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名鉄名古屋本線 桜駅~本星崎駅間を高架化する「名鉄名古屋本線(桜駅~本星崎駅間)連続立体交差事業」都市計画の案の概要が公表!!約35年間、全長約3.9kmに及ぶビッグプロジェクトに!!

名鉄名古屋本線の桜駅から本星崎駅付近にかけて進められる「名鉄名古屋本線(桜駅~本星崎駅間)連続立体交差事業」は、鉄道と道路が平面交差している区間を連続的に高架化することで、踏切による慢性的な渋滞や事故の解消、地域分断の解消を図る都市基盤整備事業です。

対象区間は名古屋市南区内の約3.9km(約3,970m)に及び、12か所の踏切(うち自動車ボトルネック踏切3か所)を除却する計画となっています。名古屋市が事業主体となり、現在は都市計画決定および環境影響評価に向けた手続きが進められており、このたび「都市計画の案の概要」が公表され、説明会・公聴会が開催される段階に入りました。本星崎地区を第1期、桜・本笠寺地区を第2期として段階的に施工を進め、全体で約35年に及ぶ長期事業となる計画です。

→名古屋市 名鉄名古屋本線(桜駅~本星崎駅間)連続立体交差事業

名鉄名古屋本線(桜駅~本星崎駅間)連続立体交差事業の概要

1.事業の位置づけ
名鉄名古屋本線の桜駅から本星崎駅付近までを対象とする連続立体交差事業。
名古屋市南部における鉄道と道路の立体化による基幹的都市基盤整備。

2.事業の目的
踏切12か所の除却による交通渋滞および踏切事故の解消。
地域分断の解消と安全性・回遊性向上を通じた地域活性化。

3.計画区間と規模
名古屋市南区呼続二丁目から阿原町までの延長約3.9km。
桜駅・本笠寺駅・本星崎駅を含む名鉄名古屋本線の連続高架化。

4.構造形式と施工方法
鉄道構造は高架式、施工方法は仮線方式を採用。
列車運行を維持しながら段階的に高架構造物を整備する工法。

5.踏切除却と交通改善効果
自動車ボトルネック踏切3か所を含む計12か所の踏切除却。
走行時間短縮、交通事故減少、費用便益比B/C=1.3の高い事業効果。

6.施工段階と事業スケジュール
本星崎地区を第1期、桜・本笠寺地区を第2期とする段階的整備。
全体で約35年を想定した長期的な事業スケジュール。

7.都市計画手続きと今後の動き
都市計画決定および環境影響評価手続きを並行して実施中。
都市計画の案の概要公表、説明会・公聴会を経た早期事業化への取り組み。


*連続立体交差事業着手前の鳴海8号踏切付近の様子
*連続立体交差事業着手前の本星崎駅付近の様子

本事業の最大の目的は、名鉄名古屋本線と道路が交差する踏切を連続的に立体化することで、交通の円滑化と安全性の向上を実現する点にあります。対象区間では、東海橋線や星崎鳴海線などの都市計画道路において、踏切遮断による交通渋滞が常態化しており、地域住民の日常生活や緊急車両の通行にも影響を与えてきました。

また、鉄道による市街地の分断は、歩行者や自転車の回遊性を低下させ、まちの一体的な発展の阻害要因ともなっていました。こうした課題を解決し、鉄道とまちが調和した都市構造へと転換することが、本事業の背景にあります。

*連続立体交差事業着手前の本星崎3、4号踏切付近の様子
*連続立体交差事業着手前の本笠寺駅付近の様子

事業区間は、名古屋市南区呼続二丁目付近から阿原町付近までの約3.9kmです。桜駅・本笠寺駅・本星崎駅の3駅を含む区間を高架化し、鉄道構造は高架式、施工方法は仮線方式が採用されます。仮線方式とは、現在線の隣に仮設の線路を敷設して列車運行を維持しながら、高架構造物を段階的に整備していく工法で、長期にわたる事業でも鉄道輸送への影響を最小限に抑えられる点が特徴です。

*連続立体交差事業着手前の本笠寺駅〜桜駅間付近の様子
*連続立体交差事業着手前の桜駅の様子

本事業では、桜駅周辺から本星崎駅周辺にかけて合計12か所の踏切が除却されます。この中には、東海橋線(桜2号踏切)や星崎鳴海線(鳴海8号踏切)といった、自動車交通量が多く「ボトルネック踏切」とされる箇所も含まれています。

踏切除却により、踏切待ちによる交通遮断が解消され、想定踏切交通遮断量は約43万台時/日と試算されています。これにより、走行時間短縮、走行経費の削減、交通事故の減少といった効果が期待されており、費用便益比(B/C)は1.3と、事業効果の高い都市基盤整備であることが示されています。

*連続立体交差事業着手前の桜5号踏切付近の様子
*連続立体交差事業着手前の呼続駅付近の様子

施工は大きく2期に分けて実施される想定です。第1期事業では本星崎地区を中心に整備が進められ、仮線を東側に設置した上で高架化が行われます。続く第2期事業では、桜・本笠寺地区を対象に、西側へ仮線を切り替えながら高架化を進める計画です。

施工の基本的な流れは、①現在線を仮線へ切り替え、②高架構造物を構築した後、③仮線から計画線(高架線)へ切り替えるという段階的な手順で、最終的に全線の高架化が完了します。

*連続立体交差事業着手前の山崎川付近の様子

想定される事業期間は長期にわたり、第1期・第2期を合わせておおむね35年規模の事業とされています。全体事業費は約670億円と見込まれており、用地取得、鉄道高架化工事、側道整備などが段階的に進められます。現在は事業進捗率0%の段階ですが、都市計画決定と環境影響評価を経て、事業認可後に本格的な整備が開始される予定です。長期事業であることから、設計段階から工事費縮減にも配慮しつつ、着実な事業推進が図られる方針です。

出典∶名古屋市
出典∶名古屋市

現在、名古屋市では鉄道事業者をはじめとする関係機関との協議を進めるとともに、名古屋市環境影響評価条例に基づく環境影響評価手続きを並行して実施しています。今回公表された「都市計画の案の概要」は、今後の都市計画決定に向けた重要なステップであり、説明会や公聴会を通じて市民意見を反映した計画づくりが進められます。

踏切除却による交通改善だけでなく、高架下空間の活用や駅周辺のまちづくりなど、将来の地域価値向上にもつながる本事業は、名古屋市南部の都市構造を大きく変えるプロジェクトとして注目されています。

最終更新日:2025年12月23日

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