東京都は、臨海副都心のさらなる魅力向上と賑わい創出を目的に、お台場海浜公園に世界最大級の噴水施設「ODAIBAファウンテン(仮称)」を整備しています。本事業は、新型コロナ禍で落ち込んだ地域の活力を取り戻すだけでなく、東京を訪れる人々に新しい体験を提供する都市型エンターテインメントの拠点を創出するものです。
高さ150メートルの高射噴水と、東京都の花・桜をモチーフにした横幅250メートルの桜噴水を組み合わせた壮大な構成は、国内外でも類を見ない規模であり、完成後には年間3,000万人規模の来訪者を見込んでいます。レインボーブリッジや東京タワーを背景に、音楽と光が融合するダイナミックな噴水ショーが展開されることで、東京の新しい夜景スポットとして大きな期待が寄せられています。
→東京都 ODAIBAファウンテン(仮称)プロジェクトポータルサイト
ODAIBAファウンテン(仮称)の概要
1.事業の背景と目的
コロナ禍で停滞した臨海副都心のにぎわい再生
都市の国際的魅力と交流拠点としての機能強化
2.施設の特徴
高さ150mの高射噴水と横幅250mの桜噴水による大規模演出
光・音楽・水を融合させた東京を代表する新たなランドマーク
3.整備概要と工期
お台場海浜公園水域内に設置される大規模フロートと噴水設備
2025年4月着工、2026年3月完成を予定した約1年間の整備事業
4.運用と演出計画
午前11時から午後9時まで、1日10回実施される多彩な噴水ショー
風速センサーや緊急停止装置を備えた安全性と環境配慮型の運用
5.経済効果と来訪者数
年間3,000万人の来訪を見込む観光振興と地域活性化
建設段階を含め100億円規模に及ぶ経済波及効果
6.財源と維持管理
整備費約26.4億円と年間維持費2億円規模の費用負担
臨海地域開発事業会計を活用した安定的な財源確保
7.地域連携と今後の展望
住民・事業者・水域利用者が参画する連携体制の構築
臨海副都心の新たな観光拠点として定着する長期的展望

臨海副都心はこれまで、オフィスや研究機関、大学、住宅、展示場、ホテル、公園などが集積し、東京の成長を支える複合都市として発展してきました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で観光客や来訪者が減少し、オフィス需要の変化も重なって、地域全体の活気が一時的に停滞しました。こうした中で、「にぎわいを取り戻し、国内外に誇れる新たなシンボルを」という声が事業者や住民から寄せられ、東京都はランドマークとなる噴水施設の整備を決定しました。噴水は、臨海副都心のプレゼンスを高め、東京全体の魅力をさらに強化することを狙いとしています。


ODAIBAファウンテンの大きな特徴は、高さ150メートルに到達する高射噴水と、桜をモチーフとした横幅250メートルの「桜噴水」を組み合わせた演出です。これは世界でも最大級の規模であり、東京湾岸の景観を活かした唯一無二の水景施設となります。昼間は水柱の迫力ある動きを、夜間は音楽と連動するLED照明が幻想的な雰囲気を作り出します。背景にはレインボーブリッジや東京タワーが広がり、都市のランドスケープと一体となった演出が可能となる点も大きな魅力です。訪れる人々にとっては、季節やイベントごとに異なる演出を楽しめる、新しい観光体験の場となるでしょう。

噴水はお台場海浜公園の水域内に設置され、2025年4月に着工、2026年3月の完成が予定されています。工事内容は大規模かつ多岐にわたり、浮桟橋やフロートの設置、312基におよぶジェット噴水、66基のスイング噴水、174基のスプラッシュ噴水に加え、高射噴水や電源設備の整備などが含まれています。2025年9月現在、整備区域は仮囲いで覆われ、一部デッキを撤去したうえでフロート設置や配管工事が進行中です。施工を担当するのは東洋建設株式会社で、安全管理や環境への配慮を重視した工事が進められています。完成後の安定運用に向け、公園内には風速センサーや緊急停止装置が設置され、海上保安庁や水域利用者との調整も進められています。


完成後の運用計画では、毎日午前11時から午後9時までの間に、1日10回の噴水ショーを実施する予定です。1回の演出は約10分間で、音楽と噴水のリズムがシンクロし、夜間にはLED照明が加わることで、昼と夜で異なる魅力を楽しめます。演出内容は固定されたものではなく、地元住民や小中学校、事業者と連携して検討され、地域性を取り入れたプログラムや季節ごとの特別演出も想定されています。また、観客が参加できるインタラクティブな演出の可能性も議論されており、「ただ観るだけでなく、体験できるランドマーク」としての進化が期待されています。安全面では強風時の噴射制御や演出中止の仕組みが導入され、騒音や光の強さについても近隣住民に配慮しながら運営される方針です。


噴水の完成により、年間約3,000万人の観覧者数が見込まれています。この数字は、過去にお台場海浜公園で行われた花火大会の人流データを参考に試算されたもので、周辺の観光施設や商業エリアにも大きな波及効果を与えると期待されています。経済波及効果は、運営開始後には年間約98億円に上るとされ、新規来訪者の消費額や既来訪者の滞在延長による支出増を含んでいます。さらに、整備工事による一時的な経済効果は約38.5億円と推定され、建設段階から地域経済の活性化に寄与しています。噴水は単なる観光資源にとどまらず、周辺の宿泊・飲食・商業施設の利用促進につながり、臨海副都心全体の競争力を高める役割を果たします。


事業費は整備費約26.4億円、維持管理費は年間1.5~2億円と見込まれています。注目すべきは、これらの費用が都の一般会計(税金)ではなく、「臨海地域開発事業会計」という特別会計を活用している点です。これは埋立地の売却益や貸付収入を財源とする仕組みで、従来から臨海副都心の開発や整備に充てられてきました。したがって「税金の無駄遣いではないか」という懸念に対しても、財源の性質を丁寧に説明し、理解を得ています。維持管理についても同会計から賄われ、長期的な視点で持続可能な運用を目指しています。

ODAIBAファウンテンは、地域との協働を重視したプロジェクトです。整備方針の公表後には説明会や意見交換が行われ、住民からは「東京の魅力を象徴する存在に」「観る人も参加できる演出を」といった声が寄せられました。水域利用者からは「新しい観光資源の誕生は歓迎」「集客効果を期待」との意見があり、事業者からも「噴水を活用して地域全体を盛り上げたい」と前向きな反応が寄せられています。

こうした意見を踏まえ、2025年3月には「ODAIBAファウンテン連携会議」が設立され、演出内容やイベント連携が具体的に検討されています。今後、噴水は臨海副都心の新しい象徴として定着し、国内外からの観光客を呼び込むとともに、地域社会に根ざした賑わいを継続的に創出していくことが期待されます。
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最終更新日:2025年9月3日

