2025年11月、愛知県岡崎市に「三井アウトレットパーク 岡崎」が開業します。三井不動産が手がけるこの新施設は、愛知県で初となる本格的なアウトレットモールとして誕生し、約180店舗が出店予定です。名鉄「本宿」駅から徒歩圏内に位置し、国道1号線や新東名高速道路、東名高速道路からのアクセスも良好な利便性の高い立地が特長です。
本施設は、約160店舗が並ぶアウトレットゾーンと、地元食材や名産品を扱う約20店舗が集まる公園型施設「OKAZAKI MARKET (オカザキマーケット)」の2つのエリアで構成されています。非日常のショッピングと日常的な利用が共存する新しいスタイルの商業施設として、地域住民から観光客まで幅広く楽しめる場を目指しています。また、環境配慮や働きやすい職場環境づくり、EC連携などにも力を入れ、持続可能かつ利便性の高い施設運営を目指します。

「三井アウトレットパーク 岡崎」は、愛知県で初めて本格的なアウトレット機能を備えた大型商業施設として誕生します。今回発表された出店数は161店舗(最終的には約180店舗を予定)で、海外ブランドから国内の人気セレクトショップ、スポーツ・アウトドア、雑貨、子ども用品、ペット関連など多彩なジャンルを取り揃えています。
アウトレットゾーンでは、ブランドショッピングを中心に非日常感ある体験ができる設計となっており、買い物だけでなく、訪れること自体が楽しみになるような空間づくりが特徴です。


施設内のもう一つの大きな魅力が、公園型施設「OKAZAKI MARKET」です。敷地東側に広がる約4,000㎡の緑豊かなエリアに、地元の食材や特産品を扱う飲食・食物販の約20店舗が立ち並びます。
中央にはドッグランやキッズゾーン、人工芝エリア、さらにはイベントステージも設置され、食と遊び、文化を融合させた空間を実現。地域とのつながりを意識した設計で、日常的に訪れたくなる場所を目指しています。

アウトレットゾーンの1階中央には、幅広い年齢層の子どもが楽しめるキッズゾーンを設置。有料の室内遊び場「スキッズガーデン」も併設され、買い物の合間に安心して子どもを遊ばせることができます。
2階には全12店舗からなるフードコートが配置されており、地元の名店や全国的に人気の飲食店が出店。広々とした開放的な空間で、食事もリラックスして楽しめる設計となっています。

三井不動産は、従業員の働きやすさにも配慮した施設づくりを進めています。「三井アウトレットパーク 岡崎」では、休憩室を2カ所設置し、フリーWi-Fiやパウダーコーナー、喫煙室などを整備。自転車通勤にも対応した専用駐輪場も完備しています。
さらに、「スキッズガーデン」を活用した従業員向けのお子さま一時預かりサービスも提供。多様な働き方を支えるための柔軟な環境づくりがなされています。

「三井アウトレットパーク 岡崎」の開業により、施設単体の集客にとどまらず、周辺地域全体の活性化も図られる予定です。岡崎市内には、岡崎城や八丁味噌の蔵、徳川家康公ゆかりの史跡など、多彩な観光資源が存在しており、アウトレット施設を含む観光ルートの形成が期待されています。
施設内では、地域の名産品や食材を扱う地元有⼒店などの出店も計画されており、観光客に岡崎ならではの魅力を体感してもらう仕組みが検討されています。アウトレットの開業が一過性の集客ではなく、岡崎エリア全体の経済や文化の活性化へとつながることが期待されています。

「三井アウトレットパーク 岡崎」は、環境負荷の軽減にも積極的に取り組んでいます。設計段階からエネルギー消費量を50%以上削減し、「ZEB Ready」の評価を取得。これは三井不動産の大型商業施設では初の試みです。その他、LED照明の採用や太陽光パネルの設置、高効率空調機の導入などを通じて、脱炭素社会の実現に向けた努力がなされています。

「三井アウトレットパーク 岡崎」は、単なるショッピングモールではなく、地域に根ざした交流と賑わいを生む拠点としての役割も担います。施設内外でのイベント開催、地元店舗の積極的な導入などを通じて、岡崎の魅力を県内外に発信することが期待されています。
名古屋都市圏と浜松・静岡方面の中間に位置する戦略的立地を生かし、広域からの集客と地域への還元を両立する新しい時代のアウトレットモールが、まもなく誕生します。

本施設は、三井不動産が展開するアウトレットモール向けEC「三井アウトレットパーク オンライン」とも連携。これにより、来店せずとも出店ブランドの店頭商品をオンラインで購入し、自宅で受け取ることが可能になります。
オムニチャネル化によって、より柔軟で便利な購買体験を提供。初回ログインから7日間使用できる1,000円クーポンなど、ECならではの特典も用意されています。
岡崎本宿駅西土地区画整理事業

三井アウトレットパーク 岡崎の隣接地一帯では、名鉄名古屋本線「本宿駅」周辺において、「岡崎本宿駅西土地区画整理事業」が進められています。この事業は、2025年11月に開業予定の「三井アウトレットパーク 岡崎」と連携しながら、東部地域における新たな都市拠点の形成を目指すもので、地域の魅力と生活環境の質を高め、秩序ある発展に貢献することを目的としています。
事業は、住民などによる組合施行方式で実施され、2024年(令和6年)12月19日に正式に組合設立の認可を受けてスタートしました。施行面積は約16.57ヘクタールにおよび、2024年度から2033年度(令和15年度)までの10年間にわたり進められる予定です。

総事業費は約84億1千万円を見込んでおり、幹線道路(約875メートル)や区画道路(約3,780メートル)の整備に加え、3か所・合計8,680㎡の公園も新たに設けられます。これにより、住みやすく快適な生活環境と交通インフラが整備され、地域の利便性が一層向上します。
本事業では、民間の知見を活かすため、業務代行方式による事業化検討も進められています。2023年2月には、公募型プロポーザルによる選定を経て、「本宿駅西土地区画整理事業 事業化検討パートナー」として、名古屋鉄道、名鉄不動産、JR西日本プロパティーズ、矢作建設工業、朝日工業による共同事業体が優先交渉権者に選定されています。
最終更新日:2025年5月22日