最新の都市開発ニュース
2025年12月7日に新駅舎(新東口改札)と新下りホームの供用が開始された東武鉄道伊勢崎線「とうきょうスカイツリー」駅!!2028年度の事業完了を目指して高架化事業が進む!!
東京駅前・JPタワーの南側に地域冷暖房の配管が出現!!構築が進む「丸の内二丁目地区地域冷暖房施設」の新設!!
自民党内に第二青函トンネル建設推進議員連盟が発足!!自動運転車専用道路と鉄道貨物線を併設する北海道と青森を結ぶ新たな海底トンネル「第2青函トンネル(津軽海峡トンネルプロジェクト)」!!
歴史的建造物と高層ビルが融合! 都市開発マニアが案内する「丸の内建築ツアー」 が丸の内LOVE WALKERに掲載!!第25回丸の内を歩くのはなぜ気持ちいい? 皇居前の特等席「丸の内二重橋ビル」が守り抜いた“100尺の美学”
茨城県つくば市・約168.2ha、計画人口約1.1万人の大規模都市開発「上河原崎・中西特定土地区画整理事業」!!新昭和とエスコンによる大規模複合商業施設計画も浮上!!
千葉県流山市・江戸川台駅東口で計画が進む公民複合拠点施設「ジェトロ跡地活用事業」!!優先交渉権者にリープ不動産を代表企業とするグループが選定!!
JR船橋市場町社宅跡地の大規模開発により建設が進む4棟・総戸数738戸の大規模分譲マンション「ブランズシティ船橋ビアレ」!!賃貸・商業の複合街区も有する巨大プロジェクト!!
奈良県橿原市・アリーナも新設される構想がある「(仮称)医大新駅周辺まちづくり(奈良県立医科大学附属病院南側地区)」の一般競争入札が開始!!近鉄橿原線医大新駅を中心に大規模な複合拠点形成へ!!
日比谷公会堂や大音楽堂も再整備する計画が進む「都立日比谷公園再生整備」!!大噴水・小音楽堂付近の工事が着工し、芝庭広場はリニューアルオープン!!
佐賀県佐賀市・2029年4月開学を目指す「佐賀県立大学(仮称)」の基本設計が公表!!コンセプトは“まちのようにキャンパスをつくる”!!
後楽二丁目北・北西地区でもまちづくりの検討が進められている「後楽二丁目地区」!!再開発等よる不燃化と個別更新、災害対応の広場を整備する方針!!
つくば市学園の森にイオンの都市型ショッピングセンター「そよら」を2026年秋に出店!!サイエンス大通りに面し、TX研究学園駅から2kmの場所に立地!!
丸の内に建つ岡田信一郎設計・重要文化財「明治生命館」がリニューアル!! 古典主義様式の近代建築に、模型展示やカフェ併設を実施!!
琉球大学上原キャンパス跡地を大規模開発する「上原キャンパス跡地利用推進計画」!!ウェルネスゾーン、人材育成・研究開発ゾーン、文化と賑わいゾーンの3ゾーンから構成!!
多摩都市モノレールを上北台駅からJR箱根ケ崎駅方面へ延伸する「多摩都市モノレール延伸事業」!!2034年度開業を目指して遂に事業着手へ!!
アニメイト通りやハレザ池袋、南池袋公園周辺の池袋駅東口地区を「街並み再生地区」に指定!!リノベーションによる再生まちづくりへ!!
大濠公園に隈研吾建築都市設計事務所による新たな福岡県立美術館を整備!!新築工事に係る一般競争入札が進められている「新福岡県立美術館整備事業」!!
本厚木駅北東側の中町第2-2地区で建設が進む複合施設整備事業「あつめき」!!図書館やプラネタリウム、市庁舎などが入り、開業は2027年度を予定!!
栃木県下野市・自治医大駅を中心とした新たなまちづくり「自治医大駅周辺地区まちづくり基本構想」が策定!!駅西側に図書館や商業・業務施設、多世代交流施設を新設へ!!
阪急大阪梅田駅のリニューアル工事が2026年1月から着工!!旧大阪新阪急ホテルの解体工事にも着手し、遂に梅田ビジョンを実現する「芝田1丁目計画」が始動へ!!

広島県庁舎敷地有効活用事業により整備された「広島県庁前SHOP&CAFE」や森の⽊テラスなどから構成される憩いの施設!!

広島市中区基町の広島県庁舎敷地に建設された「広島県庁前SHOP&CAFE」が2025年3月27日にグランドオープンしました。この施設は「広島県庁舎敷地有効活用事業」の一環として、民間事業者グループ「MOTOMACHI CONNECT」(代表:NTT都市開発)が推進したものです。

従来は駐車場として利用されていたスペースを活用し、木造商業施設や芝生広場、シンボル性の高いテラス空間を整備。県庁や市役所に訪れる人々だけでなく、周辺で働くビジネスパーソンや買い物客、観光客にとっても立ち寄りやすい憩いの場となりました。都市の真ん中にありながら自然を感じられる場所を提供することで、広島市都心部の回遊性を高めるとともに、県民に開かれた県庁舎の新しい顔として注目を集めています。

広島県庁舎敷地有効活用事業の概要

1.オープン日と立地
2025年3月27日開業、広島市中区基町の広島県庁舎敷地に誕生した「広島県庁前SHOP&CAFE」。旧駐車場を再整備し、市民や観光客に開かれた新しい交流拠点。

2.事業主体と事業の位置づけ
「広島県庁舎敷地有効活用事業」として整備された施設。事業者グループ「MOTOMACHI CONNECT」(代表:NTT都市開発)による官民連携のモデル事例。

3.施設構成と特徴
木造平屋建て2棟の商業施設と芝生広場・テラス空間の整備。広島県産材を活用し、防火性能を備えた建築としての先進性。

4.自然と調和した空間整備
中央に配置された「森の木テラス」と大クスノキの象徴性。北側の「しばふひろば」が生み出す憩いと潤いの空間。

5.歩行者回遊性の向上
「もとはちの庭」と「もとはちこみち」による新たな歩行者動線。広島産牡蠣殻を再利用した舗装材に表れる地域資源活用。

6.商業・文化発信の仕組み
外壁に設けられた「森の木箱」による特産品・デザイン商品の展示。ベーカリー、コーヒーショップ、ハイブリッド型コンビニによる地域の魅力発信。

7.オープニングと今後の展望
湯﨑知事による鏡開きとオープニングイベントの開催。基町と八丁堀を結ぶ都心拠点としての成長と日常的な憩いの場としての期待。


*開業した広島県庁前SHOP&CAFE/森の⽊テラス(MORI no KI TERRACE)の様子

広島市中心部は紙屋町や八丁堀を中心に大型再開発が進行しており、都市機能の更新が重要なテーマとなっています。広島県庁舎敷地も例外ではなく、都市の玄関口としての役割を担いながら、市民や観光客にとってより身近な存在になることが求められていました。こうした背景から、県は敷地の有効活用に向けて民間事業者と連携し、空間の再整備を進めることを決定しました。今回の事業では、ただ商業施設を整備するだけでなく、自然と都市が調和する場所をつくり、県庁舎周辺を活気あるエリアへと変えていくことが目的とされました。

新たに建設された施設は木造の平屋建て2棟で構成されており、開放感と温もりを感じられる建築デザインが特徴です。内部の柱や梁は敢えて現しにすることで木材の質感を際立たせ、訪れる人が自然の素材に包まれるような空間を実現しています。外壁には広島県産のスギ材を用いたルーバーを設置し、地域資源を積極的に活用しました。さらに、この建物は全国で初めて防火地域における木造延焼防止建築物として認定されており、環境負荷の軽減と防災性能を両立した先駆的な事例となっています。都市の中で木の魅力を感じられる施設は珍しく、広島らしい新しい建築のあり方を示しています。

*移植されたクスノキはシンボルツリーとなっている

施設の中央には「森の木テラス」と呼ばれるシンボル的な空間が整備されました。ここには県庁の森から移植された大きなクスノキが配置され、木陰の下で憩える落ち着いた場所を演出しています。テラスは人々が自然と集まり、会話や休憩を楽しめる交流の拠点となることを意図して設計されました。

さらに、北側には広々とした「しばふひろば」が広がり、イベントの開催や子どもの遊び場として活用できる柔軟なスペースとなっています。都市中心部にありながら芝生に寝転がったり、四季折々の景観を楽しんだりできる空間は、市民にとって貴重な存在となるでしょう。

鯉城通りに面する一角には「もとはちの庭」と名付けられた芝生空間が整備されました。ここはバス待ちの人や買い物帰りの人が気軽に立ち寄れるポケットパークとして機能し、街路空間に潤いを与えています。また、県庁敷地を東西に貫く「もとはちこみち」は、基町エリアと八丁堀エリアをつなぐ新しい歩行者動線として整備されました。従来は分断されがちだった両エリアが回遊しやすくなり、まち全体の一体感を高めています。歩道には広島産の牡蠣殻を再利用した舗装材が採用されており、地域の産業資源を活かしつつ、環境負荷を軽減する工夫も盛り込まれています。

*東側に隣接して建つ広島県庁

建物や広場のデザインには細部にまでこだわりが見られます。外装や装飾には広島の名産や名所をモチーフとしたシルエットが散りばめられ、訪れる人に発見の楽しさを提供しています。例えば芝生養生期間に設置されるガーランドや、建物のガラスに貼られた衝突防止シールなどに広島らしいデザインをあしらうことで、親しみやすさを演出しました。

施設全体のキービジュアルはイラストレーター・ナガミネショウコ氏が手掛けており、明るく未来志向のデザインがまちの新しい景観を形づくっています。こうした演出は単なる商業施設にとどまらず、文化や地域性を体感できる場所としての価値を高めています。

*外壁のルーバーには広島県産のスギ材が活用されている

商業棟の外壁には「森の木箱」と呼ばれるショーケースが設置されました。ここでは「BUYひろしま」や「ひろしまグッドデザイン賞」と連携し、県内の特産品や優れたデザイン商品が展示されています。単に商品を並べるだけでなく、地域で生まれた技術や職人のこだわりを紹介することで、広島のものづくり文化を広く発信しています。この仕組みによって、県庁を訪れる人が自然と広島の魅力に触れることができ、地場産業の振興や観光誘致にもつながる効果が期待されています。

*インターロッキングは牡蠣殻が再利用されている
*外壁には森の⽊箱と呼ばれるショーケースが6つ設置されている

商業棟には、特色ある3つの店舗がオープンしました。まず「Merci life organics 広島県庁前本店」は、オーガニック素材にこだわったベーカリーで、健康志向の高まりに応える商品展開が魅力です。続いて「OMNIBUS ROASTERS MOTOMACHI HUB STATION」は、廿日市市発祥のスペシャリティコーヒー専門店で、丁寧に焙煎されたコーヒーを提供するとともに、就労支援事業所として地域の社会貢献にも寄与しています。

*南側に広がる県庁の森の様子

そして「ローソン広島県庁前店」は、ローソンと地元コンビニ「ポプラ」の特色を掛け合わせたハイブリッド型店舗で、利便性の高さと地域密着型の商品展開が特徴です。これらの店舗はそれぞれ独自の個性を持ちながら、全体として「県庁前SHOP&CAFE」の魅力を高める存在となっています。

*もとはちこみちの様子

オープン当日には湯﨑英彦知事らが参加する鏡開きが行われ、華やかな雰囲気の中で新施設の誕生が祝われました。さらに、3月29日と30日には「MOTOMACHI PARKFUL DAY」と題したオープニングイベントが開催され、芝生広場を活用したワークショップや音楽パフォーマンスが行われ、多くの市民が新しい空間を体験しました。今後は、基町エリアと八丁堀エリアを結ぶハブとしての役割を果たすとともに、日常的な憩いの場として利用されることで、広島都心の魅力を一層高めていくことが期待されています。

最終更新日:2025年8月26日

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