独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)と京王電鉄バス株式会社は、東京駅八重洲口エリアで整備を進める「バスターミナル東京八重洲」について、第2期エリア(地下A)の開業日を2026年3月20日(金)とすることを発表しました。今回の開業により、乗降用7バースと待機用2バースの計9バースが新たに整備され、東京駅(八重洲北口・八重洲中央口)と地下で直結する利便性の高い交通結節点が形成されます。
本バスターミナルは、これまで八重洲口周辺に点在していた高速バス・空港連絡バス停留所を集約し、歩行者と車両の動線改善、都市機能の効率化を目指す大規模プロジェクトとして進められています。第1~3期を合わせた全体の開業は2029年を予定しており、完成後には20バース・約21,000㎡を有する国内最大級の高速バスターミナルが誕生する計画です。さらに第2期エリアが入る「TOFROM YAESU」では商業、オフィス、劇場、医療など多様な都市機能が集積し、八重洲エリアに新たなランドマークを創出することが期待されています。
→独立行政法人都市再生機構/京王電鉄バス株式会社 バスターミナル東京八重洲が拡張 第2期エリアは令和8年(2026年)3月20日(金)に開業
バスターミナル東京八重洲 第2期エリアの概要
1.第2期エリア開業の発表
UR都市機構と京王電鉄バスが2026年3月20日の第2期エリア開業を公表した動き。
東京駅八重洲口と地下直結する利便性向上を目指した新バスターミナル整備。
2.新設される9バースの規模
乗降用7バースと待機用2バースから構成される大容量ターミナルの形成。
多様な広域交通需要に対応する地下交通拠点の創出。
3.散在していたバス停の集約
八重洲口周辺に点在していた高速・空港連絡バス停の地下への統合。
歩行者と車両の混雑緩和を図る交通動線改善。
4.2029年の全体開業計画
第1〜3期を通じて段階的に整備を進める三地区一体の再開発事業。
20バース・約21,000㎡を備える国内最大級ターミナルの完成。
5.東京駅前の交通結節機能の強化
鉄道・地下通路とのシームレスな接続による乗換利便性の向上。
都市間移動と国際交流を支える広域ネットワーク拠点の形成。
6.周辺まちづくりとの連動
歩行空間整備や地下通路拡張が促すウォーカブルエリアの拡大。
八重洲・日本橋・京橋・丸の内を結ぶ都市回遊性の向上。
7.TOFROM YAESUとの一体的機能
商業・オフィス・医療・劇場を備えた複合再開発ビルとの連携。
新たなランドマークとしての八重洲エリア価値向上。

東京駅八重洲口周辺では、長年にわたり高速乗合バスや空港連絡バスの停留所が道路上に点在し、鉄道駅との乗換動線が分かりにくく、不便であることが指摘されてきました。特に朝夕の時間帯には歩行者とバス車両の動線が錯綜し、慢性的な交通混雑を生み出す要因となっていました。こうした課題を解消するため、八重洲口エリアの再開発事業と連動させる形で、バス停留所を一箇所に集約し、地下に大規模なバスターミナルを整備する構想が進められました。この計画により、1日約1,200便に及ぶ高速バスや空港連絡バスの発着を効率的に管理し、利用者の乗換利便性を大幅に高めることが目指されています。
さらに、三つの市街地再開発地区にまたがる整備に対応するため、UR都市機構が再開発の進行に合わせて段階的にターミナル部分を取得し、京王電鉄バスが一体的な運営を担う体制が構築されました。この一体運営により、利便性と安全性の確保、さらにはエリア全体の交通機能の最適化が図られ、東京駅前にふさわしい高品質なバスターミナル環境の整備が進められています。

第2期エリアとなる地下Aでは、新たに乗降用7バースと待機用2バースの計9バースが整備され、利用者数の増加に対応できる大容量のターミナルが誕生します。ターミナル内部には、チケットカウンターや待合スペース、トイレ、授乳室といった基本的な設備に加え、旅行者向けの物販店舗や観光案内所も設けられ、国内外からの来街者にとって快適で利便性の高い空間が形成されます。これにより、移動前後の時間をより便利に過ごせる環境が整うことになります。
アクセスについても、東京駅八重洲北口および八重洲中央口からの動線が八重洲地下街を介して直接地下とつながることで、雨天時でもストレスなくターミナルへ移動できる快適さが提供されます。また、ターミナルは「地下A・地下B・地下C」という三つのエリアに区分され、案内サインには色覚バリアフリーに配慮したカラースキームが採用されています。これにより、初めて利用する人でもスムーズに目的のバースへたどり着けるよう視認性が向上しています。


バスターミナル東京八重洲は、八重洲二丁目北地区、東京駅前八重洲一丁目東B地区、八重洲二丁目中地区という三つの再開発プロジェクトにまたがって整備が進められています。第1期として八重洲二丁目北地区に位置するターミナルが2022年9月に開業し、今回の第2期エリアが2026年3月に開業することで、段階的に機能が拡充されていきます。最終段階となる第3期エリアは2029年の開業を予定しており、これにより20バース・約21,000㎡という国内最大級の高速バスターミナルが完成する計画です。

全体開業後には、全国の主要都市や空港と東京を結ぶ高速バスネットワークの中核拠点として重要な役割を果たすことが期待されています。また、周辺では歩行者ネットワークの拡充が進められ、地下通路の延伸や新たな歩道空間の整備が行われることで、八重洲、日本橋、京橋、丸の内を歩いて回遊できる「東京駅前ウォーカブルエリア」の形成が加速します。この一体的な都市基盤の整備は、東京駅周辺の魅力向上だけでなく、国内外からの来訪者にとって使いやすい都市づくりに大きく貢献するものとなります。

第2期エリアのバスターミナルは、再開発ビル「TOFROM YAESU TOWER(トフロム ヤエス タワー)」の地下に整備されます。TOFROM YAESUは、A地区の「TOFROM YAESU THE FRONT」とB地区の「TOFROM YAESU TOWER」から構成される地上51階・地下4階の大規模複合施設で、外堀通り、八重洲通り、八重洲仲通り、さくら通りに囲まれた東京駅正面の一等地に位置しています。このエリアは国家戦略特区にも指定され、交通結節機能の強化、国際ビジネス・交流機能の導入、快適な歩行者空間の創出、防災対応力の向上などを目的とした都市機能の更新が進められています。
TOFROM YAESU TOWERには、地下2階に店舗とバスターミナル、地上1~4階に商業施設と屋内広場、3~6階に劇場・カンファレンス、6~7階に医療施設である日本医科大学八重洲健診ステーション、9~50階にオフィス、41階にワーカー向けラウンジ「YAESU SKY LOUNGE」、13階にオフィスサポート施設「Wab.」などが配置され、多彩な都市機能が集約されています。バスターミナルが入る地下2階は交通の中心として機能し、八重洲地下街や東京駅と接続することで、観光案内所や商業施設と連携しながら国内外の来訪者にとって利便性の高い移動環境を提供する重要な基盤となっています。

TOFROM YAESUでは、交通施設に加えて文化、医療、ビジネスといった多様な都市機能が整備されることで、八重洲エリア全体の価値向上に寄与しています。特に、3~6階に整備される劇場・カンファレンスは約800席の段床型劇場や平土間ホール、複数の会議室を備え、ぴあ株式会社とコングレが運営を担います。これにより東京駅前に新たな文化・交流拠点が誕生し、ビジネスイベントや国際会議を含むMICE需要にも対応できる体制が整います。
医療機能としては6・7階に高度な診断機器を備えた「日本医科大学八重洲健診ステーション」が設置され、国内外のビジネスパーソンや来街者の健康をサポートします。レディース健診にも対応する体制が整えられ、地域における医療サービスの質の向上にも寄与します。

さらに、働く人々のウェルビーイングを重視したオフィス環境も整備されており、13階の「Wab.」ではラウンジや食堂、イベント空間が提供され、41階の「YAESU SKY LOUNGE」では瞑想や仮眠、温泉ミスト体験が可能なリラクゼーション空間が用意されています。また、高機能なフレキシブルオフィス「EXEVIA TOKYO YAESU」も設けられ、多様な働き方を支える都市型オフィスが実現しています。
これらの機能が相乗的に作用することで、第2期エリアの開業は単なる交通機能の拡充にとどまらず、TOFROM YAESUが提供する複合的な都市機能と連携し、八重洲エリアの新たな価値創出に大きく貢献するターニングポイントとなります。
最終更新日:2025年12月12日

