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小松市が「未来型図書館等複合施設基本計画」を策定!!2030年開館を目指す!!
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小松市が「未来型図書館等複合施設基本計画」を策定!!2030年開館を目指す!!

石川県小松市は、市民と共に進める次世代都市づくりの一環として「未来型図書館等複合施設基本計画」を策定しました。本プロジェクトは、芦城公園周辺の景観を一新し、エリア全体の価値を向上させる総合プロジェクトです。市は、令和3年度から段階的に調査・構想を進め、令和6年度内に基本計画の策定、開館は、市制90周年を迎える2030年(令和12年度)を目指しています。

未来型図書館は、図書館や博物館などの機能を併せ持つ多目的施設として整備されます。この施設は、多世代が集い、学びや交流を深める場となることを目指しており、市民生活の質の向上と持続可能な地域社会の発展に寄与することが期待されています。基本計画では、「こまつを編む。こまつを巡らす。」というビジョンを掲げ、市民と共に創ることを中心に据えた3つのコンセプトを実現していくものとされています。

→小松市 未来型図書館づくり推進チーム

小松市未来型図書館等複合施設基本計画の概要
  1. 計画の目的と背景
    小松市は、市民と共に創る未来型の図書館等複合施設の整備を進めており、2030年(令和12年度)の開館を目指して基本計画を策定。芦城公園周辺の景観と価値を向上させるプロジェクトの一環として実施。
  2. 施設の主な機能
    図書館、博物館、市民交流スペースなどを併せ持ち、「コレクションハブ」を導入。紙の書籍だけでなくデジタル情報や地域文化のアーカイブを活用し、多様な学びと交流の場を提供。
  3. 立地と都市への影響
    芦城公園周辺に建設され、歴史・文化の中心エリアの魅力を向上。公共交通との連携を強化し、利便性とアクセスの向上を図るとともに、環境に配慮した持続可能な施設を目指す。
  4. 既存施設の跡地活用
    既存施設解体後の跡地は、市民が集える広場や緑地として整備。文化・芸術活動の発信拠点や、防災機能を備えたオープンスペースとしても活用予定。
  5. 市民が体験できる空間
    開放的なデザインを採用し、吹き抜けやガラス壁で自然光を活かした空間を設計。リラックスできる閲覧スペースや子ども向けの体験型プログラムを充実させ、多世代が楽しめる施設に。
  6. ゾーニングと機能的な空間設計
    一般書籍コーナー、児童書コーナー、デジタルアーカイブエリア、カフェスペースなどを配置。市民ギャラリーや研究スペースも整備し、学びと創造の場を提供。
  7. 市民参加型のプロセス
    計画の策定や運営には、市民や事業者との対話を重視。リビングラボなどを活用し、市民と共に持続可能な都市空間を実現するための共創プロセスを進める。
出典:小松市

施設の機能としては、「情報と活動の融合」を核とし、新たに図書館や博物館などの資料や情報を全てコレクションとして位置付けた「コレクションハブ」を導入します。この「コレクションハブ」は、図書館や博物館などの資料や情報を総合的に収集・展示し、知識を共有するための中心的な空間となります。また、ミーティングスペースや市民交流スペース、キッチンスタジオなどを柔軟に統合し、限られた空間を多様な用途に適応できるように設計されます。

図書館機能としては、未来型図書館を中心に、市内の南部図書館(地域密着型)や空とこども絵本館(絵本専門図書館)と連携し、相互に補完し合う図書館サービスを提供します。紙媒体の書籍にとどまらず、デジタル情報や地域文化のアーカイブも活用し、多様な知識と情報を提供する知的空間を創出します。

出典:小松市

未来型図書館等複合施設は、芦城公園周辺に建設される予定です。このエリアは、小松市の歴史や文化の中心的な場所であり、近隣には教育機関や公共施設が点在しています。新たな複合施設の誕生により、この地域の魅力がさらに高まり、市民の憩いの場や学びの拠点としての機能が強化されることが期待されています。

また、施設の立地選定にあたっては、アクセスの利便性や景観との調和も重視されています。歩行者や自転車利用者の利便性を向上させるとともに、公共交通機関との連携を強化することで、より多くの市民が気軽に訪れることができるようになります。さらに、施設の設計には環境に配慮した持続可能な建築手法が採用される予定であり、自然との調和を図りながら、エネルギー効率の高い運営を目指します。

出典:小松市

新施設の建設に伴い、既存の施設は段階的に解体され、その跡地の有効活用が計画されています。跡地は、新しい都市空間の創出を目的とし、市民が集う広場や緑地として整備される予定です。特に、芦城公園との連携を強化し、文化・芸術活動の発信拠点としても機能するようなデザインが検討されています。

また、跡地には市民が自由に活用できるオープンスペースを設け、イベントやワークショップなどが開催できる場としての活用が想定されています。都市景観の向上だけでなく、防災機能の強化や環境負荷の軽減も考慮され、持続可能な都市づくりのモデルケースとして位置づけられています。

出典:小松市

施設の内観は、開放感と機能性を兼ね備えたデザインが採用される予定です。吹き抜け空間やガラス壁を活用し、自然光を多く取り入れることで、明るく快適な環境を実現します。閲覧スペースは、長時間滞在したくなるようなリラックスできる空間を目指し、ソファ席やベビーカー・車椅子対応の広い書架間隔が確保されます。

また、一般の書籍だけでなく、電子書籍やデジタルアーカイブを活用し、来館者が多様な情報源にアクセスできるように設計されます。特に「コレクションハブ」では、図書館と博物館の融合を図り、関連する蔵書と展示品が一体的に配置されることで、多角的な学びの場を提供します。

さらに、子ども向けの学びの場として、遊びながら学べる体験型プログラムも充実させる予定です。例えば、地域の歴史を探るフィールドワークや、デジタル技術を活用したインタラクティブな展示が計画されています。市民が主体的に関わり、学びながら創造できる空間としての役割も果たしていきます。

出典:小松市

未来型図書館等複合施設のゾーニングは、異なる機能を持つエリアが有機的に連携し、利用者の利便性を高めるように設計されます。図書館、博物館、市民交流スペースが一体的に配置されることで、知的探求や交流の場としての機能を最大限に活かします。館内には、一般書籍コーナー、児童書コーナー、デジタルアーカイブエリア、閲覧スペース、カフェスペースなどが配置される予定です。特に、市民ギャラリーは、市民が自由に創作活動を発表できる場として設計され、地域文化の発信拠点となります。

また、バックヤード機能として、貴重な資料の保管庫や研究スペースが設けられ、学芸員や研究者が活用できる環境が整備されます。市民と専門家が共に学び、研究を進められる場として、新しい知の創造が促進されることが期待されています。このように、未来型図書館等複合施設は、単なる図書館にとどまらず、市民が学び、交流し、新たな価値を創出する場として、小松市の新たなランドマークとなることが期待されています。今後も市民参加型のプロセスを重視しながら、持続可能で魅力的な都市空間の実現を目指していくものとされています。

最終更新日:2025年3月13日

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