東京都中野区では、「中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業」が大きな節目を迎えます。中野区、JR東日本、東京メトロ、UR都市機構は、2026年12月6日(日)正午に中野駅西側の南北通路・橋上駅舎・歩行者デッキ・駅前広場の供用を開始すると発表しました。これにより、中野駅西側に新たな玄関口が誕生し、駅の利便性や南北市街地の回遊性が大きく向上します。
また、橋上駅舎と一体整備される駅ビル「アトレ中野」は2026年12月9日(水)に開業予定で、約70店舗が集積する新たなライフスタイル拠点となります。中野駅周辺では100年に一度ともいわれる大規模な再整備が進んでおり、今回の供用開始はその象徴となる重要な出来事です。
中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業/アトレ中野の概要
1.南北通路・橋上駅舎の供用開始
2026年12月6日に中野駅西側の南北通路・橋上駅舎・歩行者デッキ・駅前広場の一部が供用開始。
新たな玄関口の誕生による駅利便性・回遊性向上の実現。
2.駅舎・駅ビル一体開発
地上5階、高さ31.824m、延床面積18,354.51㎡の駅舎・駅ビル一体型施設を整備。
立体道路制度を活用した駅施設・商業施設・南北通路の一体整備。
3.バリアフリー・防災機能の充実
西改札やエレベーター4基、エスカレーター8基、バリアフリートイレなどを新設。
誰もが利用しやすい駅環境と災害時の避難動線強化。
4.「アトレ中野」の開業
2026年12月9日に約70店舗が入る「アトレ中野」が開業予定。
地域の日常利用と新たな賑わいを創出するライフスタイル拠点の形成。
5.歩行者デッキ・駅前広場の整備
新北口駅前広場や歩行者デッキを整備し、安全で快適な歩行空間を創出。
駅前交通結節機能と立体的な歩行ネットワークの形成。
6.段階的に進む駅周辺再整備
新北口駅前広場は2029年度、南口駅前広場は2028年度の完成を予定。
周辺再開発と連携した都市基盤整備の推進。
7.中野駅周辺まちづくりの新たな節目
中野区、JR東日本、東京メトロ、UR都市機構が連携して駅周辺整備を推進。
100年に一度のまちづくりによる新たな中野の玄関口の創出。

中野区、JR東日本、東京メトロ、UR都市機構は、中野駅西側で整備を進めてきた南北通路、橋上駅舎、西改札、歩行者デッキ、駅前広場の一部を2026年12月6日に供用開始します。中野駅西側に新たな玄関口が誕生することで、駅の利便性が飛躍的に向上するとともに、これまでJR中央線によって分断されていた駅南北のアクセスが大幅に改善されます。
また、西改札の新設によって既存の北口改札やコンコースの混雑緩和が期待されるほか、駅とまちを結ぶ新たなバリアフリールートも整備されます。駅周辺の再開発と一体となり、中野駅周辺まちづくりにおける大きな転換点となるプロジェクトです。


建築計画のお知らせによると、アトレ中野の入る駅ビル「(仮称)中野駅西口開発」は敷地面積7,693.42㎡、建築面積6,337.25㎡、延床面積18,354.51㎡の規模で建設されています。建物は鉄骨造(一部CFT造)、地上5階、高さ31.824mとなり、駅施設・物販店舗・飲食店舗が一体となった複合施設として建設されています。
施工は鹿島建設が担当し、2020年3月1日に着工した工事はいよいよ完成段階を迎えています。立体道路制度を活用して南北通路・橋上駅舎・駅ビルを一体整備する全国的にも特徴的なプロジェクトであり、中野駅の新たなランドマークとなる計画です。
一方、西側には駅利用者向けの「中野駅駐車場棟新築他」も整備されています。こちらは延床面積1,457.48㎡、建築面積169.45㎡、鉄骨造、地上3階、地下1階、高さ18.427mの規模で、自動車駐車施設とEV昇降路を備えた施設となります。


今回供用開始となる南北通路は、中野三丁目と四丁目を結ぶ歩行者専用道路で、延長約80m、幅員約19mのゆとりある空間となります。新北口と新南口(桃園口)が設けられ、西改札と2階レベルで直結することで、駅利用者は線路を挟まずスムーズに南北を行き来できるようになります。
橋上駅舎には西改札のほか、各ホームへアクセスできる15人乗りエレベーター4基、エスカレーター8基が整備されます。また、バリアフリートイレやベビー休憩室なども新設され、誰もが利用しやすいユニバーサルデザインの駅へと生まれ変わります。
さらに、南北通路は災害時にはJR中央線南側から北側の広域避難場所「中野区役所一帯」へ向かう第三の避難ルートとしても機能し、防災面でも重要な役割を担います。


橋上駅舎と一体となる駅ビル「アトレ中野」は、2026年12月9日(水)に開業予定です。施設は地上5階、延床面積約16,800㎡、店舗面積約7,300㎡の規模となり、約70店舗が出店します。コンセプトは「Blend N(ブレンド・エヌ)-何かを混ぜると新しい-」。地域の人(Neighbor)、新しさ(New)、必要なもの(Need)を掛け合わせ、新たな中野らしさを創出するライフスタイル拠点を目指しています。
2階には惣菜・スイーツ・ベーカリーなどの食物販を中心としたエキナカ機能を配置し、3階には飲食店やアパレル、4階には大型雑貨店や書店、サービス店舗を展開します。5階には屋上BBQや屋上広場も整備され、駅直結でありながら滞在性の高い商業施設となる予定です。また、中野駅には、エキナカ店舗として店舗面積約414㎡、6店舗の商業施設も入ります。

駅と一体的に整備される駅前広場では、「駅からつながる はじまる中野」をテーマに歩行者中心の都市空間が形成されます。
新北口駅前広場では、中野四季の都市方面デッキや囲町方面デッキの一部が供用開始されます。完成時にはエントランスデッキ約28m、中野四季の都市方面デッキ約175m、囲町方面デッキ約170mが整備され、駅から区役所や中野四季の森公園方面へ安全かつ快適に移動できる立体歩行ネットワークが完成します。
さらに、バス・タクシー乗降場や一般車乗降スペース、エレベーター、エスカレーターも整備され、自動車交通と歩行者動線を分離した安全性の高い交通ターミナルとなります。


今回供用開始される施設は、中野駅周辺まちづくりの第一段階に位置付けられています。
新北口駅前広場は2029年度、南口駅前広場は2028年度の完成を予定しており、今後も段階的に整備が進められます。南口では中野二丁目地区第一種市街地再開発事業と連携した交通広場の拡張が進められ、桃園広場についても駅前の新たな交流空間として整備されます。
駅前広場や歩行者デッキ、周辺再開発が完成することで、駅・商業施設・公共施設・住宅地が一体となった新しい都市空間が形成される予定です。

1889年に開業した中野駅は、JR中央線・総武線・東京メトロ東西線が乗り入れる東京西部屈指の交通拠点として発展してきました。しかし、駅施設の老朽化や改札混雑、JR中央線による南北分断など、長年の課題を抱えていました。
今回の中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業は、単なる駅改良ではなく、中野駅周辺全体を再編する都市再生プロジェクトです。南北通路や歩行者デッキによって回遊性が飛躍的に向上し、新北口駅前広場や南口駅前広場、周辺再開発との連携によって「新しい中野の玄関口」が完成します。
さらに、「アトレ中野」の開業によって駅周辺の日常利便性や商業機能も大幅に向上し、中野の魅力をさらに高める拠点となるでしょう。2026年12月は、中野駅が駅・商業・都市空間のすべてを刷新する歴史的な節目となり、100年に一度のまちづくりが新たなステージへ進むことになります。
出典∶
・中野区/東日本旅客鉄道株式会社/東京地下鉄株式会社/独立行政法人都市再生機構 令和8(2026)年12月6日(日)中野駅西側に新たな玄関口が誕生~駅とまちをつなぐ南北通路・橋上駅舎・歩行者デッキ・駅前広場が供用開始します~
・株式会社アトレ 中野駅の新たな玄関口「アトレ中野」が2026年12月9日(水)に開業予定
・中野区 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業について
・中野区 中野駅新北口駅前広場の整備について
最終更新日:2026年7月7日