名古屋市教育委員会は、市立図書館再編構想「なごやアクティブ・ライブラリー構想」に基づき、地域の文化と学びの拠点となる新たな施設「星が丘アクティブライブラリー」の整備を公表しました。この構想では、市内をいくつかのブロックに分け、それぞれの地域の中心施設を軸にサービスを展開することを目指しています。その第1ブロックに該当するのが千種区、名東区、守山区、東区であり、このエリアの中核施設として星が丘アクティブライブラリーが位置づけられています。
施設は千種区の星が丘ボウル跡地を複合再開発「(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト」内に入る予定で、6階建て商業棟の3・4階部分を利用します。延床面積は約1,800平方メートルで、地域の需要に応えるため蔵書数を約15万冊とする計画です。さらに、図書館としての役割を超えた多機能な空間としてデザインされ、読書や学びだけでなく、交流やイベントの場としても利用できるよう設計されています。開館時期は2028年度を予定しており、市民の生活の質向上に寄与することを目的としています。
→星が丘グループ東山遊園株式会社 「星が丘ボウル」 跡地を複合再開発 一期工区を2025年2月に着工、2027年春のオープンを目指します。
→中日新聞 名古屋市の図書館再編「星が丘ボウル」跡地に15万冊規模で、28年度開館へ
→名古屋市 名古屋市図書館第1ブロック施設整備方針
星が丘アクティブライブラリーの概要
- 星が丘アクティブライブラリーの整備計画
名古屋市教育委員会が推進する「なごやアクティブ・ライブラリー構想」の中核施設として、星が丘アクティブライブラリー(AL)が、千種区の星が丘ボウル跡地に整備されます。2028年度の開館を目指し、地域住民の利便性向上と交流促進を目指した新しい形の図書館です。 - 施設概要と規模
商業棟の3階・4階に位置する星が丘アクティブライブラリーは、延床面積約1,800平方メートル、蔵書数約15万冊を予定しており、幅広い世代が利用できる広い空間を提供します。周辺施設との連携も図られ、利便性が高まる設計となっています。 - 地域における役割と目標
星が丘アクティブライブラリーは、地域住民の情報拠点としての機能に加え、学びや交流の場としての役割を担います。特に、時代のニーズに対応したサービスや、多世代間交流の促進を目標としています。 - 館内の特徴的な設備
館内には静かな学習エリア、パソコンやタブレット用のワークスペース、カフェ、イベントスペース、電子書籍専用エリアなど、多様なニーズに対応する設備が整えられる予定です。また、デジタル機器の体験コーナーやサポートも充実します。 - 第1ブロックの図書館ネットワーク
第1ブロックでは、星が丘アクティブライブラリーを中心に、蔵書数5~7万冊のコミュニティライブラリー(CL)や、1~4万冊のスマートライブラリー(SL)が連携するネットワークを構築。地域の特性に応じたサービスが提供されます。 - 星が丘ボウル跡地プロジェクト
商業棟はガラス張りのモダンなデザインで、地域のランドマークとなることを目指しています。周辺施設との調和を重視した設計により、快適で活気ある環境が提供されます。 - 利便性と住民サービスの強化
図書館利用のハードルを下げ、住民が日常生活の中で気軽に訪れやすい施設とすることを重視。オンライン予約システムや迅速な貸出・返却サービスなど、便利な仕組みが導入される予定です。

星が丘ボウル跡地に建設予定の商業棟は、地域のランドマークとなるような先進的で洗練されたデザインが採用されています。この建物はガラス張りの外観が特徴で、光を多く取り入れることで明るく開放的な雰囲気を演出します。また、建築デザインは周辺の街並みと調和しながらも、現代的で機能性に優れた設計が施されています。都市の活気と静穏な読書環境を両立させるための工夫が随所に見られます。
この商業棟の3階と4階に、星が丘アクティブライブラリーが設置される計画で、利用者がリラックスしながら本や資料を楽しめる空間が提供されます。また、図書館としての役割だけでなく、地域の人々が気軽に立ち寄れる交流の場としても活用されることを目指しています。商業施設の立地により、買い物や食事といった日常的な活動の中で、図書館の利用がより身近で便利になることが期待されています。


第1ブロックでは、星が丘アクティブライブラリーを中心に、蔵書数5~7万冊を備えるコミュニティライブラリー(CL)や、蔵書数1~4万冊のスマートライブラリー(SL)が、それぞれ地域の特性に応じた形で配置される計画です。この配置により、名古屋市全体で一貫したサービスを提供するだけでなく、住民がより近い距離で図書館サービスを受けられるようになります。
各ライブラリーの役割は明確に分担されており、例えばコミュニティライブラリーは中規模の蔵書数を活かして、幅広いジャンルの資料を提供するだけでなく、地域特有のイベントやワークショップの開催にも注力します。一方で、スマートライブラリーは、デジタル技術を活用して、迅速な貸出・返却サービスや電子書籍の利用を支える小規模拠点として機能します。これにより、図書館が単なる本の貸出場所ではなく、地域の文化的・教育的な中心地として進化していくことが期待されています。

星が丘アクティブライブラリーの館内には、さまざまなニーズに対応した多機能スペースが設けられる予定です。例えば、静かな環境で読書や学習に集中したい人向けの専用エリアが用意され、快適な座席配置と照明設計で利用者の利便性が高められます。また、パソコンやタブレットを使った作業ができるワークスペースも整備される予定で、テレワークやリモート学習を行う人々にとっても便利な施設となります。

さらに、館内にはカフェや休憩スペースが併設され、飲食をしながらリラックスして本を楽しむことができます。このスペースは利用者同士の交流の場としても機能し、世代や職業を超えたコミュニケーションの場として活用されることが期待されています。また、イベントや講演会が開催できるマルチパーパスルームも予定されており、地域の文化や学びの発信地としての役割を果たすことを目指しています。

電子書籍やデジタル端末の利用が推進される中で、デジタル専用エリアも設けられる計画です。最新の電子書籍リーダーやデジタルコンテンツの体験コーナーが設置され、幅広い世代の利用者が新しい形の読書体験を楽しめるようになります。また、図書館スタッフによる利用方法のサポートや、初心者向けのワークショップも定期的に実施される予定です。

千種区、名東区、守山区、東区から構成され、人口約60万人を抱える「第1ブロック」では、星が丘アクティブライブラリーを基点に、地域ごとの特性に応じて配置されたコミュニティライブラリー(CL)やスマートライブラリー(SL)が連携するネットワークが構築されます。このネットワークの中核施設として、星が丘アクティブライブラリーは、地域全体の図書館機能を支える重要な役割を果たします。
この配置計画により、住民が必要な情報や資料にアクセスする際の利便性が向上するとともに、各施設がそれぞれの強みを活かしたサービスを提供します。例えば、子ども向けのイベントやプログラムを強化するコミュニティライブラリーや、オンライン予約システムを活用して迅速に本を受け取れるスマートライブラリーなど、利用者の多様なニーズに応える仕組みが整えられます。さらに、各施設間での資料移動やイベント連携もスムーズに行えるようになることで、地域全体が一体となった学びと交流の拠点として機能することを目指します。
最終更新日:2025年1月28日