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名駅の駅西にリニア駅の地上絵が出現!?リニア中央新幹線名古屋駅2025年2月建設状況と名駅周辺の面的整備計画!!

リニア中央新幹線は、将来的に東京から大阪を結ぶ次世代の高速鉄道計画であり、最高設計速度505km/hの超電導リニアモーターカーを採用しています。2034年以降に開通する品川駅~名古屋駅間のうち、リニア駅を新設する名古屋駅では、地下駅の設置工事が進められており、周辺の都市整備も同時進行で進められています。この事業により、名古屋駅周辺の利便性が向上し、国際競争力を備えた都市機能の向上が期待されます。さらに、当該整備事業に伴い、新たな商業エリアの設置や、旅行者に向けた観光スポットの配置が検討されています。

リニア中央新幹線名古屋駅では、乗換空間を誰でもわかりやすく利用しやすくすることを目指しています。まず、リニアと各交通機関との接続性を高め、名古屋駅を訪れる人々の多様な目的に合わせた利便性を提供します。特に、初めて訪れる人にもわかりやすいよう、乗換主動線を直線化し、ユニバーサルデザインを取り入れて高齢者や身体障害者の負担を軽減します。

また、名古屋駅東西両側に「ターミナルスクエア」を形成し、JR在来線や名鉄、近鉄、地下鉄などとの乗換を簡便にします。この広場空間は、動線の整流化と利便性向上を図り、視認性の高い空間で、上下移動や案内機能が整備されます。さらに、リニアと地上部の交通施設や駐車場を結ぶ直線的な動線を確保し、乗換がスムーズに行えるようになります。

→名古屋市 リニア中央新幹線の開業に向けた都心まちづくり
→名古屋駅西側駅前広場 整備計画について
→東海旅客鉄道株式会社 中央新幹線名古屋駅新設工事における環境保全について

リニア中央新幹線名古屋駅と駅周辺のまちづくりの概要
  1. 名古屋駅の役割
    中部・東海地方最大のターミナル駅で、東海道新幹線をはじめとする各種鉄道が集まる交通の要所。名鉄や近鉄、地下鉄の接続もあり、中京圏最大の鉄道ターミナルとして機能しています。
  2. 名駅周辺の繁華街
    名駅周辺は中部地方最大の繁華街であり、再開発により日本有数の高層ビル街が広がるエリア。名古屋市の繁華街・オフィス街として賑わっています。
  3. JRゲートタワーの概要
    名古屋駅に隣接する高さ約220mの超高層ビル「JRゲートタワー」の地下5階~6階にリニア中央新幹線名古屋駅の駅施設が入ります。
  4. リニア中央新幹線の進捗
    名古屋駅はリニア中央新幹線の重要な拠点であり、工事は進行中。リニアの新しい駅施設が名古屋駅に接続し、周辺地域の再整備が行われています。
  5. 駅周辺のまちづくり
    名古屋駅周辺の交通基盤や都市計画が進められており、リニア駅周辺や名駅南エリアでは、地域資源を活かしたまちづくりが進行中です。
  6. ターミナルスクエアの整備
    名古屋駅駅前広場の再整備により、「ターミナルスクエア」が設置され、乗換利便性を向上させ、広場の機能性が高められています。駅前が名古屋の新しい顔として生まれ変わります。
  7. 名駅南エリアの開発
    名駅南地区へのアクセス改善とともに、周辺の都市計画が進められており、リニア新幹線開業後には新たな拠点として発展することが期待されています。

出典:名古屋市

名古屋駅周辺では、リニア中央新幹線の開業を見据えた都市基盤の再構築が進行中です。駅前広場の拡充、地下歩行者ネットワークの強化、交通結結点としての機能向上が計画されています。この実現により、新たな都市空間の形成が予想されます。Google Earthで上空から見ると、リニア中央新幹線の新駅になる区域の立ち退きが進み、工事が開始されたことで、まるで地上絵のように一直線に工事現場が出現していることがわかります。

出典:名古屋市
出典:名古屋市

リニア中央新幹線名古屋駅は、2017年3月に竣工した「JRゲートタワー」の地下5階~地下6階に駅施設スペースが既に確保されており、更にその東西に総延長約900mの駅ホーム・施設が配置され、最大幅約60m、深さ約30m、ホーム2面、線路4線のターミナル駅となる計画です。

出典:名古屋市

名古屋駅周辺のまちづくりは、「名古屋駅周辺まちづくり構想」に基づき、交通基盤整備や都市機能の向上が進められています。特にリニア開業を契機に、駅前広場の再整備、東西アクセスの強化、周辺エリアの高度利用促進が進行中です。

出典:名古屋市
*2024年3月撮影

名古屋駅周辺では、リニア中央新幹線の開業に向けた整備の一環として、「ターミナルスクエア」の計画が進められています。この広場は、駅前の交通結節機能を強化し、歩行者の利便性を向上させることを目的としており、同時に新たなランドマークとしての役割も期待されています。

ターミナルスクエアの整備には、いくつかの重要な目的があります。まず、名古屋駅を利用する鉄道、バス、タクシー、自動車、自転車など、さまざまな交通手段のスムーズな乗り継ぎを可能にするため、広場内には適切な動線が確保されます。これにより、利用者は混雑を避けながら円滑に移動できるようになります。次に、歩行者の利便性を高めるために、広場には歩行者専用のスペースが設けられ、駅の東西間の移動をスムーズにする工夫が施されます。また、地下通路やペデストリアンデッキと連携させることで、雨天時でも快適に移動できる環境を整備する計画です。さらに、都市景観の向上も重要な要素の一つです。ターミナルスクエアは、名古屋駅の新たなシンボルとなるようにデザインされ、広場内には緑地やベンチが配置されることで、人々が集い、憩うことのできる空間が創出されます。

出典:名古屋市

この広場の整備計画では、東側と西側の駅前広場と連携しながら、それぞれのエリアの特性を活かした設計が進められています。東側エリアでは、主にオフィスや商業施設と連携し、ビジネス利用者や観光客の利便性を向上させる空間が形成されます。特に、バスやタクシーの乗降スペースを整備することで、交通の流れがスムーズになり、より快適に利用できる環境が整えられます。一方、西側エリアでは、再開発エリアと連携しながら、広場を中心に賑わいを生み出す空間が計画されています。ここには多目的スペースが設けられ、イベントや市民活動の場として活用される予定です。

*2025年2月撮影

ターミナルスクエアの整備が完了することで、名古屋駅周辺の都市機能は一層向上し、国内外から訪れる人々にとってより魅力的なエリアへと発展することが期待されます。リニア中央新幹線の開業後には、名古屋駅が交通やビジネス、観光のハブとしての役割をさらに強化し、多くの人々が訪れる都市の中心地となるでしょう。

名古屋駅の東側、桜通口周辺では、歩行者の利便性を向上させるための大規模な再整備が進められています。特に、駅の東西を結ぶ歩行者ネットワークの強化が重要視されており、ペデストリアンデッキや地下通路の拡充が計画されています。これにより、名古屋駅を利用する人々の移動がよりスムーズになり、安全で快適な歩行環境が実現されます。

*2024年3月撮影

名古屋駅東側駅前広場の再整備は、地上部と地下部において順次進められています。地上部では、ロータリー交差点の改良や広場の拡張、歩行者空間の整備が進行中で、タクシー・一般車スペースの分離や交差点形状の三差路化が行われます。これにより、名古屋駅周辺の交通処理と利便性が向上し、リニア中央新幹線開業を見据えた整備が進められています。ターミナルスクエアなど、主要な乗換空間の整備も計画されています。また、工事に伴い、モニュメント「飛翔」の解体・撤去が完了しています。

*2024年3月撮影

地下部では、歩行者空間の面積拡大や防災性の向上が図られ、地下街の店舗移設や避難設備が検討されています。地下空間の整備に関しては、昇降施設や安全対策が重点的に見直され、地下空間の機能確保が進められています。さらに、デザインチームが選定され、令和6年にはデザイン計画が作成される予定で、周囲の道路空間や建物との調和を図ることが求められています。ターミナルスクエア3の整備は、名鉄名駅再開発計画に合わせて調整される予定です。今後は、詳細設計や工事が進み、リニア開業に向けた整備が完了する見込みです。

出典:名古屋市

名古屋駅西側駅前広場の再整備は、リニア中央新幹線開業を見据えて、早期に効果を発揮できる交通結節機能と空間形成を目指します。開業時には、駅前広場を平面レベルで整備し、顔となる広場の設置やまちへの動線確保、タクシースペースの改善が進められます。さらに、リニア開業後は、スーパー・メガリージョンの中心にふさわしい重層的な拠点形成を図り、民間事業者との連携を深めて施設配置や動線について検討を進めます。

出典:名古屋市

整備計画には、屋根や植栽、舗装、ファニチャーなどのデザインが含まれ、環境配慮やユニバーサルデザインも取り入れられます。広場の快適性向上のため、ミストやプロジェクションマッピングが導入され、災害時の情報発信機能も備えられます。駅前広場の地下や上空を活用した立体的な交通結節機能や観光案内所、バス乗降場などの配置が検討され、リニア開業後には、駅・広場・まちをつなぐ回遊性を創出し、スーパーターミナル駅にふさわしい魅力的な拠点が形成されることが目指されています。

また、将来的にターミナル駅にふさわしい新たな都市機能の導⼊の検討もされており、施設構成は、総合案内(観光案内所・交通案内所等)、文化発信(コンサートホール・美術館等)、産業・ビジネス交流(MICE施設・ハイグレードホテル等)、オフィス等を想定しているとのことです。

*2025年2月撮影

東海道新幹線の名古屋駅ホームから見たリニア中央新幹線の名古屋駅建設地の様子です。リニア駅の上部空間は、広場などの公共的空間として活用され、周辺道路の再配置や土地利用の最適化が図られる計画です。これにより、駅周辺の回遊性向上とともに、新たな都市基盤の形成が図られます。

*2025年2月撮影
*2025年2月撮影

リニア中央新幹線の開業に伴い、名古屋駅周辺では大規模な面的整備が進められています。この整備は、名古屋駅を中心とする都市の発展を促進し、利便性の向上と魅力的な都市空間の創出を目的としています。

このように、リニア中央新幹線の開業に向けた名古屋駅周辺の面的整備は、交通の利便性向上、歩行者空間の充実、そして都市景観の向上という3つの視点から進められています。これにより、名古屋駅周辺はより快適で魅力的な都市空間へと進化し、国内外から多くの人々が訪れるエリアへと発展していくことでしょう。

最終更新日:2025年2月24日

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