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名駅とささしまライブを結ぶ「地下通路整備計画」は2032年度完成へ!!全長約300メートルのうち約200メートルには動く歩道も設置!!

 

名古屋市は、名古屋駅南側と再開発地区「ささしまライブ」を結ぶ地下通路を整備する方針を決定し、2032年度の完成を目指しています。2010年度に構想が初めて示されてから長らく停滞していた計画が、ついに動き出すことになりました。全長約300メートルのうち約200メートルには動く歩道を設置する計画で、総事業費は約295億円とされています。

名古屋駅周辺は大通りによって分断されており、名駅通の歩道における名駅からささしまライブ方面への慢性的な混雑や回遊性の課題が長年指摘されてきました。新設される地下通路は、こうした課題の解消に加えて、災害時の避難路としての機能も担います。2025年度には整備事業者の選定に向けた準備が始まり、2027年度以降に本格的な工事に着手する計画です。

→名古屋市 名古屋駅周辺地下公共空間整備について
→日本経済新聞 名古屋駅南「笹島」つなぐ地下道構想始動 陸の孤島脱却
→朝日新聞 名古屋駅と再開発地区結ぶ地下通路を整備へ 32年度完成めざす
→東海テレビ 総事業費は約295億円…名古屋駅と“ささしま地区”結ぶ約300mの地下通路 市が2032年度完成を目指し整備の方針

名駅とささしまライブを結ぶ地下通路整備計画の概要
  1. 整備方針と目的
     名古屋市は、名古屋駅南側と再開発地区「ささしまライブ」を結ぶ地下通路の整備方針を決定。通勤・通学時の混雑緩和と回遊性の向上を目的。
  2. 事業の経緯
     地下通路の構想は2010年度に公表。しかし、河村たかし前市長の慎重姿勢により長らく停滞。ささしまライブ開業後の混雑増加を受け、計画が再び本格化。
  3. 整備区間と規模
     整備対象は笹島交差点南側から下広井町交差点南側までの約300メートル。通路の幅は8.5メートルで、そのうち約200メートルに2列の動く歩道を設置予定。
  4. 完成時期とスケジュール
     2025年度に整備事業者の選定準備を開始。2027年度以降に着工し、2032年度の完成を目指すスケジュール。
  5. 事業費と予算
     総事業費は約295億円を見込み、2025年度当初予算案には準備費として3500万円を計上。
  6. 機能と設備
     通路内には商業施設を設けず、災害時の避難スペースとしてトイレを設置。名古屋鉄道の再開発ビル地下との接続も予定。
  7. 将来の展望
     名古屋駅前の再開発と連携し、地下通路は民間の新たな開発や地域全体のにぎわい創出、利便性の向上につながることへの期待。

出典:名古屋市

整備される地下通路は、名古屋駅とささしまライブ地区をスムーズに結ぶ歩行者専用空間で、通路の幅は8.5メートルです。約200メートルの区間には南北2列の動く歩道が整備される計画で、混雑緩和と歩行者の快適な移動の両立が図られます。災害時の避難路としての活用も見据えて、通路内にはトイレの設置が予定されています。

出典:名古屋市

地下通路が整備されるのは、名古屋駅南側の「笹島交差点」から「下広井町交差点」の南側までの約300メートルの区間です。名古屋鉄道が進める再開発ビルの地下空間とも接続することを想定しており、将来的には駅前再開発と連携した都市空間の一体的な整備が進むことになります。

出典:名古屋駅地区まちづくり協議会

地下通路の起点となるのは、名古屋駅南側の笹島交差点付近です。配置図からは、名古屋三井ビルディングの地下へ至る階段付近から地下通路に接続する設計と読み取れます。名駅エリアの既存の地下街との直接接続は行われませんが、名古屋三井ビルディング本館・南館までは、民間により整備された地下歩行者ネットワークが接続されており、こちらまで接続されれば歩行者動線のスムーズな連携が図られる見込みです。また、名鉄名古屋駅の再開発も行われるため、こちらとの地下接続も行われます。

終点となる下広井町交差点付近は、通勤・通学時間帯に学生やサラリーマンなどの長蛇の列が常態化していた区間です。ささしまライブには大学やホテル、商業施設が集まっており、地下通路の整備によって混雑の解消が期待されています。また、隣接する名駅南地区のさらなる開発や地域全体の回遊性向上にもつながると見込まれています。なお、地下通路は、JR・名鉄の高架手前の名駅通までで途切れる計画とされており、ささしまライブの各施設へは一度地上へ出てアクセスする形になるものと想定されています。

名駅と地下通路で結ばれる「ささしまライブ24」は、名古屋市中村区と中川区にまたがる名古屋都心の再開発地区のひとつで、旧国鉄・笹島貨物駅の跡地と中川運河船だまり周辺の約12.4ヘクタールを対象とした都市再生特別地区です。名古屋駅に隣接するこのエリアは、長らく物流拠点として活用されてきましたが、1986年の笹島駅廃止を機に、名古屋市が中心となって再開発を進めてきました。

再開発は1999年に土地区画整理事業として始まり、都市基盤の整備と並行して民間事業者による開発提案を採用。愛知大学の名古屋キャンパスや中京テレビ本社、JICA中部国際センターなどの教育・業務施設、ホテルや商業施設、コンサートホール「Zepp Nagoya」など、多様な施設が整備されました。2017年には超高層複合施設「グローバルゲート」の開業とともに「まちびらき」が行われ、名古屋駅南側の新たな拠点として本格的に稼働を開始しました。

また、周辺の親水空間「キャナルパークささしま」の整備も行われ、都心に潤いとにぎわいをもたらすエリアとして注目されています。名古屋市は引き続き、この地域の回遊性向上や2019年には予算を設け、JRや名鉄の新駅構想の可能性を探るなど、さらなる発展を見据えた取り組みを続けています。

最終更新日:2025年4月16日

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