都市開発ニュース
千葉県袖ケ浦市・袖ケ浦駅近く約50haの開発構想「袖ケ浦駅西側地区」!!新たなまちづくり・産業基盤の形成を検討!!
新川崎で着工から13年が経過してもまだまだ建設が続く「クレストプライムレジデンス」!!2,500戸超の巨大マンション街で「プロムナード八番街」の建設が進む!!
現地に建築計画のお知らせ板が設置された「(仮称)神宮前六丁目八角館建替計画」!!妹島和世氏率いるSANAA設計で神宮前交差点に新たな商業施設誕生へ!!
東急新横浜線 新綱島駅前で建設が進む池谷家住宅主屋を活用した「新綱島MICCA」!!古民家+2棟の木造商業施設による新たな駅前拠点が2026年秋誕生へ!!
大阪城公園と大阪城東部地区を結ぶ新たな歩行者動線となる「大阪城公園接続デッキ」!!2028年春頃の開通を目指しデザインイメージを公表!!
つくばエクスプレス研究学園駅近くで2026年秋に開業する高架下商業施設「寿横丁」!!とりせん研究学園店跡地の開発計画や商業ビル建設進行などにより駅前商業地が形成へ!!
海老名駅間地区のViNA GARDENS(ビナ ガーデンズ)で建設中の「(仮称)ファミリー棟」と「(仮称)ホテル温浴棟」2026年夏時点建設状況!!天然温泉のほか子育て・ペット関連の複合施設の建設が進む!!
なんばのクボタ旧本社跡地に建設される約1万2,500人収容の多目的アリーナ「(仮称)Kubota LaLa arena」!!街区名称は「Kubota field(クボタフィールド)」に決定!!
長崎駅前の県営バスターミナル一帯で計画が進む「大黒町地区第一種市街地再開発事業」!!バスターミナルを核としたホテル・商業・オフィスを備える新たな交通・都市拠点を形成へ!!
2階中央改札口やホームドアが本格供用開始された「相鉄線海老名駅改良工事」!!駅機能強化で神奈川県央の交通拠点が進化!!
村岡・深沢地区エリアに開業するショッピングセンター「MCUD・HASEKO Retail鎌倉梶原」!!2026年8月28日にカインズ、9月1日にライフが開業へ!!
千葉ニュータウンで建設が進む延床約3万㎡の大型データセンター「(仮称)Inzai5新築工事」!!AI・DX時代を支える新たなデジタルインフラ整備が本格化!!
昭島駅北口で総延床面積83万㎡超の巨大複合開発が本格始動する「ALFALINK東京昭島」!!物流・データセンター・公園からなる巨大複合開発が着工!!
成田スカイアクセス線・北千葉道路沿いの約100haを開発する「印旛中央地区」!!印旛日本医大駅周辺で新たな都市拠点形成へ向け事業化を検討!!
港北ニュータウン・中川駅近くのハウスクエア横浜跡地で計画が進む「(仮称)横浜市都筑区中川一丁目計画」!!東急不動産と東急による地上11階建て、総戸数526戸の大規模マンション!!
八重洲の円筒形をした換気塔「鍛冶橋換気所」の解体工事が開始!!首都高再編によって整備される「新京橋連結路」の工事が本格始動へ!!
名鉄西尾線西尾駅前で複合開発計画が浮上した「西尾駅西B地区市有地活用事業」!!駅前活性化へ実施事業者募集開始!!
千葉県流山市・流鉄流山線の流山駅前で建設が進む「流山駅前複合施設開発計画」!!西日本鉄道とパナソニックホームズによるサンリヤン流山パークナードと大型商業施設から構成!!
木更津駅前に市民交流プラザや店舗を併設した新たな行政・交流拠点を建設する「木更津市駅前新庁舎」!!駅直結の複合施設が令和11年4月頃開庁へ!!
千葉駅南口のJR東日本千葉支社跡地等開発区域で計画が進む「(仮称)新・千葉市民会館」!!公表された基本計画(案)では複合ビル案から単独棟整備案に変更!!

新松戸駅東側で複合マンション建設により立体換地を行う「新松戸駅東側地区土地区画整理事業」!!既存建築物の解体が進む2025年9月整備状況!!

松戸市が推進する「新松戸駅東側地区土地区画整理事業」は、新松戸駅の東口に隣接する約2.6ヘクタールの区域を対象に、狭あい道路の解消や駅前広場の新設、下水道や調整池の整備、斜面緑地の安全対策を行い、安心で快適な都市空間を形成することを目的としています。

事業は従来型の区画整理とは異なり、立体換地方式を採用し、道路・公園などの基盤整備とマンションを中心とした建物整備を一体的に進めるのが大きな特徴です。2019年に千葉県知事の認可を受けて事業が正式にスタートし、現在は2032年度に街びらきを目標に工事が進められています。最終的には住宅、商業、子育て・教育・文化施設を複合的に配置し、駅前にふさわしい多機能な街区を形成するとともに、防災・防犯に配慮した持続可能な生活拠点を実現する計画です。

→松戸市 新松戸駅東側地区土地区画整理事業について
→三菱地所レジデンス株式会社/ミサワホーム株式会社/東京建物株式会社 「新松戸駅東側地区土地区画整理事業」立体換地建築物保留床部分取得事業者として協定を締結

新松戸駅東側地区土地区画整理事業の概要
  1. 事業の目的と背景
    新松戸駅東口の約2.6ヘクタールを対象に、狭あい道路や小規模宅地の密集、駅前広場の未整備、斜面地の防災リスクといった課題を解消し、安全で快適な市街地を形成することを目的とする。
  2. 立体換地方式の採用
    通常の区画整理と異なり、地権者の土地権利をマンションの床面積や敷地持分に変換する「立体換地方式」を導入。市が主体となり、公共施設整備と建物整備を一体的に進める点が特徴。
  3. 事業区域と規模
    松戸市幸谷の一部、施行面積は約2.6ヘクタール。計画人口は約430人で、住宅・商業・公益機能を含む複合的な街区を整備。北側の斜面緑地も安全対策と景観保全を両立させる。
  4. 進捗とスケジュール
    2019年に施行認可、2024年に第1回事業計画変更を実施。2026年度に既存インフラ撤去・移設、2027年度末に建築工事着手、2032年度に街びらき予定。
  5. 立体換地建築物の概要
    地上14階建、延床面積約38,500㎡。住宅部分は314戸を整備し、低層階には商業・医療・子育て支援・文化施設を導入。多世代が交流できる複合拠点を形成する。
  6. 事業費と財源
    総事業費は当初182億円から322億円へ増額。うち約213億円は建物建設費、市の負担は約118億円。財政負担は大きいが、税収増加や経済効果による将来的な回収が期待される。
  7. 参画事業者とまちづくりコンセプト
    三菱地所レジデンス、ミサワホーム、東京建物が参画。コンセプトは「新松戸SATO-MACHI-MIRAI」で、自然と共生しつつ利便性を備えた持続可能な都市拠点を目指す。

*新松戸駅から見た2025年9月時点の新松戸駅東側地区土地区画整理事業区域内の全景

対象地区は新松戸駅の東側に広がる住宅密集地で、都市計画上は駅前商業地としての高度利用が想定されてきました。しかし現状では小規模な敷地が細分化して密集し、幅員の狭い道路が多く、消防車などの緊急車両が入りにくい課題がありました。また、駅前に広場が整備されていないため、バスやタクシー、自転車と歩行者が混在し、交通混雑や安全面の不安も指摘されていました。

加えて、斜面地に面する北側では崩落リスクも抱えており、防災・減災の観点からも改善が求められていました。こうした背景のもと、松戸市は区画整理事業によって安全で快適な市街地環境を再構築する方針を打ち出しました。

出典∶三菱地所レジデンス株式会社/ミサワホーム株式会社/東京建物株式会社
出典∶松戸市

本事業の最大の特徴は「立体換地方式」の採用です。これは、従来の区画整理のように宅地を整理して再配置するのではなく、地権者の土地の権利を、マンションなどの建物の床面積や敷地の共有持分として換地する仕組みです。これにより、地権者は従来の権利を維持しつつ新しい建物に参画でき、街全体としても統一感のある都市開発が可能になります。

通常は民間事業者が主導するケースが多い中、本事業では市が主体となって立体換地を行い、公共施設の整備と建物建設を同時進行させる点が大きな特色です。当初の減歩率は77.42%と高めに設定されていましたが、その後の計画変更で64.53%に見直され、地権者の負担軽減が図られました。

*駅前広場及び宅地の整備予定地の様子

施行区域は松戸市幸谷の一部で、施行面積は約2.6ヘクタールに及びます。計画人口は約430人で、住宅を主体とした複合街区の形成が見込まれています。整備後は駅東口に直結する形で新たな広場と道路網が整備され、歩行者と車両の安全分離が実現する予定です。

周辺には商業施設や教育機関が立地し、生活利便性が高い立地条件を活かした都市空間が計画されています。また、北側に存在する斜面緑地については、景観資源として活用しつつ、落石防止や法面安定対策を講じて、自然と調和した安心のまちづくりが進められます。

*立体換地建築物建設予定地では既存建築物の解体除去が進む

2019年に千葉県知事から施行認可を受けた後、2024年8月には第1回事業計画変更が認可されました。変更点としては、道路や公園の配置の微調整、施行面積や資金計画の修正、さらには立体換地建築物の設計反映などがあります。計画の進行に伴い、2026年度には既存の道路や下水道などインフラの撤去・移設工事が開始される予定です。

その後、2027年度末からは立体換地建築物の本格的な建設工事に着手し、2032年度には街びらきが行われるスケジュールとなっています。このように、10年以上に及ぶ長期事業でありながら、段階的に目標が明確化されている点も注目されます。

*松戸都市計画道路3・4・18号馬橋根木内線の新設のために武蔵野線の築堤には立体交差が設けられている

計画されている建物は住宅・商業・公共施設からなる複合マンションで、敷地面積7,124㎡、地上14階建、延床面積38,529㎡の規模を誇ります。住宅部分は約21,400㎡で314戸を整備する計画となっており、従来よりも戸数が増加しました。

これにより、若年層から高齢者まで幅広い世代が居住できる環境が整えられる見込みです。さらに、低層階には商業施設や公益施設、医療モールなどが約4,000㎡確保され、日常生活の利便性を大きく高めます。子育て支援施設や教育・文化機能の導入も検討されており、単なる大規模マンションではなく、多世代が交流し安心して暮らせる複合拠点としての性格を持たせています。

*斜面緑地の様子
*斜面緑地上にも宅地が設けられる予定

当初182億円と見積もられていた総事業費は、建設資材価格の高騰や地盤改良工事の増加などにより、322億円へと大幅に増加しました。そのうち約213億円は立体換地建築物の建設費用に充てられ、残りは道路・公園・調整池・下水道といった公共施設や地権者への補償費用に使用されます。市の一般財源からの負担は約118億円とされ、財政面の影響が懸念されています。しかし一方で、街区全体が完成すれば、固定資産税や住民税などの税収増加、駅前の商業活性化による経済効果が期待され、長期的には市財政の安定に寄与すると見込まれています。

*既に市街化が進んでいる新松戸駅西側地区の様子

本事業に参画するのは、三菱地所レジデンス、ミサワホーム、東京建物の3社です。いずれも都市再開発やマンション開発で実績を持つ事業者であり、公共性の高いプロジェクトを安定的に推進できる体制が整えられています。まちづくりのコンセプトは「新松戸SATO-MACHI-MIRAI」。里山のような自然と人々の交流を重視し、駅前にありながらも落ち着いた住環境と賑わいを併せ持つことを目指しています。住宅、商業、子育て、教育、文化機能をバランスよく配置することで、単なる再開発ではなく「人が集い続ける持続可能な街」を実現しようとしています。

新松戸駅西側地区は既に大規模な区画整理によって道路や広場が整備され、商業集積が進んでいますが、東側は長年基盤整備が遅れていました。本事業の完成によって、東西一体の都市拠点が形成され、駅全体の交通結節機能が飛躍的に高まることが期待されます。また、住宅と商業の共存により、駅前に昼夜問わず人の往来が生まれ、地域の安全性や活力が向上すると見込まれています。

さらに、持続可能性の観点からも、省エネ性能の高い建物や防災拠点としての機能を備えることで、次世代に誇れる都市拠点が形成されるでしょう。新松戸は今後、松戸市の中でも住みやすさと利便性を兼ね備えた「都市と暮らしの結節点」として、ますます注目される地域となりそうです。

最終更新日:2025年9月19日

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