最新の都市開発ニュース
“5棟のビルで作られた高層のダンジョン、異世界転生レベルの吹き抜けが圧巻!「丸の内オアゾ」に見る「歩いて移動」する人向けの仕掛け”が丸の内LOVE WALKERに掲載!!
ショッピングプラザagain跡地に長野市最大規模の分譲マンション「Brillia 長野北石堂 ALPHA RESIDENCIA」が公表!!
神戸市が「神戸ウォーターフロントグランドデザイン」を策定!!2040年頃までを見据えた神戸のウォータフロントエリアの将来ビジョン!!
「都営大江戸線延伸」は2040年頃の開業目標!!練馬区内に3つの新駅を設置し、補助230号線沿いでは新たなまちづくりも!!
中国・天津で建設中の世界最高層の“未完超高層ビル” 「高銀金融117ビル」が建設再開へ!!
さいたま市大宮区・桜木駐車場用地活用事業「(仮称)桜木PPJ」が着工!!
京王多摩川駅前の旧京王フローラルガーデンアンジェ跡地の複合開発「(仮称)京王多摩川開発プロジェクト」の「賃貸住宅・福祉棟(B棟)」が2025年5月着工!!
三重県松阪市松阪駅西側の再開発計画「松阪駅西地区複合施設整備事業」が再始動!!2025年度内の事業者選定を目指す!!
盛岡駅西口の交通センターとなる「盛岡駅西口複合施設整備基本構想(案)」が遂に始動!!公募型プロポーザルの審査結果が公表へ!!
桜川公園官民連携事業(Park-PFI) 事業予定者に「つむぐ桜の森パートナーズ」を選定!!
JR山手線および京浜東北線の田町駅付近で線路切換工事が行われた「羽田空港アクセス線(仮称)の整備事業」!!
再開発が続く田町駅で進む「田町駅東口東西自由通路拡幅整備および駅前広場整備」!!西側では新自由通路と改札も整備へ!!
龍のように伸びた鉄骨トラスが凄い!!八ツ山橋梁の架け替えで送り出し工法が採用されている「京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業」!!
東京メトロと東武鉄道が有楽町線延伸区間(豊洲~住吉)と東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線との相互直通運転を2030年代半ばをめどに行うことで基本合意!!
村岡新駅(仮称)近くの旧・中外製薬工場跡地にスーパーやホームセンターから構成される「(仮称)鎌倉梶原商業施設計画」が着工!!総戸数約665戸の大規模マンションも建設へ!!
名駅とささしまライブを結ぶ「地下通路整備計画」は2032年度完成へ!!全長約300メートルのうち約200メートルには動く歩道も設置!!
新丸ビル4階が2025年夏までに段階的にリニューアル!!
宮城県多賀城市「東北学院大学多賀城キャンパス跡地」の再開発が都市計画用途地域の変更や地区計画決定!!
総務省が人口推計(2024年10月1日現在)を公表!!日本の総人口は減少も、東京都と埼玉県は増加!!
東陽町で計画が進む三井不動産とLINK-Jによる賃貸ラボ&オフィス事業の新拠点「(仮称)三井リンクラボ東陽町1」が着工!!

トヨタ自動車の近未来都市“Woven City(ウーブン・シティ)”のPhase1(フェーズ1)の建築が完了!!2025年秋以降にモビリティのテストコースとして実証開始!!

Woven City(ウーブン・シティ)は、トヨタが未来のモビリティ社会を具体化するために開発した次世代の実証都市です。このプロジェクトは静岡県裾野市の東富士工場跡地に構築され、都市全体を「モビリティのテストコース」として活用します。Woven Cityでは、人々が住み、働き、学び、楽しむことができる生活環境を提供しながら、新しいモビリティ技術や持続可能なエネルギー活用、コミュニティの形態を実証します。

この都市は、トヨタが進めるモビリティカンパニーへの変革の象徴ともいえるもので、モビリティの拡張を通じて、人と社会の可能性を広げることを目指しています。プロジェクトの初期段階となるPhase1が竣工し、2025年秋以降の公式ローンチに向けて準備が進行中です。

→トヨタ自動車株式会社/ウーブン・バイ・トヨタ株式会社 モビリティのテストコース“Toyota Woven City”、Phase1の建築を完了し、準備を本格化

Woven City(ウーブン・シティ)の概要

  1. Woven Cityの目的と意義
    トヨタが静岡県裾野市に構築した次世代都市で、未来のモビリティ社会を実証する場。新技術や持続可能な生活モデルの開発・実証を通じ、モビリティカンパニーへの変革を象徴するプロジェクト。
  2. Phase1の完成と意義
    初期段階として主要インフラが整備され、住民の生活を通じてリアルタイムのデータ収集や技術検証が開始される。トヨタや提携企業、スタートアップが参加するイノベーションの基盤となる。
  3. ヒト中心の設計と環境認証
    環境への配慮と住民の生活向上を追求し、「LEED for Communities」プラチナ認証を取得。持続可能で快適な生活環境を実現するモデルケースとして注目されている。
  4. 建屋再利用とオープンイノベーション
    既存施設をリノベーションして利用し、モノづくりや実証実験の拠点として活用。外部パートナーやスタートアップの参加を促し、オープンイノベーションを推進。
  5. 住民「Weavers」の役割
    初期はトヨタ従業員とその家族約100名が住み、最終的に約2,000名が居住予定。新技術やサービスの実証に参加し、共同制作者としてWoven Cityの進化に貢献。
  6. モビリティの進化と実証
    車椅子型モビリティやドローン、自動運転技術など、多様なモビリティ技術を実証。住民のフィードバックを基に改良し、陸・海・空を超えたモビリティの可能性を追求。
  7. 新しい暮らしと価値創造
    住居やコミュニティ施設を未来技術の実証場として活用。在宅ロボットやIoTシステム、デジタルツインを用いて、便利で快適な暮らしと新しい社会価値を創出。

出典:トヨタ自動車株式会社/ウーブン・バイ・トヨタ株式会社

Phase1の建築が完了したことにより、Woven Cityは新たなステージへと移行しました。この段階では、未来のモビリティ社会を具体化するための主要な基盤が完成し、住民が実際に生活を開始する準備が整っています。この都市では、住民が生活する中で得られるリアルタイムのフィードバックを活用し、新たな技術やサービスの開発を行います。トヨタや提携企業だけでなく、スタートアップや個人の発明家も参加することで、多様な視点からイノベーションが生まれることを期待しています。このように、Phase1は単なる物理的な完成ではなく、未来を形づくるための試験場として機能する第一歩を意味します。

出典:トヨタ自動車株式会社/ウーブン・バイ・トヨタ株式会社

この都市が特に注目されるのは、ヒト中心の設計思想に基づいて構築されている点です。例えば、Woven Cityでは環境への配慮だけでなく、住民のクオリティ・オブ・ライフを向上させるための取り組みが行われています。この結果、日本初となる「LEED for Communities」プラチナ認証を取得しました。認証取得にあたっては、持続可能なエネルギー利用、緑化、建物間の連携、歩行者に配慮した設計などが高く評価されています。これにより、Woven Cityは環境負荷の低減を実現すると同時に、住民にとって快適で安全な生活環境を提供するモデルケースとしての役割を担います。

出典:トヨタ自動車株式会社/ウーブン・バイ・トヨタ株式会社

Phase1では、既存の東富士工場跡地の建屋を一部活用し、リノベーションを施すことで新しい価値を生み出しています。このエリアは、モノづくりの起点として活用されるだけでなく、さまざまな実証実験の場としても使用されます。特に、航空機やロボット技術などの先端分野における開発を支援する施設としての役割も果たします。また、こうした施設は外部のパートナー企業やスタートアップの活動拠点としても提供され、Woven City全体がオープンイノベーションのプラットフォームとなることを目指しています。このように、建屋の再利用を通じて、持続可能な開発と革新的なモノづくりの実現が図られています。

出典:トヨタ自動車株式会社/ウーブン・バイ・トヨタ株式会社

Woven Cityの住民、通称「Weavers」は、この都市の未来を形づくる重要な存在です。初期段階では、トヨタや関連企業の従業員とその家族約100名が住む予定ですが、最終的には約2,000人が居住することを計画しています。Weaversは単にこの都市に住むだけでなく、日常生活を通じて新しい技術やサービスの実証に参加し、フィードバックを提供する役割を果たします。また、住民同士の協力や企業とのコラボレーションを通じて、より豊かなコミュニティを形成していきます。このように、Weaversは単なる住民ではなく、Woven Cityの成長と進化を支える共同制作者といえる存在です。

出典:トヨタ自動車株式会社/ウーブン・バイ・トヨタ株式会社

Woven Cityでは、モビリティの進化が大きなテーマとなっています。この都市では、陸・海・空、さらには宇宙を視野に入れたモビリティの実証が進められています。例えば、車椅子型のパーソナルモビリティや、夜間の安全をサポートするドローン、高齢者を支援するロボットなど、多岐にわたる技術開発が行われています。これらの技術は、住民やビジターが日常生活で実際に使用し、その結果をもとに改良される予定です。また、AIを活用した自動運転技術や物流の自動化も実証されており、これらの取り組みを通じて、モビリティの可能性が大きく広がることが期待されています。

出典:トヨタ自動車株式会社/ウーブン・バイ・トヨタ株式会社

Woven Cityは単なるテクノロジーの開発拠点ではなく、人々の暮らしを支えるための新しい価値を創造する場でもあります。例えば、住居やコミュニティ施設はすべて、未来の技術を実証するための場として設計されています。在宅ロボットの開発や、IoTを活用した生活支援システムの実証が進められており、これらの技術は住民の日常生活をより便利で快適なものにすることを目指しています。また、都市全体がデジタルツインとして再現されることで、リアルタイムのデータ分析やシミュレーションを行い、新たなサービスやソリューションを迅速に開発する環境が整っています。

出典:トヨタ自動車株式会社/ウーブン・バイ・トヨタ株式会社

このプロジェクトは、単なる都市開発の枠を超えた、未来の社会を創造する試みとして注目されています。Woven Cityでは、トヨタの長年のモノづくりの知見や、Woven by Toyotaのソフトウェア技術が活用されています。また、外部の企業や研究機関、スタートアップとの連携を通じて、さまざまな分野でのイノベーションが進められています。この都市では、技術開発だけでなく、社会課題の解決や新しいライフスタイルの提案など、幅広いテーマに取り組むことができます。その結果、Woven Cityはトヨタの未来戦略の中核を成す存在として、世界中から注目されています。

ウーブン・シティは、住民(Weavers)や企業(Inventors)が主体的に参画する実証都市です。2025年秋以降に住民の受け入れを開始し、スタートアップや研究機関とも連携しながら、技術革新を推進していきます。この都市は、トヨタの「モビリティの拡張」という理念を具現化し、より豊かな未来社会の創造を目指します。
さらに、2025年夏頃にはアクセラレータープログラムが開始され、スタートアップや個人がウーブン・シティでアイデアを実現する機会が提供されます。これにより、より多くのパートナーが参加し、多様な課題解決が進むことが期待されます。

最終更新日:2025年1月7日

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