愛知県企業庁は2月4日、幸田町北部の約12ヘクタールを工業用地の「開発検討地区」として位置付けました。「開発検討地区」とは、開発の可能性が高い地域を対象に、県と市町村が共同で事業化に向けた具体的な検討を行う区域のことです。測量設計や地質調査、地元調整などを進め、開発要件が整えば「新規開発地区」として正式に事業化され、用地買収・造成工事が開始されます。
幸田町北部の指定により、現在「開発検討地区」として調査が進められているのは3か所となりました。弥富市南部は2024年に指定され、名古屋港に近い立地を活かした産業拠点の開発が検討されています。日進東部は2020年に指定され、交通アクセスの良い緑豊かなエリアで新たな企業団地の形成を目指しています。こうした取り組みにより、県内各地で工業用地の整備が進められ、地域経済の活性化や企業誘致の促進が図られています。
幸田町北部も2025年度から本格的な事業化の検討に入り、「新規開発地区」への格上げを目指して具体的な準備が進められる予定です。
→愛知県 開発検討地区について
→幸田町 工業用地区開発の検討について

幸田町北部

幸田町北部は、国道23号岡崎バイパスの幸田芦谷インターチェンジから5km以内に位置し、国道1号にも近く、東名・新東名高速道路へのアクセスも良好な交通利便性の高いエリアです。この地域に新たな工業用地を創出することで、製造業を中心とする産業の振興が期待されています。
愛知県企業庁は、開発の熟度が高まった地域を「開発検討地区」に指定し、測量設計や地質調査などを進め、開発要件が整えば「新規開発地区」として事業化する方針です。幸田町でも企業誘致を想定した基本構想の策定や土地利用計画の検討を進めています。
弥富市南部

弥富市南部も、2024年に「開発検討地区」に指定されました。この地域は名古屋港鍋田ふ頭や弥富ふ頭に近く、伊勢湾岸自動車道湾岸弥富ICや国道23号などの広域道路ネットワークを活用できる優れた立地にあります。今後、開発要件の整備を進め、事業化の可能性を探る計画です。
日進東部

日進市では、2020年に東部地区約19ヘクタールが「開発検討地区」に指定されました。この地域は、名鉄黒笹駅や東名三好インターに近く、市道黒笹三本木線の沿道に位置する緑豊かなエリアです。地域の活性化、雇用創出、財政基盤の強化を目的に、新たな企業団地の開発が検討されています。
最終更新日:2025年2月15日