都市開発ニュース
本厚木に3,000~5,000席規模の多目的アリーナ計画「厚木市新たな交流拠点としての多目的アリーナ整備」!!2032年度開業を目指す厚木市の現本庁舎跡地の新たな交流拠点!!
京都駅八条東口近くでJR東海グループとマリオットによる270室のホテル「コートヤード・バイ・マリオット京都駅」!!2026年11月16日開業へ!!
柏の葉キャンパス403街区に「INPEX研究開発拠点」を建設へ!!約2.5haの敷地に研究・実験施設を整備、2029年4月に開所!!
リニア中央新幹線・岐阜県駅周辺約21.6haで進む大規模な都市開発「リニア岐阜県駅周辺土地区画整理事業」!!千旦林川沿いの親水空間や駅前広場などの都市と自然が調和した拠点形成へ!!
美乃坂本駅前に遂に橋脚が姿を現した「リニア中央新幹線 岐阜県駅(仮称)」!!岐阜県中津川市に新たな広域交通拠点が誕生へ!!
新宿駅西口に大きなシンボルツリーやボイドを整備する「新宿駅西口駅前広場デザイン方針」が公表!!2035年度の竣工を目指し、歩行者中心の立体的な駅前広場に再編へ!!
名古屋駅太閤通口・観光案内所も2026年9月12日に供用開始される「名古屋駅西側駅前広場整備」!!雲をイメージしたクラウド屋根の新設や3つの広場空間を整備へ!!
津田沼パルコ跡地で2026年10月1日(木)に開業する「ツダヌマ エキマエ ATOCHI(アトチ)」!!スター型テントや人工芝、既存躯体を活かしたポケットパークも整備へ!!
千葉駅南側一帯のJR東日本千葉支社跡地で計画が本格化する「(仮称)新・千葉市民会館/JR東日本による開発建物」!!約1,500席の大ホールを備える文化交流拠点と商業・業務・住宅の3棟整備へ!!
海老名駅西口に2027年春開業する「ViNA GARDENS hug(ビナガーデンズ ハグ)」!!保育・教育・飲食・フィットネス・ペット関連など全8テナントが入居する新たなファミリー拠点に!!
2030年度から順次6両編成で運行する「福岡市地下鉄七隈線6両編成化」!!輸送力約1.5倍へ、橋本~姪浜・福岡空港国際線への延伸構想も!!
堂島のANAクラウンプラザホテル大阪の解体工事が本格化した「堂島ダイビル・クラブ関西会館地上解体工事」!!クラブ関西会館もほぼ解体完了、両敷地一体の建て替えか!?
国際センター駅前で建設が進む名古屋銀行の新たな高層オフィスビル「(仮称)名古屋銀行名古屋駅前ビル」!!南東側一帯の名駅五丁目では大規模再開発構想も進展!!
有楽町駅前で2026年9月1日に着工する「YURAKUCHO PARK」!!CLTを活用したサーキュラー建築や既存地下躯体を活かした新たな都市空間を整備へ!!
JR松山駅周辺にホテルや商業施設、アミューズメント施設などの複合機能を導入する「JR松山駅周辺にぎわい施設整備事業」!!三井不動産やJR四国、伊織の3者が事業協力予定者に選定!!
晴海五丁目に整備される環状第2号線と朝潮運河をつなぐ新たな広場「黎明大橋際街角広場(仮称)整備工事」!!新たな歩行者ネットワークと水辺の回遊空間を形成へ!!
東急田園都市線鷺沼駅で進む自由通路や商業施設、改札が新設される「東急田園都市線鷺沼駅改良工事」!!再開発と合わせて駅まち一体の都市拠点へ変貌!!
豊川駅東口・遂に外観の姿が現れた高層複合ビル「FRONTIS TOYOKAWA(フロンティス トヨカワ)」!!たびのホテルlit豊川やオフィス、多目的ホール、商業施設が入り、2026年11月15日に開業へ!!
JR東海道本線石山駅北口のルネサス滋賀工場跡地一帯で進む3街区・1,001戸の大規模マンション「BIWARLY HILLS(ビワリーヒルズ)」!!駅前広場・商業施設・公園も整備する関西圏最大級の大規模複合開発!!
鳥取駅の駅前広場・複合施設・バスターミナル等を再編する「鳥取駅周辺再生整備計画(素案)」が公表!!山陰の一大ターミナル駅が大きく生まれ変わる!!

成田空港「エアポートシティ」構想が公表!!産業・イノベーションやウェルビーイングを重視した国際的な産業・物流拠点を形成のほか、交通・モビリティの整備推進へ!!

成田空港の将来像を描いた「エアポートシティ」構想が2025年6月12日に正式に発表されました。これは空港と周辺地域が一体となって発展し、地域のポテンシャルを最大限に活かすための中長期的ビジョンであり、「成田空港第2の開港」とも呼ばれる空港再編プロジェクトの中核をなす構想です。

国土交通省、千葉県、周辺9市町、成田国際空港株式会社で構成される「四者協議会」にて合意されたこの構想は、空港内外の共生と国際競争力の強化を目指したものです。多様なステークホルダーとともに、持続可能で魅力ある地域づくりを進めるための“議論の出発点”として位置付けられています。

→千葉県 成田空港「エアポートシティ」構想の公表について
→NRT エリアデザインセンター 成田空港「エアポートシティ」構想の公表について

成田空港「エアポートシティ」構想の概要
  1. ビジョンの掲げる方向性
     「誰もが輝き、世界と響き合うフラッグシップ・エアポートシティ」の実現を目指し、単なる空港開発にとどまらず、国際競争力のある産業拠点および日本の成長戦略の一翼を担う都市圏の形成を志向しています。
  2. ビジョン実現のための基本方針
     多様な主体による革新的な取組、民間資本による継続的な投資、規制緩和や制度導入といった柔軟な仕組みづくりを重視しています。
  3. 産業とイノベーションの促進
     航空・先端技術産業、国際物流、医療・農業・観光の国際拠点化を推進し、規制緩和を通じた新産業の誘致を図ります。
  4. 人と暮らしの充実(ウェルビーイング)
     高度人材の育成・誘致、自然と共生するライフスタイルの提案、教育や居住環境の整備により、質の高い暮らしを実現します。
  5. 交通・モビリティの整備
     幹線道路・鉄道と連動し、周辺のまちづくりと一体となった公共交通ネットワークの効率化を進めます。
  6. 多様性と持続可能性への配慮
     個性が尊重される社会づくりを目指し、防災体制の強化や環境に配慮した都市運営を推進します。
  7. 段階的な構想推進と柔軟な更新
     構想期、実行期、展開期、定着・持続期の4フェーズに沿って中長期的に進行しつつ、情勢や地域ニーズに応じて構想を柔軟に見直していく方針です。

出典:成田空港株式会社

現在、世界は人口増加や気候変動、地政学的リスクの高まりなど複雑な課題に直面しています。アジアやアフリカを中心に航空需要は増加し、空港間の競争は一層激しさを増しています。一方、日本国内では人口減少や少子高齢化、国際競争力の相対的な低下が進行しています。成田空港周辺も、地域交通や農業の課題、外国人住民の増加など、対応すべき重要なテーマを抱えています。

こうした現実に向き合い、成田空港は日本経済の再活性化と地域発展の両立を図るため、「未来志向型のエアポートシティ」としての再構築を進めます。空港を拠点に世界の成長力を取り込み、国内外から注目される新たな都市モデルを目指すのがこの構想の狙いです。

「誰もが輝き、世界と響き合うフラッグシップ・エアポートシティ」をビジョンに掲げた本構想は、単なる空港の開発にとどまらず、国際的な競争力を有する産業拠点としての整備を進めるとともに、日本の成長戦略を支える都市圏の形成を視野に入れたものです。このビジョンを実現するためには、まず、多様な主体が関わり合いながら革新的な取り組みを推進していくことが重要です。

加えて、民間資本の積極的な投入を起点とした継続的な投資の誘導が求められます。さらに、規制緩和や新たな制度の導入といった柔軟な仕組みづくりも不可欠な要素となります。これらの取り組みに加え、次世代産業の育成やデジタルトランスフォーメーション(DX)の導入を通じて、活力ある地域経済を築き上げることを目指します。その際には、地域固有の景観やアイデンティティを尊重しながら、世界水準の空港都市の実現に向けた総合的な取り組みが進められます。

ビジョンの実現に向けたアプローチは、産業・イノベーション、ウェルビーイング、交通・モビリティ、そしてダイバーシティ・サステナビリティの4つの主要領域に整理されています。まず「産業・イノベーション」においては、航空産業のみならず、先端技術産業や国際物流の集積を図るとともに、医療・農業・観光といった分野においても国際的な拠点化を推進します。その際、規制緩和を活用しながら、新たな産業の誘致を目指します。

「ウェルビーイング」の分野では、高度人材の育成や誘致に取り組むとともに、自然と共生する新たなライフスタイルの提案や、質の高い教育環境・居住環境の整備を進めていきます。「交通・モビリティ」に関しては、幹線道路や鉄道の整備と連動しながら、周辺地域のまちづくりと一体となった公共交通網の効率化を図ります。最後に「ダイバーシティ・サステナビリティ」では、すべての人がその個性を尊重される社会の実現を目指しつつ、空港と地域が連携した防災体制の構築や、環境への配慮を重視した都市運営を推進します。

「エアポートシティ」構想において、交通・モビリティは都市機能と国際拠点性を支える根幹です。空港が国内外と接続されるだけでなく、空港と地域住民、産業、観光資源がスムーズにつながることが、地域の一体的な発展に不可欠です。

このため、構想では高速道路や幹線鉄道のネットワーク強化とともに、地域内交通の利便性向上を重視しています。新駅の整備や空港付近の単線区間の解消など、既存の成田スカイアクセスや京成線、JR線の活用に加え、空港第3ターミナルへのアクセス強化や新たな交通モードの導入も検討対象です。さらに、自動運転やMaaS(Mobility as a Service)といった先端技術を活かした次世代交通サービスの社会実装を目指します。

物流面でも、空港貨物と内陸の物流施設を効率的につなぐ専用道路整備や、スマート物流技術の導入が計画されています。また、圏央道(大栄JCT~松尾横芝IC)・東関道水戸線の開通や北千葉道路、新湾岸道路の整備などにより、人・モノの流れを最適化し、空港を核とする都市圏の「機能的な一体化」が進められます。

これらのモビリティ施策は、訪日外国人の利便性を高めるだけでなく、高齢化が進む地域住民の移動手段確保にも資するものであり、誰もが安心して移動できる「モビリティ共生都市」の実現を後押しします。

出典:千葉県

構想では、成田空港を中心に広域経済圏を形成し、空港周辺地域を5つのエリアに分けて機能的なゾーニングを行います。特に空港に隣接する4つのゾーンでは、アクセス性と立地の優位性を活かして国際的な産業・物流拠点を形成。観光や居住、商業など多様な機能が共存する拠点として発展させます。

それぞれのゾーンが独自の特色を持ちつつも相互に連携し、「空港を核とした都市圏」が全体として世界と接続される構造を目指します。地域と空港の有機的連携が、持続的な成長を支えるカギとなります。

構想の実現にあたっては、中長期的な視点に立った着実な実行が求められます。そこで、本構想では、その進捗に応じて「構想期」「実行期」「展開期」「定着・持続期」の4つのフェーズが設定されています。まず「構想期」では、関係者間で将来像を共有し、そのビジョンをもとに計画の具体化を進めていきます。次に「実行期」においては、主要な施策の実施やインフラ整備などの着手が始まります。

その後の「展開期」では、整備された空港機能や産業拠点等の空港周辺施設の供用が順次開始され、プロジェクトの効果が具体的に現れ始めます。そして最終段階である「定着・持続期」では、各種都市機能の定着を図りながら、自立的かつ持続的な都市の発展を目指していきます。これらのフェーズを段階的に推進する一方で、国の政策動向や国際情勢の変化、さらには地域のニーズにも柔軟に対応しながら、構想そのものの更新も適宜行っていく方針です。

出典:成田空港株式会社

本構想の推進には、国・自治体・空港会社だけでなく、企業や大学、地域住民など多様な主体が連携し、協働する体制が必要です。NRTエリアデザインセンターは、こうした関係者をつなぐ「結節点」として機能し、構想の周知・広報、マッチング支援、合意形成の調整を担います。

産官学の連携により、構想の実現に必要な法制度の整備、サービスの展開、人材育成、まちづくりなどを一体的に進めていきます。まさにこの構想は、地域と世界が響き合いながら共創する未来都市づくりの出発点です。

関連記事→成田国際空港の滑走路新設・延伸整備着手へ!!新旅客ターミナルビル建設や圏央道延伸・鉄道新駅構想も!!

最終更新日:2025年6月13日

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