京王電鉄株式会社と株式会社リビタは、京王相模原線「京王多摩川」駅前の土地区画整理事業地内にて進める「(仮称)京王多摩川開発プロジェクト」において、計画中の「賃貸住宅・福祉棟(B棟)」を2025年5月1日に着工します。駅徒歩1分、約2.8haに及ぶ旧京王フローラルガーデンアンジェ跡地などを含む敷地では、A~C棟の開発とともに、保育園・福祉施設・商業施設を備えた複合的な街区の形成が進行中です。共同企画パートナーのリビタに加え、まちづくりパートナーとしてスマイルズを迎えた本事業は、住む人・訪れる人・働く人が交差し、街の魅力が持続的に高まる「暮らし継がれる街」の創出を目指ているとのことです。
→京王電鉄株式会社/株式会社リビタ 京王多摩川駅前の開発プロジェクト 賃貸住宅・福祉棟が2025年5月着工~京王グループによる地域に根差したまちづくりが本格始動~
→京王多摩川まちづくりプロジェクト 公式サイト
(仮称)京王多摩川開発プロジェクトの概要
- 賃貸住宅・福祉棟(B棟)が2025年5月に着工
京王多摩川駅前における開発プロジェクトの一環として、京王電鉄とリビタが共同で進める賃貸住宅・福祉棟(B棟)が、2025年5月1日に着工。延床面積約26,468㎡、地上10階建ての建物として整備される。 - 「住み継がれる、暮らし継がれる街」を目指したまちづくり
本開発は、旧京王フローラルガーデンアンジェ跡地など約2.8haを活用し、賃貸・分譲住宅や商業施設、保育園、福祉施設を備えた3棟(A・B・C棟)を整備。将来にわたって魅力が深まるまちづくりを推進。 - 街区全体に“よりどころ”となる空間を創出
街区中央のストリートや小道(パス)、広場、公園を一体化した空間設計により、建物内外をシームレスに接続。まちの人々が自然と集い、交流できる環境づくりを目指す。 - リビタ・スマイルズとの連携による地域協創型まちづくり
企画・開発には、リビタが共同企画パートナーとして、スマイルズがまちづくりパートナーとして参画。地域住民や地元事業者との共創を重視し、イベントや拠点運営などを展開。 - B棟には多機能施設を集約
B棟の3~10階は214戸の賃貸住宅。1階には京王ストア、保育園、商業店舗、ワークラウンジを配置。2・3階には調布市の福祉・医療施設を移転整備し、多世代が利用できる複合拠点に。 - 高架下空間の活用による地域の賑わい創出
2025年6月頃から、駅高架下を活用したキッチンカー出店やイベント開催を予定。地域参加型の活動を通じて、開発エリア外でも賑わいと交流の場づくりを展開。 - まちの様子を発信する公式メディアの開設
まちづくりの進捗やイベント情報を発信する特設サイトとInstagramアカウントを2025年4月に開設。住民や訪問者がまちと関わるきっかけづくりを図る。

(仮称)京王多摩川開発プロジェクトの中心に位置するB棟をはじめ、分譲住宅棟や商業施設、高架下空間の利活用を通じて、駅前の広大な敷地が新たな地域拠点へと変貌を遂げます。まちの中心には、誰もが自然と立ち寄れるストリートや広場が設けられ、日常とイベントが共存するにぎわいのある空間が計画されています。


街区内は中央のストリートとパス(小道)を軸に、建物の内部や広場、公園がシームレスにつながる設計となっており、人と人、人とまちを緩やかにつなぐ構造が特徴です。全体のデザイン監修は仲建築設計スタジオが担当し、風景の中に人の営みがにじみ出るような、「よりどころ」となる街づくりが志向されています。


B棟は地上10階建て、延床面積約26,468㎡。3階~10階を賃貸住宅(総戸数214戸)とし、1階にはスーパーマーケット「京王ストア」や認可保育園「京王キッズプラッツ」、ワークラウンジや商業テナントを配置。2・3階には調布市の福祉・医療施設が移転し、地域福祉の中核を担う拠点として整備されます。ワークラウンジおよび一部住戸の内装はアラキ+ササキアーキテクツが監修し、上質で多様な暮らし方を支えます。

まちづくりの理念は「住み継がれる、暮らし継がれる街」。完成がゴールではなく、10年後・20年後の未来を見据えて、地域の人々とともに育てていくプロセスが重視されています。すでに地域の小学生と未来のまちを語り合うワークショップや、駅高架下の活用アイデアを出し合うイベントなどが開催されており、開発段階から住民参加型の取り組みが展開されています。

(仮称)京王多摩川開発プロジェクトと連動して、京王多摩川駅の駅舎改良も進められます。駅構内と高架下空間のつながりを意識した設計により、周辺施設との回遊性が向上。利用者にとって快適で親しみやすい駅を目指し、地域の玄関口としての機能が強化されていきます。

かつて京王フローラルガーデンアンジェがあったこの地は、いま、大規模な土地区画整理事業により大きな転換点を迎えています。2024年から基盤整備が始まり、2025年5月のB棟着工、同年秋のC棟着工を経て、2027年の開業を目指して順次事業が進行していきます。この空撮画像が示すように、広大な可能性が広がるこの場所に、新たなまちの物語が幕を開けようとしています。
最終更新日:2025年4月22日