本厚木駅北口では、駅前の老朽化した建物が集積するエリアを対象に「本厚木駅北口地区市街地再開発事業」の検討が進められています。2021年10月に本厚木駅北口地区市街地再開発準備組合が設立され、都市機能の集積や交通結節機能の充実を目指して事業化に向けた検討が継続されています。
2026年度は、これまでの検討に広域ブランディングの要素を加え、再開発のビジョンやコンセプト、施設計画案の再整理、民間事業者導入に向けた準備を進める方針とされています。また、本厚木駅北口では駅前広場などの公共空間についても「歩いて楽しいまち」を目指した検討が進められており、再開発と駅前空間の一体的なまちづくりが注目されています。
本厚木駅北口地区市街地再開発事業の概要
1.本厚木駅北口地区市街地再開発準備組合の設立
本厚木駅北口周辺の都市機能集積と交通結節機能の充実を目指し、2021年10月に設立された準備組合
都市計画決定や再開発組合設立に向け、事業化の検討を進める組織
2.老朽化した駅前市街地の一体的な更新
築45年以上の建物が複数立地する本厚木駅北口における市街地更新と土地の合理的な高度利用
厚木ダイヤプラザ・ビルなどを含む約4,500㎡を中心とした再開発計画
3.2026年度に進む計画の再整理
広域ブランディングの要素を加え、再開発のビジョンやコンセプト、施設計画案などを改めて整理する方針
民間事業者の導入に向けた準備を進め、事業化に向けた検討を深化
4.駅前広場・公共空間の再編
駅前広場や道路、広場などを対象に「歩いて楽しいまち」の実現を目指した公共空間の整備検討
歩行者優先空間や緑・休憩スペース、イベント空間などの充実を求める市民ニーズ
5.バス・タクシーなど交通機能の強化
バス乗降場の利便性や待合環境、乗り場・行き先案内の分かりやすさなどを求める意見
駅前の一般車乗り入れや送迎スペース、駐車場・駐輪場を含めた交通環境の再編
6.中町第2-2地区「あつめき」との連携
図書館、こども未来館、市庁舎などを集約する複合施設整備事業との連携による都市拠点の形成
駅北口から周辺施設を結ぶ歩行者ネットワークと中心市街地の回遊性向上
7.多目的アリーナなど周辺開発との相乗効果
現本庁舎跡地で検討される3,000~5,000席規模の多目的アリーナなど、周辺プロジェクトとの連携
商業・公共・文化・スポーツ機能を結び、本厚木駅周辺全体のにぎわいを創出するまちづくり

本厚木駅北口地区市街地再開発準備組合は、小田急線「本厚木」駅北口周辺における都市機能の集積や交通結節機能の充実を目的として、土地の合理的かつ健全な高度利用を図り、市街地再開発事業の事業化を目指す組織です。2021年10月に設立され、今後の都市計画決定や再開発組合設立に向けた検討が進められています。

2026年6月25日には令和8年度通常総会が開催され、2025年度の事業報告および収支決算が可決されました。2026年度は、これまで検討してきた内容に広域ブランディングの要素を加え、準備組合としてのビジョンやコンセプト、施設計画案などを改めて整理するとともに、民間事業者の導入に向けた準備を進める方針です。


本厚木駅北口周辺は、商業施設や飲食店、銀行などが集積する厚木市の中心市街地である一方、1960年代後半から形成された建物も多く、再開発計画地内には築45年以上となる建物が複数存在しています。駅前のランドマークとして長年親しまれてきた「厚木ダイヤプラザ・ビル」なども老朽化が進み、駅前市街地の更新が課題となっています。


過去の計画では、厚木ダイヤプラザ・ビルや三井住友銀行厚木支店、一番街通り東側の厚木シティホテル、本厚木駅前ビルなどを含む約4,500㎡の区域を中心に、広場・道路部分を含めた一体的な整備が検討されてきました。再開発によって既存市街地を更新し、本厚木駅前に新たな都市機能を導入することが期待されています。


本厚木駅北口では、再開発と並行して駅前広場や道路、バス・タクシーなどの交通環境についても検討が進められています。厚木市は2026年6月に本厚木駅北口周辺公共空間に関するアンケートを実施し、578件の回答をもとに、駅前の公共空間に求められる機能や「歩いて楽しいまち」に向けたニーズを整理しました。
アンケートでは、商業施設やイベントスペースを増やしてにぎわいを生み出すことが347件、緑や休憩スペースを増やして快適性を高めることが332件、歩行者優先の空間をさらに広げることが270件となりました。また、バスの乗り場や行き先の分かりやすさ、快適な待合空間などを求める声も多く、再開発施設だけでなく駅前広場や交通環境を含めた総合的な空間整備が重要となります。

本厚木駅北口周辺では、本計画に加えて中町第2-2地区の複合施設整備事業「あつめき」や、現本庁舎跡地を活用した多目的アリーナ整備など、複数の大規模プロジェクトが進められています。駅北東側では図書館、こども未来館、市庁舎などを集約する複合施設の整備が進み、北側では3,000~5,000席規模を想定した多目的アリーナの検討も行われています。

これらの計画と本厚木駅北口地区市街地再開発事業が連携することで、駅前の商業・交流機能、公共施設、文化・スポーツ機能などを歩行者ネットワークで結ぶ中心市街地の形成につながる可能性があります。今後は、再開発事業そのものの具体化に加え、駅前広場やバス交通、周辺施設との回遊動線をどのように一体的に整備していくのかが注目されます。
出典:厚木市 本厚木駅北口周辺のまちづくり
最終更新日:2026年9月22日