広島市中心部・中区胡町5番地区において、広島市を代表する商業エリアである八丁堀周辺の大規模再開発計画が、具体化に向けて大きく前進しました。対象区域は、広島三越が入る中国新聞文化事業社ビルや天満屋八丁堀ビルなどが立ち並ぶ約1.2ヘクタールの一帯で、店舗・事務所・ホテルといった都市機能に加え、胡子神社を含む複合開発が構想されています。
2024年12月に地権者らによる準備組合が設立され、2025年末から事業協力者の公募を実施。その結果、ゼネコンのフジタが選定され、基本協定が締結されました。広島都心のにぎわい再生と都市機能更新を担う重要プロジェクトとして、今後の動向に大きな注目が集まっています。
中区胡町5番地区再開発事業の概要
1.再開発計画の浮上
広島市中心部・八丁堀周辺で大規模再開発計画が具体化
胡町5番地区約1.2ヘクタールを対象とした都心更新プロジェクトの本格始動
2.対象施設の構成
広島三越や天満屋八丁堀ビルなど商業施設群を一体再開発
中国新聞文化事業社ビルなどを含む既存建物群の再編と高度利用
3.準備組合の設立
2024年12月に地権者らによる再開発準備組合が発足
天満屋や三越伊勢丹ホールディングスなどが参画する事業推進体制
4.事業協力者の選定
公募によりゼネコンのフジタを選定
2026年3月に基本協定を締結し事業化に向けた体制確立
5.複合開発の内容
店舗・事務所・ホテルなど多機能を備えた複合ビル整備構想
胡子神社を含む歴史資源と都市機能の融合
6.都心課題への対応
老朽化建物の更新や耐震性向上など都市基盤の再整備
回遊性向上とにぎわい創出による中心市街地の再生
7.今後の展望
八丁堀・紙屋町エリアの他再開発と連動した都市価値向上
広島都心の国際競争力強化を担う中核プロジェクトとしての発展期待

再開発の対象となるのは、中区胡町5番地区の約1.2ヘクタールに及ぶエリアです。中心には広島三越が入る中国新聞文化事業社ビルや、天満屋八丁堀ビル(ヤマダデンキLABI広島を核とする複合商業ビル)などが位置しています。
このエリアは、中央通りやえびす通り商店街に面し、広島有数の商業・業務集積地として長年発展してきました。一方で、建物の老朽化や耐震性の課題、都市機能の更新遅れなどが顕在化しており、周辺街区と連携した一体的な再整備の必要性が高まっていました。今回の再開発では、これらの課題解決に加え、都心の回遊性向上や新たなにぎわい創出が期待されています。

中区胡町5番地区再開発事業は2019年頃から検討が進められてきたもので、コロナ禍を挟みながらも継続的に協議が行われてきました。2024年12月には、天満屋や三越伊勢丹ホールディングス、胡子神社、中国新聞文化事業社、中国新聞社など十数の法人・個人が参画する準備組合が設立され、事業化に向けた枠組みが整いました。
その後、2025年12月から2026年初頭にかけて事業協力者の公募が実施され、再開発の具体化に向けたパートナー選定が本格化しました。こうした段階的な取り組みにより、長年検討されてきた構想がいよいよ実現フェーズへと移行しつつあります。

準備組合は公募の結果、ゼネコンのフジタを事業協力者に選定し、2026年3月に基本協定を締結しました。
フジタは施工会社としての実績に加え、地権者の一員としても当該再開発事業に関与している点が特徴であり、計画の推進力として期待されています。同社は今後、関係者との合意形成や事業スキームの具体化を進めながら、早期の事業化を目指す方針を示しています。現時点では工事範囲やスケジュールなどの詳細は未定ですが、今回の選定により再開発計画は新たな段階に入ったといえます。

再開発では、店舗・事務所・ホテルなど多様な都市機能を備えた複合ビルの整備が想定されており、さらに区域内にある胡子神社を取り込む計画が検討されています。歴史ある神社と現代的な都市機能を融合させることで、地域の魅力を高めるとともに、新たなランドマーク形成が期待されます。
また、八丁堀・紙屋町エリアでは超高層複合施設「KAMIHACHI X」などの再開発も進行しており、中区胡町5番地区再開発事業はこれらと連携しながら都心全体の価値向上に寄与する重要なプロジェクトとなります。今後は施設構成や規模、スケジュールの具体化が焦点となり、広島都心の将来像を左右するプロジェクトとして引き続き注目されます。
最終更新日:2026年3月26日