飯山満地区土地区画整理事業は、千葉県船橋市の東葉高速鉄道飯山満駅周辺において、道路や公園などの公共施設の整備・改善と宅地の再編成を一体的に進め、良好な市街地の形成を図る土地区画整理事業です。施行者は船橋市で、施行地区は飯山満町二丁目・三丁目、芝山一丁目・三丁目の各一部に位置し、施行面積は約18.5haとなっています。事業計画は1992年1月に公告され、東葉高速鉄道と飯山満駅が開業した1996年以降、駅周辺のまちづくりと一体的に整備が進められてきました。
事業費は約116億円で、2025年1月の事業計画変更では施行期間が2034年3月31日までとされています。「緑と潤いのある住みよい街づくり」をテーマに、駅周辺の交通利便性や生活利便性の向上、良好な居住環境の形成、道路交通の円滑化、緑地の保全、防災機能の強化を目指しています。公共施設と宅地を総合的に整備することで、将来にわたって快適に暮らせる市街地の形成を進める計画です。
飯山満地区土地区画整理事業の概要
1.事業概要
千葉県船橋市の飯山満駅周辺で進められる、施行面積約18.5ha、事業費約116億円の土地区画整理事業
道路・公園などの公共施設整備と宅地の再編成による、緑と潤いのある住みよい市街地の形成
2.事業の経緯と計画
1992年1月に事業計画を公告、1996年の東葉高速鉄道飯山満駅開業を契機とした駅周辺のまちづくり
2015年の施行区域見直しによる約18.5haへの縮小と、2034年3月末の事業完了を目指す整備計画
3.道路・交通広場の整備
都市計画道路3・4・27号前原東飯山満町線を中心とした、地区内外を結ぶ道路ネットワークの形成
約3,000㎡の駅北側交通広場や区画道路、歩行者専用道路の整備による交通利便性と歩行者の安全性の向上
4.宅地造成と土地利用
飯山満駅周辺の商業系ゾーンと周辺の住宅地を組み合わせた、利便性と居住環境を両立する土地利用計画
道路・上下水道などの基盤整備と連動した宅地造成、各街区の使用収益開始による段階的な市街地形成
5.公園・緑地の整備
公園3か所と緑地4か所の配置、飯山満緑地公園の拡張整備による身近な憩いと交流の空間の創出
既存の斜面緑地を可能な限り保全する、自然環境と調和した緑豊かな住環境の形成
6.飯山満川と橋りょうの整備
飯山満川の整備・付け替えと防災調節池2か所の設置による、雨水排水機能の確保と浸水被害の軽減
橋長97m、幅員16.8~17.8mの都市計画道路3・4・27号前原東飯山満町線の橋りょう整備による道路ネットワークの強化
7.今後の展望
道路・宅地・公園・緑地などの整備継続と、主要道路や橋りょうの整備による地区内外の交通環境の改善
2034年3月末の事業完了を目指した基盤整備の推進と、安全性・利便性・自然環境に優れた市街地の形成

飯山満地区土地区画整理事業は、東葉高速鉄道飯山満駅の開設による交通利便性の向上を見据え、駅周辺の既存市街地と連携した計画的なまちづくりを進めるために計画されました。1992年1月に事業計画が公告され、1996年の飯山満駅開業を経て、道路や宅地、公園などの整備が進められてきました。当初約21.6haだった施行区域は、2015年の計画見直しによって約18.5haに変更され、事業の早期完了に向けた施行区域や整備計画の再編が行われています。


事業の長期化を踏まえ、駅南側についても周辺地区との一体的な整備計画を見直し、本地区単独での事業完結を目指す方針となっています。長年にわたる事業の中で、社会情勢や土地利用の変化に対応しながら、限られた区域で効果的に公共施設を整備し、地域の実情に即した市街地形成を進めています。


地区内では、南北方向の主要な道路として都市計画道路3・4・27号前原東飯山満町線の整備が進められています。計画幅員は16~17mで、飯山満駅周辺と地区内外を結ぶ道路ネットワークの形成を担う重要な路線です。駅周辺へのアクセス性を高めるとともに、地区内の交通を円滑化し、周辺地域との移動を支える道路としての役割が期待されています。


飯山満駅北側には約3,000㎡の交通広場が計画され、2013年4月に竣工しました。交通広場の整備によって、駅へのアクセスや乗降場所の確保など、公共交通の利用環境の向上が図られています。地区内には、必要な幅員を確保した区画道路や歩行者専用道路も配置し、自動車の通行だけでなく、歩行者の安全性と移動のしやすさにも配慮した道路網の形成も進められています。2026年時点では、主要道路の築造や擁壁工事に加え、飯山満川を横断する橋りょうの整備も進められており、道路ネットワークの充実に向けた工事が続いています。


土地利用については、飯山満駅周辺の一部に商業系施設の立地を想定し、それ以外の区域では良好な居住環境を備えた住宅地の形成を基本としています。駅に近い区域では交通利便性を生かした土地利用を図り、周辺部では落ち着いた住宅地の形成を進めることで、利便性と居住環境の両立を目指しています。駅周辺の商業系ゾーンでは「マミーマート 飯山満駅前店」を核とした複合商業施設が2009年に開業、使用収益が開始され、低層住居系ゾーンについても1999年から順次使用収益が開始されています。


事業では、道路や上下水道などの生活基盤の整備と並行して宅地の造成を進め、整備が完了した土地から順次利用できるようにしています。2025年度には36街区の造成・排水工事や4街区の造成工事などが実施され、2026年度は35街区・41街区の擁壁工事や道路工事などが進められています。こうした段階的な整備を通じて、宅地の利用環境を改善するとともに、地区内の土地利用を整理し、住宅地としての機能を高めています。宅地と公共施設を一体的に整備することで、駅周辺の利便性と住環境の質を両立させる計画です。


本事業では、緑豊かな住環境の形成と防災機能の向上を目的に、公園3か所と緑地4か所を配置する計画です。駅北側には1号公園を整備し、地区南端では既存の飯山満緑地公園を周辺区域と一体的に拡張整備するほか、駅に近接する場所にも小規模な公園を設けます。これらの公園や緑地は、地域住民が身近に自然と触れ合える空間であるとともに、日常的な憩いや交流の場としての活用も期待されています。

駅南側では、地形の大規模な改変を見直し、既存の斜面緑地をできる限り保全する方針が採用されており、地域に残る自然環境を生かしたまちづくりが進められています。また、雨水対策として飯山満川の整備・付け替えを進めるとともに、防災調節池2か所を設置し、地区外から流入する雨水も考慮した浸水被害の軽減を図ります。市街地の整備に伴う雨水流出への対策を講じることで、住宅地や道路などの安全性を確保する狙いです。道路や宅地の整備だけでなく、緑地の保全と水害対策を組み合わせた総合的なまちづくりが特徴となっています。

都市計画道路3・4・27号前原東飯山満町線では、飯山満川を横断する橋りょうの整備が進められています。橋りょうは橋長97m、幅員16.8~17.8mの規模で計画され、飯山満駅周辺と地区内外を結ぶ道路ネットワークの形成を担います。橋りょうの整備によって、河川によって分断されていた道路の連続性を確保するとともに、地域内の交通の円滑化や周辺地域へのアクセス性の向上が期待されます。


2026年時点では、道路や宅地造成などの工事が継続しており、整備が完了した宅地から順次使用収益が開始されています。都市計画道路3・4・27号前原東飯山満町線の橋りょう上部工の工事は2027年3月の完成見込みとされ、周辺道路との接続を含めた道路ネットワークの整備が進められています。また、駅北側の1号公園の整備や各街区の擁壁・道路工事も事業の進捗に合わせて実施され、宅地の利用環境や地区内の移動の利便性を段階的に改善しています。

事業全体は2034年3月末までの施行期間が設定されており、今後も道路・宅地・公園・緑地などの整備を進めながら、公共施設の機能向上と良好な居住環境の形成を図る方針です。飯山満駅周辺の交通利便性を生かしつつ、自然環境との調和や防災面にも配慮した市街地を形成することで、地域の暮らしやすさとまちの魅力を高めていくことが期待されます。
出典・引用元:船橋市 飯山満地区土地区画整理事業
最終更新日:2026年10月30日