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最終段階へ突入した「渋谷駅中心地区」の大規模再開発!!東口スカイウェイやアーバン・コアなどの歩行者ネットワークの整備が進む!!
神奈川県伊勢原市における「小田急電鉄総合車両所移転計画」!!スマート新駅の設置検討と新たな地域拠点創出に向けたまちづくりも!!
ムンバイ~アフマダーバード間で建設が進む「インド高速鉄道」で次期東北新幹線車両「E10系」を導入へ!!
歴史的建造物と高層ビルが融合! 都市開発マニアが案内する「丸の内建築ツアー」 第19回 立ち退き交渉→覚書→反対→白紙→再交渉→まだ揉める 大揉めの末ようやく完成した「有楽町電気ビルディング」が丸の内LOVE WALKERに掲載!!
肥後大津駅と阿蘇くまもと空港を結ぶ「阿蘇くまもと空港アクセス鉄道」整備の鉄道ルートの絞り込み結果を公表!!
西九州新幹線 福岡県南乗り入れ実現総決起大会が開催され、整備機運が高まる「西九州新幹線未整備区間」!!アセスルートのほか、佐賀空港を経由するルートも検討へ!!
東京都あきる野市で進む約19.5haの複合型市街地への転換プロジェクト「武蔵引田駅北口土地区画整理事業」!!物流施設「T-LOGIあきる野」も竣工!!
2025年7月26日(土)に下り線が高架化する「名鉄瀬戸線 喜多山駅付近鉄道高架化事業」!!遂に新たな改札口や連絡通路も供用開始へ!!
厚木市に約4.2ヘクタールの大規模な公園「(仮称)北部地区公園」を新設!!水と緑と太陽をテーマに整備され、防災機能も強化へ!!
小田急線と横浜線の乗換駅・町田駅周辺4地区で大規模な再開発や開発推進「町田駅周辺開発推進計画」!!多摩都市モノレール延伸や交流拠点・駅前の顔・賑わいと憩いの空間を整備へ!!
「軽井沢プリンスホテル」のコテージを坂 茂氏設計のヴィラへ大規模リニューアル!!ドッグフレンドリーエリアを軽井沢町最大規模へ拡張!!
国士舘大学世田谷キャンパスを再整備する「国士舘キャンパス環境整備事業」の基本計画が公表!!2034年にはキャンパス全体が約11.45万㎡に拡大へ!!
JR中央線西国分寺駅北口で新たなまちづくり!!「西国分寺駅北口周辺整備」!!
京王新宿駅が約25メートル延伸し、新改札が新設される「京王線新宿駅総合改善事業」!!2025年度に既存躯体の解体着手へ!!
柏の葉スマートシティでSMCの一大研究開発拠点「(仮称)柏の葉キャンパス新技術センター」の建設が進む!!更に勢いづく柏の葉キャンパスの都市開発!!
JR神戸駅周辺で進む「JR神戸駅・ハーバーロード周辺のまちづくり構想」!!駅前広場再整備やウォーカブルな道路空間の構築へ!!
成田空港「エアポートシティ」構想が公表!!産業・イノベーションやウェルビーイングを重視した国際的な産業・物流拠点を形成のほか、交通・モビリティの整備推進へ!!
JR東日本がE657系を改造し、2027年春に「新たな夜行特急列車」を導入!!エクステリア・インテリアともにJR東日本建築設計がデザイン!!

鹿島建設が東北支店ビルを日本の伝統建築から着想を得た欄間制震システムを採用した木造ビルに建て替えへ!!

鹿島建設は、仙台市青葉区にある東北支店ビルを、同社の木造中高層建築のフラッグシップビルとして新たに建て替える計画を発表しました。新ビルは、地域の風土と共鳴する「杜の都」仙台にふさわしい純木質耐火構造を採用し、日本の伝統建築に着想を得た新開発の「欄間制震システム™」を初めて導入します。三度の大地震に耐えてきた既存ビルの災害拠点としての役割も継承しつつ、環境への配慮と高い耐震性を両立した次世代型オフィスとして建設されます。

新東北支店ビルは、敷地面積1,606.02平方メートル、延床面積8,871.98平方メートル、地上9階、地下1階建てで構成され、主要構造は木造(制震構造)と一部鉄骨造となる予定です。設計・施工は鹿島建設自身が担当し、2028年度内の竣工を目指して工事が進められます。

→鹿島建設株式会社 鹿島が「東北支店ビル」を新たな木造フラッグシップビルに建替え

鹿島建設東北支店ビル建て替えの概要
  1. 木造フラッグシップビルへの建替え
     仙台市青葉区の東北支店ビルを、鹿島建設の木造中高層建築のフラッグシップビルとして建替える計画である。杜の都・仙台にふさわしい本格的な木造建築を目指す。
  2. 新開発「欄間制震システム™」の初採用
     日本の伝統建築に着想を得た新技術「欄間制震システム™」を初めて導入し、高い耐震性能を実現する木造制震構造である。
  3. 災害拠点機能の継承
     既存社屋が担ってきた災害時の地域拠点としての機能を、新ビルでも継承し、地域の安全・安心に貢献する構えである。
  4. 木の多柱空間による快適な職場環境
     木材をふんだんに使用した多柱構造の執務空間を設け、木の温もりに包まれた快適で健やかなワークプレイスの創出。
  5. 自然エネルギーとデジタル制御の融合
     井水を活用した輻射空調や最先端のデジタル技術を組み合わせ、環境配慮型かつ持続可能なビル設備の構築。
  6. 社有林を基盤とした持続可能な木材調達
     鹿島グループが保有する社有林からの産出材を含む約1,810立方メートルの木材を使用し、持続可能なサプライチェーンを構築。
  7. 計画概要と竣工予定
     地下1階・地上9階建て、延床面積8,871.98㎡の木造・一部鉄骨造で、2026年秋に着工、2028年度内の竣工を予定。

出典:鹿島建設株式会社

新たに建設される東北支店ビルの最大の特徴は、鹿島が開発した木造制震構造「欄間制震システム™」の初採用にあります。この構造は、日本の伝統的な建築意匠である「欄間」にヒントを得て開発されたもので、柱と梁の接合部に設けられた欄間状のスペースに制震ダンパーを組み込み、木材本来の剛性と耐力を最大限に引き出しながら、地震エネルギーを効果的に吸収します。これにより、従来の中高層木造建築が抱えていた耐震性の課題を克服し、超高層ビルと同等の耐震基準をクリアする構造性能を実現しています。

出典:鹿島建設株式会社

新支店ビルの執務スペースは、すべて木造で構成された柱と梁による多柱空間を特徴とし、木の温もりに包まれた快適で人に優しいワークプレイスが形成されます。空調には、仙台の豊かな地下水を活用した輻射パネルを採用し、自然エネルギーを活かした設備計画を導入。これらの設備は最先端のデジタル技術により制御され、働く人々のウェルビーイングを重視した木造の「ウェルネスビルディング」として、新しいオフィスのあり方を提案します。長い歴史の中で培われてきた木造建築の感性と、現代の技術が融合した空間づくりが進められます。

出典:鹿島建設株式会社

本計画では、約1,810立方メートルの構造用木材が使用される予定であり、これは一般的な木造住宅の80棟分を超える規模に相当します。この木材の一部には、岩手県や福島県に所在する鹿島グループの社有林から産出されたカラマツ材が活用されるほか、地域の山林関係者や木材生産者と密接に連携しながら調達が進められます。

鹿島は、100年以上にわたって維持してきた自社の森林資源を活用し、伐採から活用、再生に至るまでの「みどりのバリューチェーン」を構築することで、森林資源の循環利用と建設業の連携を推進。環境と経済の両面に配慮した持続可能なサプライチェーンの確立を目指しています。鹿島は本計画を通じて、地域社会への安全安心の提供に加え、脱炭素社会の実現にも貢献していく方針です。

最終更新日:2025年5月29日

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