三菱商事株式会社、三菱商事都市開発株式会社、アイパークインスティチュート株式会社の3社は、神戸医療産業都市内に賃貸ラボ型の研究開発施設「アイパーク神戸(仮称)」を開発することを発表しました。本計画の一環として、三菱商事都市開発は神戸市と土地売買契約を締結。これにより、神戸医療産業都市のさらなる発展と、研究開発を起点としたまちづくりが進められます。
→三菱商事株式会社/三菱商事都市開発株式会社/アイパークインスティチュート株式会社 神戸医療産業都市にて研究開発の拠点となる”アイパーク神戸(仮称)”を開発
アイパーク神戸(仮称)の概要
- プロジェクト発表
三菱商事、三菱商事都市開発、アイパークインスティチュートの3社が、神戸医療産業都市に賃貸ラボ型研究開発施設「アイパーク神戸(仮称)」を開発すると発表。 - 土地売買契約の締結
三菱商事都市開発が神戸市と神戸ポートアイランド内の土地売買契約を締結し、計画が具体化。 - 神戸医療産業都市の成長
1998年から開発が進む神戸医療産業都市は350社以上が集まる国内最大級の医療産業拠点に成長。 - 研究開発拠点としての役割
創薬・バイオ研究を支援し、研究開発を起点としたまちづくりやイノベーション創出を促進。 - 各社の知見を活用
三菱商事都市開発の施設開発ノウハウと、アイパークインスティチュートのサイエンスパーク運営の知見を融合。 - 施設概要とアクセス
計画地はポートアイランド2期地区で、ポートライナー「計算科学センター」駅と直結。鉄骨造8階建、延床面積約12,000㎡。 - 今後のスケジュール
2026年7月着工、2027年11月営業開始を予定。神戸医療産業都市のさらなる発展に寄与。

近年、医療や半導体などの先端産業の成長が加速しており、それに伴い産業集積が進んでいます。神戸医療産業都市は1998年から開発が進められ、現在では350社以上の関連企業が集まる国内最大級の医療産業拠点となっています。こうした背景から、神戸市は研究開発施設を核としたまちづくりを推進。今回の「アイパーク神戸(仮称)」の開発は、その一環として計画されました。

「アイパーク神戸(仮称)」は、創薬・バイオ分野の研究開発を支援する施設として計画されており、三菱商事都市開発が持つ施設開発のノウハウと、アイパークインスティチュートのサイエンスパーク運営の知見を活かした拠点となります。各社の強みを結集し、イノベーション創出や都市開発の促進に寄与することが期待されています。

計画地は神戸ポートアイランド2期地区に位置し、神戸新交通ポートライナー「計算科学センター駅」と連絡デッキで直結。三宮駅から約16分、神戸空港駅から約6分とアクセスも良好です。施設は鉄骨造8階建て、延床面積約12,000㎡を予定し、2026年7月に着工、2027年11月の営業開始を目指します。

アイパーク神戸(仮称)の建設される「神戸医療産業都市」は、1995年の阪神・淡路大震災からの復興を目的に、1998年に神戸市が開始した大規模プロジェクトです。ポートアイランドに先端医療技術の研究開発拠点を整備し、産学官医の連携を通じて医療関連産業の集積を進めてきました。現在では約370の研究機関・病院・企業が集まる、日本最大級のバイオメディカルクラスターへと成長しています。
この都市では、iPS細胞を用いた移植手術やスーパーコンピュータ「富岳」の活用など、先端医療分野で世界的な成果を生み出しています。また、雇用創出や経済活性化に貢献し、2020年には経済効果1,562億円、税収効果69億円を記録しました。今後も「最高水準の医療の提供」「先端医療の国際展開」「市民の健康増進」「産業と研究の融合」の4つの柱を掲げ、新たな医療技術の創出と社会実装を進めていくものとされています。
最終更新日:2025年3月31日