都市開発ニュース
海老名駅前の商業核のひとつを建て替える「イオン海老名店建て替え」!!2026年5月17日に一時休業、建て替えに向けた動きが本格化!!
神奈川県海老名市・開発事業計画標識が次々と設置されて建設ラッシュの様相となっている「海老名市役所周辺地区」!!大規模マンションや物流・商業施設が集積する新たな都市拠点へ!!
愛知県名古屋市・栄の旧教育館跡地「中区錦三丁目16番街区」!!民間提案募集で遂に恒久的な再開発が具体化へ!!
新船橋駅西側一帯で建設が進む総戸数1,226戸の大規模マンション「船橋山手レジデンス」の公式サイトが公開!!イオンモール船橋には新船橋駅までの貫通通路も新設へ!!
蒲田駅東口駅前約0.4haで計画が進む再開発「蒲田駅東口駅前地区第一種市街地再開発事業」!!新空港線整備構想や駅機能更新と連携した高度利用へ!!
京都駅の位置・ルートが「桂川案」に決定した「北陸新幹線敦賀駅~新大阪駅間延伸」!!関西と北陸を繋ぐ新たな広域交通拠点が誕生へ!!
2026年10月3日(土)開業が決定した八王子駅南口集いの拠点「桑都の杜」!!公園・図書館・ミュージアムが集う新拠点誕生へ!!
名鉄瀬戸線新瀬戸駅・愛知環状鉄道瀬戸市駅の駅前にホテルと商業施設の複合開発計画浮上!!「瀬戸市駅前広場余剰地利活用事業」!!サウンディング調査が開始へ!!
遂に再始動するTX六町駅前の複合商業施設計画「六町駅前区有地活用事業」!!令和8年秋以降に事業者再公募へ!!
肥後大津ルートで整備計画が進む「阿蘇くまもと空港アクセス鉄道」!!TSMC効果で需要拡大、2026年8月頃に三セクを設立して2034年度末開業へ!!
千葉県庁を大規模に建て替えて約6.5万㎡の新庁舎を整備する「千葉県庁舎等再整備」!!5つの配置パターンを比較検討!!
名鉄豊田線上豊田駅周辺約23.8haで計画が進む大規模なまちづくり「(仮称)豊田上豊田駅周辺土地区画整理事業」!!遂にゾーニングも公表されて始動へ!!
JR常磐線北柏駅前・アクロスプラザ北柏も開業した「北柏駅北口土地区画整理事業」!!2027年度完了へ向けて駅前広場や道路整備が進む!!
熊本県大津町・肥後大津駅前に駅前広場や自由通路、複合施設を整備する「肥後大津駅周辺まちづくり」!!TSMC効果を生かした新たな玄関口へ!!
中野駅の新たな駅ビル商業施設「アトレ中野」が2026年12月9日開業へ!!南北通路・橋上駅舎・歩行者デッキ・駅前広場も12月6日に供用開始!!
東成田駅直上に京成高架新駅を整備!!集約型ワンターミナル方式による新ターミナルを建設する「成田空港施設の機能強化」!!2030年代へ向けた大規模再整備計画が始動!!
千葉ロッテマリーンズの新ファーム本拠地と一体整備される「(仮称)貞元総合公園」!!千葉県君津市に2030年開園へ!!
遂に西鉄貝塚線と福岡市地下鉄箱崎線の直通運転を検討開始へ!!6両編成化を含めた輸送力増強も検討!!
遂に鉄道地下化工事が本格化した「西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業」!!新井薬師前駅と沼袋駅を地下化して駅周辺ではまちづくり構想も!!
旦過市場を再整備して市場や商業施設、北九州市立大学などが入る「旦過市場地区再整備事業」!!大英産業が旦過市場いちばん館の優先交渉権者に選定!!

東成田駅直上に京成高架新駅を整備!!集約型ワンターミナル方式による新ターミナルを建設する「成田空港施設の機能強化」!!2030年代へ向けた大規模再整備計画が始動!!

日本最大の国際空港である成田国際空港では、C滑走路の新設やB滑走路の延伸による「更なる機能強化」が進められており、年間発着容量は現在の34万回から50万回へと拡大する計画です。これに伴い、将来的な旅客数は年間7,500万人規模に達すると見込まれており、旅客ターミナルや貨物施設、鉄道アクセスの抜本的な機能強化が必要となっています。

こうした状況を受けて、国土交通省は2026年7月6日、「今後の成田空港施設の機能強化に関する検討会 最終とりまとめ」を公表しました。最終とりまとめでは、集約型ワンターミナル方式による新ターミナルの整備、京成高架新駅の新設、JR・京成線の駅改良や複線化、都心・羽田空港方面へのアクセス強化など、2030年代を見据えた大規模な再整備の方向性が示されています。

成田空港施設の機能強化の概要

1.年間発着容量50万回に向けた空港機能強化
C滑走路新設やB滑走路延伸により、年間発着容量50万回体制への移行。
旅客・貨物・鉄道アクセスを一体的に強化する大規模再整備計画。

2.集約ワンターミナル方式による新ターミナル整備
既存施設を活用しながら段階的に新ターミナルを整備し、最終的なワンターミナル化。
商業・交通結節・都市機能を備えた日本の新たな空の玄関口。

3.京成高架新駅の新設と東成田駅の再編
東成田駅付近に京成高架新駅を整備し、新ターミナルへ直結する駅機能を構築。
東成田駅との一体運用や新たなアクセスネットワークの形成。

4.JR・京成線の駅改良と複線化による輸送力向上
空港駅・空港第2ビル駅のホーム増強や単線区間の複線化を推進。
将来的な利用者増加に対応する鉄道輸送力と利便性の大幅向上。

5.都心・羽田空港方面への直通アクセス強化
新型有料特急の押上・品川・羽田空港方面への直通運転を段階的に実現。
首都圏空港ネットワークの強化と移動時間短縮の実現。

6.貨物施設・DX・脱炭素化を含む空港機能の高度化
新貨物地区の整備や自動搬送システム、顔認証技術など先端技術を導入。
物流効率化と環境負荷低減を両立する次世代国際ハブ空港の実現。

7.2030年代を見据えた世界トップクラスの国際空港への進化
新ターミナルや新駅、貨物地区の供用開始を順次進める長期整備計画。
日本の国際競争力を支える世界水準の航空・物流拠点の形成。


*2030年代を見据えた大規模な再整備が行われる成田国際空港の様子

成田空港では、年間発着容量50万回の実現により、将来的な旅客数が現在を大きく上回る年間7,500万人規模になると予測されています。この需要に対応するため、現在の第1・第2・第3ターミナルを発展的に再編し、集約ワンターミナル方式による新たな旅客ターミナルを整備する方針が示されました。

*新ターミナルと駅の接続エリアの完成予想パース/出典∶国土交通省
*新ターミナル完成後の成田国際空港の完成予想パース/出典∶国土交通省

新ターミナルは一度に完成させるのではなく、需要の増加に応じて段階的に整備されます。まず2030年代に「ステップ1」として新ターミナルの供用を開始し、第1ターミナルと一体運用を行います。その後、旅客需要の拡大に合わせて施設を順次拡張し、最終的には全機能を集約したワンターミナル化を目指します。既存施設を活用しながら段階的に整備することで、空港機能を維持したまま再開発を進める計画です。

さらに、新ターミナルは単なる空港施設ではなく、鉄道やバス、タクシーなどと直結する交通結節点として整備されるほか、商業施設やオフィスなど都市機能も備えた新たな空港拠点となります。日本の玄関口にふさわしい快適性や魅力を備え、地域との連携拠点としての役割も担うことが期待されています。

*成田空港の中心部に京成高架新駅と新ターミナルが整備される

今回の最終とりまとめで大きな注目を集めたのが、成田スカイアクセス線、京成本線の高架化と新駅整備です。

現在の東成田駅付近に3面5線の京成高架新駅を整備し、新ターミナルへ直接接続する新たな玄関口とします。高架新駅には新ターミナルへ直結する改札口と、第2ターミナルへ接続する改札口を設け、利用者が分かりやすく移動できる構造とする計画です。また、現在の東成田駅については高架新駅との一体運用が検討されており、京成本線とスカイアクセス線を連絡線で接続する構想も盛り込まれました。

*京成高架新駅計画地の直下には成田空港駅として開業した東成田駅が存在している

東成田駅は1978年の開港時には「成田空港駅」として開業し、その後1991年に現在の成田空港駅が開業したことで役割を変更しました。現在は空港従業員などの利用が中心となっていますが、今回の整備により再び空港アクセスの重要拠点として新たな役割を担うことになります。

さらにJR側でも、成田空港駅と空港第2ビル駅のホーム増強や複線化、新ターミナルへ接続する新改札口の整備が計画されており、京成・JR双方で抜本的な駅機能強化が進められます。

*京成高架新駅と新ターミナルの位置図/出典∶国土交通省
*京成高架新駅と新ターミナルの完成予想パース/出典∶国土交通省

鉄道アクセスについては、空港利用者の急増を見据えた輸送力強化が盛り込まれました。

成田スカイアクセス線、京成本線では、高架新駅から東関東自動車道付近まで新線を整備して高架・複線化するとともに、成田湯川駅方面の単線区間も複線化します。また、印旛日本医大駅から新鎌ヶ谷駅間では、有料特急専用線を整備し複々線化を図る方針です。

*京成電鉄の新型有料特急の都心・京急線羽田方面への乗入れ概念図/出典∶国土交通省
*成田スカイアクセス線の鎌ヶ谷駅~印旛日本医大駅間を複々線化する構想もある

一方、JR線では空港第2ビル駅から東関東自動車道付近まで既存スカイアクセス線跡地を活用して複線化し、さらに成田駅方面の単線区間についても複線化を進めます。これにより、京成線とJR線の運行能力を大幅に高め、将来的な混雑を抜本的に緩和することを目指します。

整備完了後には、スカイライナーや新型有料特急、アクセス特急、成田エクスプレス(NEX)の運行本数を大幅に増やすことが可能となり、鉄道全体で現在の約1.8倍の輸送力確保を目指しています。スカイライナーや新型有料特急の所要時間短縮も見込まれ、都心と成田空港を結ぶアクセスの利便性は大きく向上する見込みです。

*現在の東成田駅の様子。現在の成田空港駅や空港第2ビル駅の陰にひっそりと隠れながらも現役となっている

最終とりまとめでは、空港アクセスをさらに強化するため、京成電鉄の新型有料特急による都心・羽田空港方面への直通運転も示されました。

まず2028年度には押上駅までの乗り入れを開始し、その後2030年代には都営浅草線・京急線を経由して品川駅まで直通運転を実現する計画です。さらに、羽田空港第1・第2ターミナル駅の引上線整備後には、羽田空港までの直通運転も目指すものとしています。

*東成田駅と成田空港の間には全長約500mの地下通路も存在しており、知る人ぞ知る地下空間となっている
*現在は、ひとけの無い東成田駅の様子

これにより、成田空港と東京都心、さらには羽田空港とのアクセスが飛躍的に向上し、首都圏空港ネットワーク全体の利便性が高まることが期待されています。一方で、ホームドアや運行管理システムへの対応、車両規格の調整、乗務員確保など技術面・運用面の課題も多く、今後も鉄道事業者間で協議を進めることとしています。

*2026年時点でのGoogleEarthで見た京成高架新駅と新ターミナル計画地の様子
*2026年時点でのGoogleEarthで見た成田国際空港の全景

今回の最終とりまとめは、新ターミナルや鉄道整備だけにとどまらず、貨物施設の集約・高度化、DXの推進、脱炭素化なども含めた成田空港全体の将来像を示しています。

新貨物地区では物流機能を集約し、自動搬送システムや空港隣接地との一体運用によって東アジア有数の貨物ハブ空港を目指します。また、新ターミナルでは顔認証や自動搬送設備など最新技術を導入し、世界最高水準の利便性・効率性を備えた空港づくりを進めます。

*成田空港には新貨物地区が整備されるほか、隣接して物流不動産事業者による開発計画が存在する

今後は2026年度から各事業のマスタープラン策定や事業着手に向けた検討が本格化し、2030年代には新ターミナル、高架新駅、新貨物地区など主要施設の供用開始が予定されています。成田空港は滑走路の増強だけでなく、空港施設・鉄道・物流・都市機能を一体的に再構築することで、日本の国際競争力を支える世界トップクラスのハブ空港へと進化していくことになります。

出典:国土交通省 今後の成田空港施設の機能強化に関する検討会

関連記事→2026年2月14日投稿 「成田スカイアクセス線」鎌ヶ谷駅~印旛日本医大駅間を複々線化する構想が浮上!!旧成田新幹線計画跡地を活用し、都心~成田空港間の速達性と沿線利便性を大幅強化か!?

最終更新日:2026年7月7日

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