都市開発ニュース
相鉄本線鶴ヶ峰駅付近約2.8kmを地下化する「相模鉄道本線(鶴ヶ峰駅付近)連続立体交差事業」!!2026年度にシールドトンネル掘削開始、2033年度完成を目指す大規模鉄道地下化計画!!
千葉県船橋市・東葉高速鉄道飯山満駅周辺で進む約18.5haの都市開発「飯山満地区土地区画整理事業」!!都市計画道路3・4・27号前原東飯山満町線の橋りょう工事も進む!!
千葉県船橋市・東葉高速鉄道の新駅整備事業として高架駅やホームの建設が進む「海老川新駅(仮称)」!!2028年度末開業に向けて高架沿いに足場が出現!!
グラングリーン大阪の隣接地に日本最大級の大型街頭ビジョンを新設する「うめきたビル」!!商業ビルに屋上・壁面合計約912㎡の巨大LEDビジョン「うめきたビジョン」を整備!!
愛知環状鉄道中水野駅周辺約19.9haを開発して複合商業施設や住宅地を整備する「瀬戸中水野駅周辺土地区画整理事業」!!用途地域が本用途に変更され、高さ制限も解除され、工事着手へ!!
TX研究学園駅近くに誕生した高架下商業施設「寿横丁」!!新たな飲食・交流拠点として2026年10月26日開業!!
新瀬戸駅・瀬戸市駅前に商業施設や宿泊施設を誘致する「瀬戸市駅前広場余剰地利活用事業」!!サウンディング調査に9社が参加、約3,599㎡の余剰地を活用!!
神戸港に大型スーパーヨットの受け入れ拠点を整備する「SUPERYACHT BASE KOBE(スーパーヨットベース神戸)」!!2027年春に一部開業、2028年に全面開業予定!!
横浜市の三ツ沢公園に収容人数約2万人の新球技場を整備する「三ツ沢公園再整備基本計画(案)」!!陸上競技場の移設や中央広場の整備、桜山の再生も計画!!
熊本県が半導体産業集積に対応する道路網を強化する「セミコンテクノパーク周辺道路整備」!!菊陽空港線や新山原水線の整備、大津植木線の多車線化、中九州横断道路との連携へ!!
相鉄いずみ野線新駅「B駅」を中心に商業・住宅・産業機能が集積する新都市拠点を形成する「藤沢市健康と文化の森地区土地区画整理事業」!!慶應SFC周辺にキャンパスタウンを整備、2034年3月の事業完了を目指す!!
九州大学箱崎キャンパス跡地の大規模まちづくりプロジェクト名が「HAKOZAKI BLOCK(ハコザキブロック)」に決定!!住宅約2,000戸や商業・研究・医療施設など日本最大級のスマートシティ計画が始動!!
三宮センター街に隣接する大規模商業施設を一体的に再整備へする「サンセンタープラザの建て替え」!!再開発協議会が発足して3館一体建て替えを検討!!
相鉄いずみ野線の延伸を見据えた新駅周辺のまちづくり構想「いずみ野線A駅周辺まちづくり計画」!!商業・生活サービス機能の充実と緑豊かな交流拠点の形成を目指す!!
東村山市最大級となる総戸数591戸の大規模マンション開発「グレーシア武蔵野東村山」!!ワーキングラウンジやブックライブラリーなど多彩な共用施設を備えた地上15階建てレジデンス!!
新宿御苑前駅徒歩2分、全フロアにフルセットアップオフィスを採用する「スイテ新宿御苑前」!!地上12階、高さ52.35m、最上階に共用ラウンジと屋上テラスを備えるオフィスビルが2028年夏竣工へ!!
慶應SFCを経由して東海道新幹線新駅誘致地の倉見まで全区間延伸を目指す「相鉄いずみ野線延伸計画」!!都市計画道路高倉遠藤線の4車線化によりBRTの機能強化も検討!!
北関東最大級約10,000席の大規模アリーナを整備へ!!「宇都宮ブレックス新アリーナ」!!2030-31シーズン開業を目指す宇都宮駅東公園の新ホームアリーナ計画!!
札幌市中心部の大通公園をリニューアルする「大通公園基本計画 中間とりまとめ(案)」!!西4丁目の水景施設更新や憩い空間の創出、みどり豊かな公園づくり!!
地下鉄7号線延伸・中間駅設置で新たな市街地を形成する「(仮称)地下鉄7号線中間駅周辺地区土地区画整理事業」!!約120haの大規模開発で自然と都市機能が調和するまちづくりへ!!

ドイツの建築スタジオLAVAが2030年のリヤド万博マスタープランを公開!!自然の地形に沿った有機的ネットワークと、中央広場から放射状に広がる「クールルート」による会場設計!!

ドイツの建築スタジオLAVA(Laboratory for Visionary Architecture)は、2030年にサウジアラビアのリヤドで開催される国際博覧会(Expo 2030 Riyadh)のマスタープランを公表しました。これまで万博は革新的な技術や建築を披露する場であると同時に、一時的なイベントとして終わることが多く、閉幕後には空虚な会場や不要となった建造物が残されるケースも少なくありませんでした。LAVAはそうした過去の課題に対し、持続可能な都市づくりに貢献する「永続的な遺産」としての万博を提案し、都市の未来像を提示しています。

会場はリヤド北部、キング・サルマン国際空港に近接した広大な敷地に整備され、総面積は約600万平方メートルに達します。世界195カ国以上が参加し、4,000万人を超える来場者を想定しており、テーマは「変化の時代:先見的な明日のために共に(The Era of Change: Together for a Foresighted Tomorrow)」です。このテーマの下、イベント期間だけでなくその後も存続する都市の姿を描き、自然と調和しながら未来を切り開く試みとなります。

→ビジョナリーアーキテクチャー研究所 レガシーの設計 万博デザインの進化: 儚いものから永続的な都市プロトタイプへ

リヤド万博マスタープランの概要

1. 公表の概要
ドイツの建築スタジオLAVAによる、2030年リヤド国際博覧会マスタープランの公表

2. 万博の課題と解決策
閉幕後に残される空虚な施設への対処としての「持続可能な都市遺産」の提案

3. 会場の立地
リヤド北部・キング・サルマン国際空港近接地という戦略的ロケーション

4. 規模と参加国
約600万平方メートルの敷地規模と、世界195カ国以上の参加予定

5. 開催テーマ
「変化の時代:先見的な明日のために共に」という総合テーマ

6. マスタープランの特徴
自然との調和と長期的な都市利用を志向する持続可能な都市モデル

7. 意義と展望
閉幕後の「グローバル・ビレッジ」化と、サウジアラビア「ビジョン2030」への貢献


出典:ビジョナリーアーキテクチャー研究所

万博は1851年のロンドン万国博覧会以来、近代建築や技術革新を紹介する舞台であり続けてきました。クリスタルパレスやエッフェル塔など、歴史的建築物が象徴として語り継がれてきた一方で、閉幕後の会場は解体されるか、都市に不整合を抱えたまま残されることが多く、その遺産の評価は複雑でした。

LAVAは、リヤド万博をこうした一過性の催しから脱却させ、未来都市の原型として持続的に機能することを目指しています。設計パートナーのクリス・ボッセ氏は、「万博は常に突破口を示す場であり、このプロジェクトを通じて都市づくりの新たな方向性を提示し、持続可能で暮らしやすい都市の実現に貢献したい」と語り、万博そのものを次世代の都市モデルに位置づけています。

出典:ビジョナリーアーキテクチャー研究所

今回の会場計画では、リヤド郊外に位置するワジ・アル・スライ渓谷の地形や水脈が基盤とされています。従来の直線的な格子状都市計画ではなく、自然の地形に沿った有機的なネットワークを導入し、中央の大広場から放射状に広がる「クールルート(涼しい経路)」によって会場全体が組織されています。

これらは水流や緑地と結びつき、砂漠の厳しい環境においても快適な小気候を形成します。さらに土壌の安定化や水循環の強化、植樹を通じて自然の回復力を活用し、洪水リスクを抑えながら緑豊かな空間を実現します。古代のオアシス都市が自然と共生しながら繁栄した歴史を踏まえつつ、それを未来的に再解釈することで、都市と自然の調和を体現した新しい万博像が描かれています。

出典:ビジョナリーアーキテクチャー研究所

敷地は中央広場を起点に、花びらが広がるように五つの主要エリアで構成されます。それぞれはテーマや役割が異なり、「変革的技術」「持続可能な解決策」「豊かな人々」という三つの国際的テーマを担うエリアに加え、サウジアラビアを象徴するエリア、そして大規模な国際交流やイベントを担う「国際協力」のエリアが設けられています。

各エリアはフラクタル幾何学の概念をもとに設計され、部分と全体が自己相似的に呼応するパターンが用いられています。これにより、秩序立った構造を持ちながらも多様性に富んだ都市景観が生まれ、訪れる人々に一体感と変化の双方を感じさせます。閉幕後もこの構造は維持され、それぞれのエリアが独自の文化的・社会的活動を展開する「村」として発展していく計画です。

出典:ビジョナリーアーキテクチャー研究所

会場内は従来型の自動車依存を避け、歩行者を中心としたモビリティ設計が導入されています。主要動線の中心には「ワールドアベニューループ」と呼ばれる環状の歩行者専用回廊があり、五つのエリアを快適につなげます。広々とした緑地のプロムナードから、スークを想起させる細い路地まで、多様なスケールの経路が組み合わされ、移動そのものが体験的要素となるよう工夫されています。

さらに、暑さを和らげる日陰の回廊や高架歩道が設けられ、酷暑下でも安心して歩ける環境が整えられています。都市全体との接続も重視され、リヤド・メトロやキング・サルマン国際空港に直結し、市内主要道路とも連携することで、国内外からのアクセスが容易となっています。こうした仕組みは閉幕後も地域の交通基盤として機能し、都市の持続的発展に寄与します。

出典:ビジョナリーアーキテクチャー研究所

Expo 2030のマスタープランは、人工知能や持続可能エネルギーによるスマートインフラを中核に据えています。建築群は気候応答型の設計が採用され、環境に適応しながらも最先端の利便性を提供します。建物は国際的なグリーンビルディング基準に準拠しており、砂漠という過酷な自然環境の中でも持続可能な空間が実現されます。さらに展示会場やパフォーマンスホール、レストランやショップなどが会場全体に配置され、来場者に多様で没入的な体験を提供します。これらは単なる商業施設にとどまらず、砂漠地帯を文化・社会活動の拠点へと変える要素として機能し、万博が目指す「都市のエコシステム」の構築に寄与します。

Expo 2030は2025年の大阪・関西万博に続く大規模国際博覧会ですが、その最大の特徴は閉幕後に解体されることなく、新たな都市機能へと移行する点にあります。リヤドの会場は「グローバル・ビレッジ」と呼ばれる新しい都市地区へと変貌し、住宅、文化拠点、研究交流の場として活用される計画です。

*EXPO2025大阪・関西万博の大屋根リング

この発想はサウジアラビアが掲げる国家戦略「ビジョン2030」と軌を一にし、国際的な交流とイノベーションの拠点づくりに直結します。万博が終わった後も都市の一部として成長を続け、環境的・社会的・文化的なレガシーを築くことで、リヤドの国際都市としての地位を高めるとともに、未来の万博モデルを提示することが期待されています。

最終更新日:2025年9月11日

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