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虎ノ門駅北側の日土地ビル一帯の「虎ノ門霞が関地区」で再開発計画浮上!!

東京都千代田区霞が関と港区虎ノ門にまたがる「虎ノ門霞が関地区」で、第一種市街地再開発事業に向けた準備組合が設立されました。区域内には中央日本土地建物が保有する「日土地ビル」を含み、同社の本社機能なども位置しています。老朽化した建物の更新とエリア全体の再編が見込まれ、今後の虎ノ門エリアにおける国際的ビジネス拠点の形成に寄与する再開発として注目されます。なお、具体的な建物の規模やスケジュールは現時点では未定です。

→建設通信新聞 日土地ビル一帯を再開発/虎ノ門霞が関に準備組合/事業協力者は中央日土地
→港区 新橋・虎ノ門地区まちづくりガイドライン
→内閣府 第18回 東京都都市再生分科会 都市再生特別地区(虎ノ門一丁目東地区)都市計画(素案)の概要

虎ノ門霞が関地区の概要

1. 再開発の概要と準備組合の設立
東京都千代田区霞が関一丁目と港区虎ノ門一丁目にまたがる約1.2haの区域で、第一種市街地再開発事業に向けた準備組合が設立された。
事業協力者には中央日本土地建物が参画し、同社の本社機能が入る「日土地ビル」も区域に含まれる。

2. 日土地ビルと再開発対象区域
区域は経済産業省の南側、文部科学省の東側に位置し、面積は宅地約7320㎡と道路など約4680㎡。日土地ビルは1974年竣工の地上17階、地下2階建てで、延床面積は35,791㎡にのぼる。

3. 周辺で進む解体工事と区道の廃止
区域内では東洋不動産保有のビルが解体中で、2025年7月中旬の完了を予定。加えて、再開発に伴い千代田区が区道の廃止を計画しており、土地利用の再編が進む。

4. 都市計画とまちづくりビジョン
千代田区の都市計画マスタープランでは、歴史や文化と調和した官庁街の整備が目指されている。今回の再開発も、緑やにぎわいのある複合市街地の形成を目指す方針と合致する。

5. 虎ノ門エリアの開発方針
港区は「新橋・虎ノ門地区まちづくりガイドライン」で、国際的ビジネス・交流拠点の形成を掲げている。
業務・交流機能や災害対応力の強化、快適な街路空間の創出が重点施策とされている。

6. 新橋西エリアとの連携と地域特性
新橋と虎ノ門の間にある新橋西エリアでは、スタートアップや中小オフィスの集積が進む。緑化や歩行者ネットワーク整備を通じた地域活性化と連携強化が期待されている。

7. 周辺開発との相乗効果:TORANOGATE
南側では地上29階建ての「TORANOGATE」が建設中で、業務・商業・交流機能を備える。今回の再開発と合わせて、虎ノ門の国際性と都市機能のさらなる高度化が見込まれる。


再開発が予定されているのは、千代田区霞が関一丁目および港区虎ノ門一丁目にまたがる約1.2ヘクタールの区域です。このエリアは、経済産業省の南側、霞が関コモンゲートの東側に位置し、霞が関の官庁街と虎ノ門のビジネス街が交差する戦略的立地にあります。区域内の用途地域は商業地域で、建ぺい率80%・容積率800%と高度な土地利用が可能な設定です。中核となる日土地ビルは、地上17階、地下2階、高さ72.35m、延床面積3万5,791㎡、1974年8月竣工の超高層オフィスビルであり、老朽化に伴い更新の必要性が指摘されてきました。

本再開発事業の中核企業となるのが中央日本土地建物です。同社は区域内に位置する日土地ビルを所有しており、グループの本社機能も入居しています。こうした資産の再構築を含め、再開発に積極的に関与する方針を示しており、2025年時点で準備組合が正式に設立されたことで、今後の都市計画決定や権利変換に向けた動きが本格化すると見られます。なお、区域内では既に東洋不動産が保有するビルの解体工事も進行中であり、再開発の準備が着々と進んでいます。

虎ノ門エリアは、虎ノ門ヒルズや新橋駅周辺など、国際ビジネス拠点の集積地と連続した都市構造を形成しており、広域的な交通ネットワークの整備や、災害に強い都市基盤の構築が進められています。新橋・虎ノ門地区まちづくりガイドラインでは、本エリアを「世界都市東京の一翼を担う国際的なビジネス・交流拠点」と位置付け、オフィス・交流施設・生活支援施設の機能集積や、エネルギーの面的ネットワーク(CEMS)の構築などが求められています。今回の再開発も、この方針に沿った形で高度な都市機能の導入が期待されます。

出典:内閣府
出典:内閣府

虎ノ門周辺は従来、幅員の狭い道路やオープンスペースの不足といった課題を抱えていました。再開発事業では、建築物低層部へのにぎわい施設の誘導や、連続したオープンスペースの確保、緑豊かな街路空間の創出が重点的に進められる見通しです。また、千代田区は区域内の区道を廃止する方針を示しており、より一体感のある街区構成を目指しています。

隣接して建設が進む地上29階建ての「TORANOGATE(トラノゲート)」との連携により、虎ノ門駅北側の都市景観や歩行者環境の大幅な改善が期待されています。また、TORANOGATE(トラノゲート)建設に合わせて、外堀通り直下には東西に貫く地下歩行者通路の整備も計画されています。これにより、虎ノ門駅から虎ノ門ヒルズ方面へと続く地下歩行者ネットワークが外堀通りの北側まで延伸され、既存の地下ネットワークと接続される予定です。さらに、今回計画が浮上した「虎ノ門霞が関地区」との接続も行われる可能性もあり、現段階では霞ヶ関駅側の地下通路網と接続される可能性は低いものの、虎ノ門エリア全体での歩行者ネットワーク拡充にも注目が集まります。

関連記事→TORANOGATE (トラノゲート)

最終更新日:2025年5月30日

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