インテックス大阪は、大阪市住之江区南港北に位置する西日本最大の国際展示場で、1985年の開業から約40年が経過し、建物や設備の老朽化、展示機能の陳腐化が課題となっています。大阪市は4号館・5号館の建て替えを核とした全館リニューアルに向け、「国際見本市会場(インテックス大阪)整備等に関する基本計画」の策定とPPP/PFI導入可能性調査を本格的に開始しました。新館整備に加え、1~3号館・6号館の改修や運営手法の見直しを段階的に進めることで、国際展示会や大規模MICE需要に対応できる世界水準の展示・交流拠点への再生を目指すものとしています。
インテックス大阪 4号館・5号館建て替え計画・全館リニューアルの概要
1.4・5号館建て替え計画始動
大阪市がインテックス大阪の機能向上に向けた基本計画を策定 老朽化した4・5号館を核とする抜本的リニューアル計画
2.開業40年で老朽化が課題
1985年開業から約40年が経過し、建物・設備の経年劣化が進行 他都市の新展示施設との競争力強化が求められる状況
3.西日本最大の国際展示場
総展示面積約7万㎡を誇り、国内第3位・西日本最大規模の展示施設 見本市や国際会議、MICEイベントを支える関西の中核拠点
4.新館は展示・会議機能を強化
展示ホールや会議室、飲食・物販施設などを備えた新館を整備 動線や防災、環境性能も含めた高機能な施設計画
5.既存館も段階的に改修
1・2号館は基本設計、3号館は2027年度から改修工事を予定 6号館も建物診断を実施し、改修・休館計画を検討
6.PPP・PFI導入可能性を調査
民間資金や運営ノウハウを活用した事業手法を比較・評価 コンセッション方式など最適な運営スキームの検討
7.2028年まで基本計画を策定
日建設計JVが基本計画と導入可能性調査を担当する体制 世界水準のMICE都市を支える国際展示拠点への再生構想

インテックス大阪(大阪国際見本市会場)は、大阪市住之江区南港北に位置する国際展示場で、一般財団法人大阪国際経済振興センターが運営しています。1985年に大阪市港区・八幡屋公園の旧展示場から現在地へ移転開業し、大阪・関西を代表する見本市や国際展示会、コンベンション、イベントの開催拠点として発展してきました。

施設は1号館から6号館、センタービル、国際会議ホール、会議室、インテックスプラザなどで構成され、敷地面積約128,986㎡、延床面積約132,709㎡、総展示面積約70,000㎡を誇ります。総展示面積は東京ビッグサイト、幕張メッセに次ぐ国内第3位、西日本では最大規模となっており、年間を通じて多彩な展示会やMICEイベントが開催される国内有数の展示施設となっています。

大阪市は、老朽化が進む4号館・5号館を建て替え、新たな展示ホールや会議室、レストラン、売店、エントランスなどを備えた高機能な新館を整備する方針です。基本計画では、施設配置や平面・立面計画、内外観パースの作成に加え、利用者や搬入車両、周辺公共交通との接続まで考慮した総合的な動線計画を策定する計画です。
さらに、新館では環境配慮・サステナビリティ、長寿命化、防災性能、ユニバーサルデザインを重視し、国際競争力の高い展示施設として機能向上を図ります。建て替え対象となる4号館は展示面積6,729㎡、5号館は展示面積6,353㎡に加え、300名収容の国際会議ホールや控室を備えており、展示会だけでなく国際会議や大型イベントにも対応できる中核施設として再整備される計画です。

今回の基本計画では4・5号館だけでなく、既存館全体の改修スケジュールを一体的に検討することが大きな特徴です。1・2号館は東畑建築事務所が基本設計を担当しており、2026年度内の設計完了を予定しています。展示面積は1号館が5,087㎡、2号館が6,729㎡で、展示環境や設備機能の向上を図る改修が進められます。
最も事業が先行する3号館は、綜企画設計による基本・実施設計が進行中で、2026年度内に実施設計を完了した後、2027年度から改修工事へ着手する予定です。また、最大規模の6号館についても建物診断を実施し、設備更新や改修内容、休館計画を含めた工程を整理することで、展示会の開催への影響を抑えながら段階的な全館リニューアルを進める方針です。

大阪市は、新館整備と既存館改修を効率的に進めるため、PPP・PFIなど民間活力を活用した事業手法の導入可能性についても詳細な調査を実施します。他都市の展示施設やアリーナの整備事例を比較・分析し、定期建物賃貸借方式やコンセッション方式など複数の運営スキームを評価したうえで、最適な事業計画を検討するものとしています。
基本計画策定およびPPP/PFI導入可能性調査は、日建設計・日建設計コンストラクション・マネジメント・日本総合研究所共同企業体が担当し、契約期間は2028年3月31日までとなっています。施設配置計画や整備費算出、費用回収計画、事業スケジュール、事業者公募資料の作成までを含む総合的な計画を策定し、インテックス大阪は大阪・関西万博後の成長を見据えた国際競争力の高いMICE拠点への再生を目指す計画です。
出典:大阪市 国際見本市会場(インテックス大阪)に関するお知らせ
最終更新日:2026年9月26日