仙台市青葉区一番町四丁目、仙台三越南側に位置する旧小田急仙台ビル跡地では、「(仮称)仙台市青葉区一番町プロジェクト(一番町四丁目七番地区)」として再開発が進められます。事業主体は大和ハウス工業で、地上14階、地下1階、延べ約17,000㎡の高層複合ビルへと建て替えられ、2029年2月に高級ホテル「プリンスホテル」の開業が予定されています。
客室数は約200室、飲食施設やホールを備えた都市型ホテルとなる見込みで、容積率緩和制度の活用により都心にふさわしい高度な都市機能の導入が図られます。仙台中心部のにぎわい創出と都市機能の強化を担う重要なプロジェクトとして注目されています。
(仮称)仙台市青葉区一番町プロジェクトの概要
1.計画概要
仙台市青葉区一番町四丁目に位置する旧小田急仙台ビル跡地の再開発事業。
地上14階、地下1階、延べ約17,000㎡の複合ビルを整備する計画。
2.立地特性
仙台三越南側、東二番丁通沿いに位置する都心中枢の好立地。
勾当台公園駅や一番町商店街に近接する高い回遊性を有するエリア。
3.導入機能
主用途は高級ホテルと飲食施設で構成される複合用途施設。
都市型滞在とにぎわい創出を担う多機能施設の導入。
4.ホテル計画
客室数約200室、1室30㎡以上のゆとりある高品質な客室構成。
高層階にスイートルームを配置した上質な宿泊機能の整備。
5.付帯施設
約200人収容のホールやロビー・フロント機能を整備。
コンベンションやイベント需要に対応する交流機能の導入。
6.制度活用
宿泊施設を対象とした容積率緩和制度を活用した開発計画。
容積率引き上げにより都心にふさわしい高密度利用の実現。
7.今後の展開
2026年解体着手、2027年着工、2029年開業予定の事業スケジュール。
周辺再開発と連動した都心活性化と都市機能高度化への寄与。

計画地は地下鉄勾当台公園駅から徒歩圏に位置し、東二番丁通に面する約0.3haの敷地です。周辺には仙台市役所本庁舎や定禅寺通、一番町四丁目商店街などが集積する、仙台都心を代表するエリアが広がっています。
旧小田急仙台ビル(SS.仙台ビル)は1974年竣工のオフィスビルでしたが、近年は空きビルの状態が続いており、都市機能の更新が課題となっていました。こうした中で、本地区は都市計画マスタープランにおいて高度な都市機能の集積を図る「都心地区」に位置付けられており、再開発による機能更新が強く求められてきました。

新たに建設される建物は地上14階、地下1階の規模で、主用途はホテルと飲食施設となります。3階にはフロント・ロビーを配置し、4階以上に客室を整備、全200室規模の宿泊施設となります。
客室は1室あたり30㎡以上とゆとりある設計で、高層階にはスイートルームも設けられる予定です。また、約200人を収容可能なホールも整備され、中小規模のコンベンションやイベント開催に対応するなど、ビジネス・観光双方の需要を取り込む施設構成となります。

(仮称)仙台市青葉区一番町プロジェクトでは、国土交通省の「宿泊施設の整備に着目した容積率緩和制度」を活用している点が大きな特徴です。これにより、従来の容積率600%から最大850%へと引き上げが可能となり、延べ約17,000㎡の大規模開発が実現します。
仙台市においてこの制度の適用は初の事例であり、国際会議や観光需要に対応できる高品質な宿泊施設の誘導を目的としています。あわせて「地下鉄沿線まちづくりに係る都市計画提案制度」も活用されており、民間主導による都市機能強化のモデルケースとして位置付けられています。

スケジュールとしては、2026年1月に既存建物の解体に着手し、2027年12月に本体工事を開始、2029年2月の完成・開業を予定しているとのことです。設計は梓設計が担当しています。
計画地は仙台三越に隣接し、歓楽街・国分町にも近い好立地であることから、ホテル開業による人流の増加が期待されます。また、周辺では旧さくら野百貨店跡地や読売仙台ビルなどの再開発も検討されており、これらと連動することで都心全体の回遊性向上やにぎわい創出につながる可能性があります。
高規格ホテルの進出により、仙台の都市ブランド向上や国際交流機能の強化が図られるとともに、都心部の再編を象徴するプロジェクトとして、今後の動向が注目されます。
出典:仙台市 仙塩広域都市計画 高度利用地区の変更(一番町四丁目七番地区)
最終更新日:2026年4月27日