東京メトロと東武鉄道は2025年4月17日、有楽町線延伸区間(豊洲~住吉)について、開業時期となる2030年代半ばをめどに、半蔵門線(住吉~押上)を経由して東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線との相互直通運転を行うことで基本合意したと発表しました。
この直通運転により、臨海副都心から東京スカイツリーを経由し、埼玉東部エリアへと一本でつながる新たな鉄道ネットワークが誕生します。これにより所要時間の短縮や乗換え回数の減少など交通利便性が大きく向上し、沿線地域の魅力的なまちづくりや東京圏の国際競争力強化にも貢献します。今後は東京メトロ・東武鉄道をはじめとした関係各社間で運行計画の詳細が協議されます。
東京メトロ有楽町線延伸区間(豊洲~住吉)の概要
- 基本合意の発表
東京メトロと東武鉄道は、有楽町線延伸区間(豊洲~住吉)と半蔵門線(住吉~押上)、東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線との相互直通運転について、2025年4月17日に基本合意を発表。 - 開業時期と接続路線
延伸区間は2030年代半ばの開業を予定しており、開業と同時に半蔵門線・東武線方面への直通運転を開始予定。 - 臨海副都心と東武沿線を結ぶ新たなネットワーク
豊洲や東京スカイツリーのある押上、さらに埼玉方面を結ぶことで、臨海部と東京・埼玉東部のアクセスが大幅に向上。 - 所要時間と乗換えの削減
豊洲~春日部間で約8分短縮(乗換え2回→0回)、草加~東陽町間で約11分短縮など、複数の区間で時間短縮と乗換え回数の削減を実現。 - 交通利便性と速達性の向上
直通運転による利便性の向上は、通勤・通学だけでなく観光・レジャーの利便性も向上させ、鉄道利用の新たな需要を喚起。 - 都市の国際競争力の強化
臨海副都心と都心・郊外を直結することで、東京圏の国際競争力強化に貢献し、沿線地域の魅力あるまちづくりも後押し。 - 今後の運行計画
具体的な運行計画や直通区間の詳細は、今後、東京メトロ・東武鉄道・関係事業者間で協議のうえ決定予定。

有楽町線延伸区間(豊洲~住吉)と半蔵門線(住吉~押上)、さらにその先の東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線が相互直通運転でつながることで、臨海部と東京・埼玉東部エリア間の移動が大きく変わります。
例えば、豊洲~春日部間では所要時間が約8分短縮され、乗換えなしでの移動が可能になるほか、草加~東陽町間でも約11分の時間短縮が見込まれます。これにより、沿線の通勤・通学や観光など、さまざまなシーンで利便性が高まると期待されています。

延伸される有楽町線(地下鉄8号線)は、豊洲駅から東陽町駅を経由し、住吉駅までを結ぶ4.8kmの新線で、途中には新設駅として(仮称)枝川駅と(仮称)千石駅が設置されます。

この整備により、鉄道空白地帯の解消や南北方向のアクセス性が向上し、住吉~豊洲間の移動は乗換えなしで約9分に短縮されます。また、東西線の混雑緩和や代替ルートの確保といった都市交通全体の改善にも貢献します。
現在、2030年代半ばの開業を目指して工事が進められており、江東区ではこの鉄道整備を地域の発展と一体的に進めるまちづくり施策も推進中です。
最終更新日:2025年4月17日