル イースト・ウエストエリアの既存コテージを対象に、総事業費約290億円をかけた大規模リニューアルを発表しました。これにより、現存する233棟のコテージは、計124棟の新しい「ヴィラ」へと生まれ変わります。
著名建築家・坂 茂氏の設計による自然との共生を重視したデザイン、ドッグフレンドリーな設備、プライベート空間の充実など、現代の多様化した宿泊ニーズに応えるリゾート施設へと進化する計画です。
→株式会社西武不動産 軽井沢プリンスホテル イーストおよびウエストコテージの大規模リニューアルに着手 コテージの増改築と新築により「ヴィラ」へと生まれ変わります
軽井沢プリンスホテル コテージリニューアルの概要
- 大規模リニューアル実施
軽井沢プリンスホテルのイースト・ウエスト両エリアにある既存コテージを、総事業費約290億円で全面リニューアル。 - ヴィラ124棟に再編
現在の233棟のコテージを124棟の新しい「ヴィラ」へと集約・再設計し、より上質で現代的な宿泊施設へ転換。 - 建築家・坂 茂氏が設計監修
自然との調和を重視し、世界的建築家・坂茂氏が建築・デザインを担当。 - ドッグフレンドリーな設備を強化
愛犬と滞在可能な施設(ドッグラン・ドッグプール・専用ラウンジなど)を新設し、ペット同伴旅行の需要に対応。 - プライベート空間と滞在性の向上
客室の広さを大幅に拡張し、長期滞在や家族・グループでの利用に適したヴィラを提供。 - エリア別の明確なテーマ設計
イーストエリアは「ウエルネス」、ウエストエリアは「アクティブ」とし、異なる体験価値を創出。 - 段階的に開業予定
イーストエリアは2027年5月、ウエストエリアは2028年春以降の開業を予定し、順次展開予定。

このリニューアルは、単なる建て替えにとどまらず、宿泊体験そのものを再設計する過去最大級のプロジェクトです。ヴィラの床面積はコテージ時代より大幅に広がり、長期滞在やグループ旅行にも対応できる設計となっています。

また、全体を「ウエルネス」と「アクティブ」の2テーマでゾーニング。自然との調和・静寂・癒しをテーマとしたイーストエリアと、眺望・活動性・家族連れ向けのウエストエリアに明確に役割を分け、それぞれのターゲットに応じた滞在体験を提供します。
既存のコテージも増改築を通じて活用されることで、環境への負荷を抑えながら施設の魅力と収容力の両立を実現しています。


イーストエリアでは、97棟のコテージを41棟のヴィラに再編(うち新築31棟、増改築10棟)。全ヴィラに温泉の配湯や薪ストーブを設置することで、軽井沢の自然と静けさを味わえる滞在空間を演出します。
特筆すべきは、愛犬との宿泊に特化したドッグフレンドリー施設の充実。屋内外のドッグラン、ドッグプール、アジリティ設備に加え、愛犬と一緒に過ごせるレストランやラウンジを併設したセンター棟が新設されます。
また、センター棟にはフロント、スパ、プライベートサウナ、スキーサービスなどの多機能施設を集約。滞在中の快適さを高めつつ、「自然×癒し」の滞在価値を最大化する設計です。開業は2027年5月を予定。


ウエストエリアでは、136棟のコテージを83棟のヴィラへ再編(うち新築4棟、増改築79棟)。二世代・三世代のファミリー層や、国内外の観光客、ゴルファーを想定した設計がなされています。
特にエリア最上部に建てられる新築の大型ヴィラ4棟は、浅間山を望む眺望と完全プライベートな設計が特徴。バトラーサービス、サウナ、スパトリートメントルームなど、ハイクラスの滞在体験が可能です。
一方、増改築されるヴィラ群も、機能性と快適性を重視した構成で、グループやファミリーでの滞在をしっかりサポート。イーストとは異なる“アクティブな癒し”の世界観を演出する予定です。開業は2028年春以降を予定。
最終更新日:2025年6月17日