富士市が進める「(仮称)富士駅北口駅前公益施設」は、JR富士駅北口駅前広場整備事業の中核を担う新たな公共施設です。駅前の交通結節機能を高めるとともに、市民が学び、働き、交流し、子どもから大人まで幅広い世代が日常的に利用できる活動拠点として整備されます。
施設内にはスタディ&ワークスペース、ブック&カフェ、ものづくりSTEAMラボ、キッズスペース、富士山テラスなどを配置し、富士市の魅力である「富士山」と「紙」をモチーフにした象徴的な建築として計画されています。敷地面積は1,970.99㎡、構造は鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、規模は地上3階建てで、工事費は約32億円です。2026年度には実施設計段階から施工者の技術を取り入れる公募型プロポーザルが実施されており、2027年12月頃の着工、2029年12月に第1期竣工を目指して事業が進められています。
(仮称)富士駅北口駅前公益施設の概要
1.事業の概要
富士市がJR富士駅北口駅前広場整備事業の中核として進める「(仮称)富士駅北口駅前公益施設」の整備。
市民の学習・交流・ものづくり機能を集約し、駅前のにぎわい創出を担う新たな公益拠点。
2.建設地と建築計画
建設地は静岡県富士市本町地先、敷地面積1,970.99㎡、RC造一部S造、地上3階建ての計画。
建築面積1,512.57㎡、工事費約32億円を投じて整備される駅前の象徴的建築。
3.施設コンセプト
「富士山のまち」「紙のまち」にふさわしいシンボルを目指す設計コンセプト。
にぎわいが積層し、街へと溢れ出す市民活動の拠点となる空間構成。
4.導入される主な機能
スタディ&ワークスペース、ブック&カフェ、ものづくりSTEAMラボ、キッズスペースなどの導入。
学習、交流、創作、子育て支援を一体化した多世代利用型の複合公益施設。
5.設計の特徴
MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOなどによるスキップフロア形式と富士ヒノキを活用した建築デザイン。
視線と動線が立体的につながり、温かみと開放感を備えた内部空間。
6.ECI方式による事業推進
施工者が実施設計段階から参画する技術提案・交渉方式の採用。
品質向上、コスト適正化、工期短縮を図るための実施設計技術協力業務。
7.富士駅北口再整備との連携
富士駅北口第一地区第一種市街地再開発事業と一体で進む駅前空間の再構築。
富士市の玄関口として新たな魅力と活力を創出する中心市街地再生プロジェクト。

(仮称)富士駅北口駅前公益施設は、富士市の玄関口であるJR富士駅北口の駅前広場に整備される公共施設です。富士駅周辺は長年にわたり市内の商業・業務の中心として発展してきましたが、郊外型商業施設の進出や自動車利用の増加により、駅前のにぎわいが徐々に失われてきました。そこで富士市は、駅前広場の再整備とあわせて、市民や来訪者が気軽に立ち寄れる新たな交流拠点の整備を決定しました。本施設は、交通結節点としての利便性を高めるだけでなく、人々の活動と交流を促すことで、駅前からまちなかへと活気を広げる役割を担います。

基本設計は株式会社アール・アイ・エーとMOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOによる共同企業体が担当しました。設計コンセプトは「富士山のまち」「紙のまち」にふさわしいシンボルであり、「にぎわいが積層し、街へと溢れ出す、市民の活動拠点」とされています。建築には、葛飾北斎の《駿州江尻》に描かれた風に舞う駿河半紙のような軽やかな表現が取り入れられています。内部にはスキップフロア形式を採用し、各階が半階ずつずれながら吹き抜けを介してつながることで、視線や気配が建物全体に広がる立体的な空間が生まれます。天井には地場産材の富士ヒノキを用い、温かみと地域性を感じられる施設となります。


施設内には、学習や仕事、読書、ものづくり、子どもの遊びまで、さまざまな活動に対応する空間が設けられます。1階には交通広場に面した待合室やチャレンジショップが設置され、駅利用者や来訪者の利便性を高めます。1.5階には静かな環境で勉強やテレワークができるスタディ&ワークスペース、2階には本を読みながらゆったり過ごせるブック&カフェが整備されます。2.5階には3Dプリンターやレーザー加工機を備えたものづくりSTEAMラボが設けられ、子どもから大人までデジタル技術や創作活動を体験できます。3階にはキッズスペースと富士山を望むテラスが配置され、市民の憩いと交流の場となります。

建設地は静岡県富士市本町地先で、敷地面積は1,970.99㎡です。建物はRC造一部S造の地上3階建てで、建築面積は1,512.57㎡となります。工事費の参考額は消費税を含めて約32億円とされており、富士市の新たな都市拠点にふさわしい規模の投資となります。工事は2期に分けて行われる予定で、工事は2期に分けて実施され、2027年10月に本契約を締結し、2029年12月に第1期工事が完成、2030年11月に第2期工事が完成して全体工事が完了する予定です。駅前広場や歩行者デッキとの連携により、交通機能と公共機能が一体化した利便性の高い施設が実現します。

(仮称)富士駅北口駅前公益施設は、富士駅北口第一地区第一種市街地再開発事業と一体的に整備されることで、富士駅北口周辺の都市機能を総合的に刷新します。再開発事業の施行区域は約1.0haで、総事業費は約165億円です。計画では、北敷地に延床面積約9,900㎡、鉄骨造・地上6階建ての建物、南敷地に延床面積約13,620㎡、鉄筋コンクリート造・鉄骨造・地上12階建ての建物を整備します。主な用途は住宅、店舗、駐車場、公益施設(専門学校)で、富士駅前に新たな居住・商業・教育機能が集積することになります。


再開発事業の解体工事は2025年12月に着手しており、2030年3月末の竣工を予定しています。一方、駅前公益施設は2027年10月の本契約後に着工し、2029年12月に第1期竣工、2030年11月に第2期竣工を目指しています。これにより、公益施設の一部が先行して開業し、その後に再開発施設が完成することで、段階的に駅前の機能強化が図られます。駅前広場の再整備、公益施設の建設、再開発ビルの整備が連動することで、富士駅北口は交通利便性と都市機能を兼ね備えた新たな中心拠点へと生まれ変わり、富士市全体の魅力向上と中心市街地の再生を力強くけん引することが期待されています。
出典
・富士市 令和8年度(仮称)富士駅北口駅前公益施設新築工事実施設計技術協力業務委託公募型プロポーザルの実施について
・富士市 富士駅北口駅前広場整備事業
最終更新日:2026年5月16日