名古屋市千種区星が丘にて、「(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト」が正式に始動しました。本プロジェクトは、「商」「学」「広場」「住」という4つの要素を融合させた大規模複合開発であり、星が丘エリアの新たなランドマークとなることが期待されています。
住宅開発を主導するのは東急不動産と名鉄都市開発で、特に環境と調和した住宅開発に力を入れています。その一環として、環境先進マンション「BRANZ(ブランズ)」の建設が決定しており、定期借地権付分譲マンション「(仮称)名古屋市千種区星が丘元町計画」の建設を含めた持続可能な都市づくりを推進する取り組みが進められています。
→東急不動産株式会社/名鉄都市開発株式会社 「(仮称)名古屋市千種区星が丘元町計画」始動
→星が丘グループ東山遊園株式会社 「(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト」一期工区の施設一部決定と二期工区の住宅ブランド決定について
(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクトの概要
- プロジェクト開始
東急不動産、名鉄都市開発、東山遊園が共同で推進する新しい街区開発「(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト」が始動し、商業、学術、広場、住居の複合開発が行われる。 - 定期借地権付分譲マンション
東急不動産と名鉄都市開発は、環境先進マンション「BRANZ」を名古屋圏の新たなフラッグシップ物件として開発。低層部には商業区画が整備され、周辺環境と調和した新しいライフスタイルを提供。 - 「GREEN AGENDA for BRANZ」
本事業は、「GREEN AGENDA for BRANZ」を導入予定。長期的にマンション内の植栽を管理し、生物多様性保全と居住者の環境意識を高める取り組みを行う。 - 街区開発コンセプト
開発コンセプト「New nature, new me」に基づき、自然との調和を重視した街づくりが進められ、住民と訪問者が自己実現に繋がる多様な出会いを提供する環境が創造される。 - 一期工区の施設
2027年春には「星が丘テラス」の増床、商業施設、名古屋市初の「アクティブライブラリー」などの新しい施設が開業予定。これにより、星が丘エリアは多様な文化交流の場として活気を生む。 - 椙山女学園の大学施設
椙山女学園が新しい大学施設を建設し、学園創立125周年記念事業として「Cross Gate」をコンセプトにした施設が開設される。社会とのシームレスなつながりを目指し、学問や地域との交流を推進。 - 将来の発展と地域貢献
本プロジェクトは、地域との連携を重視し、居住者、訪問者、地域住民が共に活気づくような施設やスペースが整備され、星が丘の魅力向上と地域活性化を目指している。

「(仮称)名古屋市千種区星が丘元町計画」では、東急不動産と名鉄都市開発が協力し、地域の景観や自然と調和するマンションを開発します。東急不動産の「BRANZ(ブランズ)」ブランドを採用し、居住者の快適性と環境への配慮を両立した設計が特徴です。マンションの低層部には、商業施設を配置し、隣接する「星が丘テラス」との一体的な活用を想定。日常的に人々が集まり、交流を促進する場となることを目指しています。
また、本計画では「GREEN AGENDA for BRANZ」という環境プログラムを導入。緑豊かな共用スペースの整備、住民が自然と触れ合いながら育てる「コミュニティガーデン」の設置など、持続可能な都市環境の実現に向けた取り組みが進められています。さらに、省エネ性能の高い設備を採用し、居住者のエネルギー負荷を軽減する工夫も行われています。地上14階、地下1階、総戸数129戸の大規模マンションとなり、竣工予定は2028年3月末です。


「(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト」は、「New nature, new me」を開発コンセプトに掲げ、東山遊園により、星が丘の豊かな自然と都市機能が融合する新たな街づくりを目指しています。このコンセプトのもと、自然と調和しながら、商業・文化・学びの要素を組み合わせた空間づくりが進行中です。
具体的には、緑豊かな広場を中心に据え、訪れる人々がリラックスしながら過ごせる空間を創出します。オープンカフェやイベントスペースの設置も検討されており、地域住民や観光客が集い、新たな交流が生まれる場となることを想定しています。また、施設内では、ワークショップや地域活動が定期的に開催され、文化とコミュニティの活性化を促進します。


(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクトでは、商業・居住・学びの要素を備えた複合ビルの建設も計画されています。その中核的な存在となるのが、「星が丘蔦屋書店(仮称)」や「星が丘図書館(仮称)」です。
特に「星が丘図書館(仮称)」は、名古屋市初の「アクティブライブラリー」として位置づけられ、千種区をはじめとする4区の文化拠点となる予定です。従来の図書館とは異なり、単なる「本を借りる場」ではなく、カフェスペースやワークショップエリアを設置し、地域住民が学びながら交流できる空間を提供します。また、デジタル技術を活用した最先端のライブラリー機能も導入予定で、オンライン閲覧やリモートワーク向けのスペースも整備される見込みです。
さらに、複合ビルの商業施設には、星が丘エリアの文化やライフスタイルを反映したショップやレストランが出店予定。地元の特色を活かしながら、新たなショッピング体験を提供することを目指しています。
→名古屋市の図書館再整備構想により新設される「星が丘アクティブライブラリー」は(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト内に2028年度開館へ!!

椙山女学園大学は、学園創立125周年記念事業の一環として、本街区一角に新棟「Cross Gate」を建設するものとしています。この新棟は、低層階に「(仮称)星が丘コミュニティスペース」を設け、学生や教職員、卒業生、地域住民がシームレスにつながる地域コラボレーションエリアとして活用される予定です。大学と地域の連携を深め、相互に協力し合う新しい形のコミュニティを創出することが期待されています。
椙山女学園大学では、学部教育における社会連携型PBL(Project Based Learning)の活性化に取り組んでいます。2024年度からはライフデザインカレッジを開設し、リカレント教育の充実を図ります。また、名古屋市地域子育て支援拠点「すぎぱーく」の開所により、子育て世代を支援する取り組みも強化しています。さらに、2025年度からは学部横断型社会実践特別プログラムを開始し、女性起業家の育成やアート思考・DX思考を身につける体系的なプログラムを提供予定です。これらの取り組みは、「星が丘テラス」と協働するまちづくり演習などを通じて、社会連携による実践的な学びの機会を広げ、「(仮称)星が丘コミュニティスペース」の将来活用を意識したチャレンジを進めていくものとされています。


新棟には、情報社会学部を中心とした各種教室が整備されるほか、情報デザイン学科向けの電子工作室やデザイン工房、現代社会学科向けの120人規模のワークショップルームが設けられます。さらに、学生間の交流を促進するために、コラボレーションラウンジも新設予定です。これにより、学生たちは日常的にコラボレーションを意識し、自然と他者と連携する雰囲気が醸成され、より一層の学びの場が提供されることとなります。フレキシブルな空間設計により、学科間での交流も活発に行われることが期待されています。
(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクトは、2027年春に第1期開業を予定しており、その後順次施設が完成していく予定です。最終的には、2028年3月に「(仮称)名古屋市千種区星が丘元町計画」のマンション部分が完成し、街全体が新たな姿へと生まれ変わることになります。
この開発により、星が丘エリアはこれまで以上に魅力的な街へと進化し、住民・学生・観光客がともに楽しめる環境が整います。持続可能な都市づくりのモデルケースとしても注目されており、今後の進展が期待されます。
最終更新日:2025年3月25日