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JR松山駅前に5,000席以上のアリーナ計画「松山市車両基地跡地広域交流拠点施設整備」!!
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再開発が続く田町駅で進む「田町駅東口東西自由通路拡幅整備および駅前広場整備」!!西側では新自由通路と改札も整備へ!!

田町駅東口では、周辺で進行中の大規模な再開発事業により、今後さらに多くの歩行者が駅を利用することが想定されています。とくに通勤・通学時間帯を中心に東口では混雑が慢性化しており、これに対応するために、JR田町駅の線路上空に設けられた東西自由通路の拡幅整備が進められています。既存の幅約16mの自由通路に加え、新たに約10m幅の通路を増設することで、合計幅は約26mとなり、通行空間は約1.6倍に広がります。これにより、駅を利用する通勤・通学者はもちろん、再開発エリアを訪れる来街者にとっても、より快適で安全な移動環境が実現される見込みです。

あわせて、駅前空間についても再整備が行われ、既存の駅前広場と交通広場が一体的に整備されることで、地域の顔としてふさわしい、にぎわいと利便性を兼ね備えた玄関口が形成されます。駅とまちがシームレスにつながる空間づくりが進められており、田町エリア全体の魅力向上にも寄与することが期待されています。

→港区 田町駅東西自由通路拡幅整備について
→内閣府国家戦略特区 資料1 都市再生特別地区(田町駅東口地区)都市計画(素案)の概要

田町駅東口東西自由通路拡幅整備および駅前広場整備の概要
  1. 通行量の増加に対応するための整備
     再開発の進展に伴い、田町駅東口では今後の通行者増加が見込まれており、混雑緩和を目的とした自由通路の拡幅整備。
  2. 自由通路の幅員を約1.6倍に拡張
     既存の幅約16mの自由通路に新たに約10mを増設し、合計約26mとする通行スペースの大幅な拡大。
  3. 通勤・通学・来街者の快適性向上
     混雑の緩和と歩行環境の改善による、通勤・通学者や来街者の安全かつ快適な通行の実現。
  4. 駅前広場の一体的な再整備
     駅前空間の再編による、駅前広場と交通広場の一体化とにぎわい・利便性を兼ね備えた「玄関口」の形成。
  5. 駅とまちをつなぐ空間づくり
     駅から周辺施設へと自然につながる歩行動線の整備による、まち全体の回遊性・利便性の向上。
  6. 安全性・バリアフリーの強化
     デッキやエレベーターの整備、視認性の高い構造による、誰もが安心して利用できるバリアフリー環境の実現。
  7. 地域全体の魅力向上への寄与
     公共空間としての質の向上による、田町エリアの都市機能強化と地域の魅力・活気の向上。

出典:港区

整備後の田町駅東口では、駅前ロータリーの再構築や広場の再編成が行われるとともに、駅前デッキの拡張や動線の整理、上下エスカレーターやエレベーターの再配置など、多岐にわたる改良が実施されます。これにより、駅周辺の回遊性が向上し、利用者がスムーズに移動できるようになります。デッキの直線化によって視認性が向上し、初めて訪れる人にもわかりやすい構造となるほか、バリアフリーにも配慮された設計となっており、高齢者やベビーカー利用者にも優しい空間になります。

また、整備にあたっては、地域住民や通勤者から寄せられた意見も反映されており、安全性と利便性の向上が一体的に図られています。駅前空間がただの通過点ではなく、まちの顔として機能し、地域の活性化にもつながる公共空間として再構築されることを目指しています。

現地にて撮影
現地にて撮影

新たに整備される自由通路部分は、既存の通路と一体的に利用されることで、通行者の分散が可能となり、ピーク時の混雑緩和が大きく期待されます。特に朝夕のラッシュ時間帯は、芝浦側から三田側、あるいはその逆方向への通行が集中し、現行の幅員では物理的な限界がありました。拡幅後は合計約26mもの幅員が確保され、これまでボトルネックとなっていた移動経路が一気に開放的な空間へと生まれ変わります。

また、現場では利用者の安全確保と円滑な通行のため、ポストコーンの設置や床面への矢印表示によって、進行方向の明示が図られてきましたが、通行ルールが十分に守られない場面も見受けられました。こうした課題に対応するため、引き続き案内表示の見直しや周知の強化が検討されており、ソフト・ハード両面での対策が講じられています。

出典:港区

拡幅後の東西自由通路の内観は、明るく開放的な設計となっており、利用者の快適性が大きく向上します。床面には視覚的に分かりやすい誘導表示が施され、通行方向の整理が図られるほか、エレベーターやエスカレーターの再配置により、上下のアクセスも改善され、高低差のある駅構内の移動がよりスムーズになります。

この自由通路は、駅と街をつなぐだけでなく、将来的な再開発エリアへのアクセスの要ともなる重要な動線です。通行空間としての機能だけでなく、周辺施設との連携を促進し、回遊性の向上や街の活性化にも寄与する公共インフラとしての役割が期待されています。

現地では現在、仮囲いや案内サインの設置など、工事中の安全対策が徹底されており、通行者への配慮がなされています。とくに芝浦側の東京科学大学附属高校周辺では、朝の時間帯に上りエスカレーター付近の混雑が問題視されており、区ではこれまでにもポールや矢印標示の設置を通じた対策を行ってきました。

しかしながら、歩行者が通行ルールを守らないことで安全性が損なわれる事例も発生しており、区では今後もマナー啓発の表示や周知活動を強化し、より良い歩行環境の実現を目指すとしています。また、なぎさテラス側からのルートは比較的スムーズな動線が確保されていることから、工事期間中はそちらの利用も促されています。

現行の自由通路はmsb Tamachiへアクセスするには、いったんコの字に迂回していますが、整備後はデッキの直線化が行われる見込みとされています。

  

新自由通路・改札整備
出典:内閣府

田町駅東口の東京科学大学田町キャンパス土地活用事業では、駅周辺の歩行者ネットワークを整備し、まちの東西や周辺市街地、運河を繋げる計画が進められています。既存の東西自由通路の西側に、東京科学大学田町キャンパス土地活用事業とミタマチテラスを結ぶ形で新たな自由通路と改札を整備し、歩行者交通量の分散と、まち全体の利便性や回遊性が向上します。

出典:内閣府

また、計画地を斜めに貫く大規模な屋内広場を整備することで、芝浦四丁目方面への歩行者ネットワークを強化し、駅前のにぎわいを創出します。さらに、駅から運河まで直結する運河接続デッキが整備され、舟運利用者の利便性向上と歩車分離による安全性向上が図られます。災害時には、避難経路や物資運送経路としても活用され、地域の防災対応力の強化が期待されます。

最終更新日:2025年4月19日

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