都市開発ニュース
旦過市場を再整備して市場や商業施設、北九州市立大学などが入る「旦過市場地区再整備事業」!!大英産業が旦過市場いちばん館の優先交渉権者に選定!!
遂に将来イメージも公表された竹ノ塚駅東口の再開発「竹ノ塚駅周辺地区まちづくり」!!高層住宅や商業施設などから構成される複合開発に!!
恵庭市・恵み野で約46haの大規模開発プロジェクト「北海道日本ハムファイターズ ファーム(二軍)施設」!!スポーツを核とした複合開発に!!
ヤクルト新二軍施設の正式名称が「スワローズ ウィングス スクエア」に決定!!茨城県守谷市に未来へ羽ばたく燕の翼をイメージした球場が出現!!
遂に日本へ返還された米軍根岸住宅地区跡地で計画が進む「(仮称)新根岸地区土地区画整理事業」!!住宅・文教・公園が融合する新たなまちに!!
新所沢パルコ跡地で総戸数280戸大規模マンションとヤオコーのスーパーから構成される複合開発「(仮称)所沢市緑町1丁目計画」!!現地にお知らせ板も設置されて既存建築物の解体工事が進む!!
あおなみ線・野跡駅前の「野跡駅前市有地開発事業」で事業者の募集が開始!!結婚式場のセントグレース大聖堂跡地に新たな施設を建設へ!!
JR常磐線・北柏駅北口で計画が進む「北柏駅南北自由通路整備事業」!!バリアフリー化へ向けた新自由通路のデザインは木目調案が最多支持!!
TSMC進出で激変する菊陽町!!半導体クラスターの中心街として整備される「(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業」!!住宅・商業・研究開発が集積する未来都市構想!!
東京大学西千葉キャンパス跡地に誕生する「千葉 学美の杜」!!カスミ西千葉店開業&西千葉レジデンス アベニュー完成間近!!75,000㎡の文教複合都市の開発が進行中!!
新舞子で建設が進む韓国発の世界的人気施設「Arte Museum Nagoya(アルテミュージアムナゴヤ)」!!新舞子の海辺に東海最大級のイマーシブ空間が誕生!!
遂に着工した羽田空港隣接の約3.3haに広がる都市公園「(仮称)羽田空港公園」!!飛行機を間近に望む芝生広場やパデルコートを整備!!
南渡田北地区にスーパーマーケット・ベルク進出「(仮称)川崎南渡田町計画」!!国内最大級の次世代リサーチパークの建設も進む!!
幡ヶ谷の旧オリンパス本社跡地で進む総戸数430戸の大規模マンション計画「(仮称)渋谷区幡ヶ谷二丁目計画新築工事」!!三井不動産レジデンシャルと日鉄興和不動産により2026年9月下旬に着工へ!!
Swingがデザインコンセプトの大屋根のある駅舎を整備する「西武球場前駅リニューアル」!!狭山丘陵の風や野球観戦の熱気、人々の感情の揺らぎを表現!!
ビルの壁面にくっついた屋外階段が特徴的な「Ave.Takanawa(アベニュータカナワ)」!!品川駅高輪口エリアの未来を切り開く先駆的プロジェクト!!
閉店した旧ベスト電器福岡本店跡地で再開発が本格化 「ベスト電器福岡本店・みすず庵共同ビル建て替え」!!天神ビッグバンが進む天神中心部でホテルを中心とした新たな大型プロジェクト!!
千葉県大網白里市・大網駅南側一帯約18haで新たな開発構想が進む「大網駅南地区まちづくり」!!自然と調和した駅前集約型コンパクトシティ実現へ!!
ミキプルーンで有名な古代遺跡風の「三基商事ビル」など計6棟を解体する「渋谷三丁目9番地上解体工事」!!総延べ1.3万㎡超の街区を一体開発へ!!
幕張本郷にプラウドシティか!?遂に現地にお知らせ板が掲示された「(仮称)習志野市鷺沼4丁目計画新築工事」!!総戸数500~700戸クラス×2街区!!

1931年竣工の被爆建物として知られる歴史的建築物「広島大学旧理学部1号館」の保存・活用!!完成は2034年度へ延長、平和に関する知の拠点として再生へ!!

広島大学旧理学部1号館の保存・活用は、広島市中区東千田町に位置する広島大学本部跡地の再生プロジェクトの中核を担う取り組みです。広島大学旧理学部1号館は1931年に竣工した歴史的建築物であり、1945年の原爆による被害を受けた「被爆建物」としての側面も併せ持っています。

広島市は、この建物を単なる保存にとどめるのではなく、「知の拠点」として再生し、平和に関する教育・研究・交流機能を導入することで、都市の活性化と「ヒロシマの心」の継承を図る方針です。現在は老朽化や耐震性の課題を抱えつつも、正面部分の保存を軸に再整備が進められており、工事完了は2034年度にずれ込む見通しとなっています。

広島大学旧理学部1号館の保存・活用の概要

1.事業の概要
広島大学本部跡地における再生プロジェクトの中核としての旧理学部1号館の保存・活用事業
被爆建物の保存と「知の拠点」形成を両立する都市再生施策

2.歴史的背景
1931年に広島文理科大学本館として建設され戦後まで教育拠点として機能した建物
原爆により被災しながらも復興の象徴として活用された歴史的資産

3.被爆建物としての価値
爆心地から約1,420mで被爆した希少な遺構として台帳登録された建築物
外壁や構造体に被爆の痕跡を残す平和学習資源としての価値

4.立地と都市計画上の位置づけ
広島大学本部跡地の「知の継承エリア」に位置する重要拠点
都市機能集積と連動し都心再生を担う象徴的な存在

5.保存・活用の基本方針
被爆の実相継承と知の創造を両立する保存活用方針の策定
正面部分保存を軸に柔軟な範囲設定を行う段階的整備方針

6.導入機能と施設計画
平和研究・教育・情報発信・市民交流を担う複合機能の導入計画
大学研究機関の集約による国際的平和研究拠点形成の構想

7.整備スケジュールと課題
耐震補強や老朽化対策を含む大規模改修と新築併用の整備計画
工期延伸により2034年度完成見込みとなる長期事業としての課題


*1931年竣工の被爆建物でもある広島大学旧理学部1号館

旧理学部1号館は、昭和6年(1931年)に広島文理科大学の本館として建設されました。その後、昭和20年8月6日の原爆投下により、爆心地から約1,420mの地点で被爆し、建物は外郭を残して焼失しました。しかし翌年には講義が再開されるなど、戦後復興の象徴的存在として活用されてきました。

戦後は学制改革により広島大学理学部校舎として使用され、平成3年の東広島キャンパス移転まで教育研究の場として機能しました。現在は閉鎖されていますが、躯体や外壁、花崗岩の装飾など一部に当時の姿を残しており、平成5年度には被爆建物として正式に台帳登録されています。こうした歴史的・象徴的価値は、広島の都市アイデンティティを体現する重要な資産といえます。

*広島大学旧理学部1号館の全景

旧理学部1号館が立地する広島大学本部跡地では、「ひろしまの『知の拠点』再生プロジェクト」に基づき、都心の新たな都市機能集積が進められています。このプロジェクトは、かつて学都として発展した広島の歴史を踏まえ、教育・研究・交流機能を軸とした都市再生を目指すものです。

*広島大学旧理学部1号館は知の拠点として整備されているhitoto広島に位置する

広島大学本部跡地は約9.2haの広大なエリアで構成され、「知の育成エリア」「知の継承エリア」「にぎわい形成ゾーン」などに区分されています。このうち旧理学部1号館の敷地は「知の継承エリア」に位置づけられ、被爆建物の保存と活用を通じて、過去の記憶と未来の知をつなぐ役割を担います。また、周辺ではタワーマンション「hitoto 広島 The Tower」の建設や公園整備も進められ、都市空間としての再編が進行しています。

広島市は平成29年に保存・活用方針を策定し、「被爆の実相を伝える保存」と「平和に関する知の拠点としての活用」を両立させることを基本理念としています。保存の考え方としては、建物の正面部分を中心に据えつつ、必要に応じて範囲を拡張する柔軟な方針が採られている点が特徴です。

また活用面においては、単なる保存にとどまらず、複合的な機能の導入が検討されています。具体的には、大学間連携による平和に関する教育・研究機能を中核に据え、被爆の実相や研究成果を国内外へ発信する情報発信・展示機能、さらに市民が交流や学習、活動を行うことができるコミュニティスペースの整備など、多面的な役割を担う施設としての展開が想定されています。

とりわけ、広島大学平和センターや広島市立大学広島平和研究所の移転が計画されている点は重要であり、これにより研究機関の垣根を越えた連携拠点の形成が期待されています。その結果、国内外に開かれた平和研究のハブとしての機能が一層強化される見込みです。

*外壁タイルの剥落や窓ガラスの破損が目立つ

基本計画では、保存部分と新築部分を組み合わせた複合施設として整備する方針が示されています。施設内には講義室や研究室、多目的スペース、展示室などが配置され、教育・研究・市民活動を一体的に支える空間構成が想定されています。

一方で、建物は被爆による損傷や長年の劣化により耐震性が不足しており、大規模な補強・改修が不可欠です。また、外壁タイルの剥落や設備更新、土壌汚染対策など、多くの技術的課題も抱えています。概算事業費は約63億円(当初)とされ、財源確保や事業スキームの構築も重要な論点です。

さらに、当初計画より事業費が倍増し、工期が延びて完成は2034年度に遅れる見通しとなっており、長期的な視点での事業推進が求められています。今後は関係機関や市民との連携を図りながら、歴史的価値の継承と持続可能な活用の両立が鍵となります。

出典∶広島市 広島大学旧理学部1号館の保存・活用

最終更新日:2026年3月30日

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