西武鉄道は2026年6月17日、狭山線・山口線(レオライナー)の西武球場前駅について、2026年度から2030年3月までを予定期間とする大規模リニューアルを実施すると発表しました。西武球場前駅はベルーナドームや西武園ゆうえんち、狭山スキー場などが集積する西武園エリアの玄関口として機能しており、多くの来訪者を迎えてきました。
今回の計画では、駅舎の建て替えやコンコースの美装化、トイレの全面改修などを行い、快適性と利便性を向上させます。デザインコンセプトには「Swing」が採用され、狭山丘陵を吹き抜ける風や野球観戦時の熱気、人々の感情の揺らぎを表現した駅空間を創出します。駅前広場からコンコースにかけて整備される大屋根は、地域の新たなランドマークとしても期待されています。
西武球場前駅リニューアルの概要
1.リニューアル計画の概要
2026年度から2030年3月まで実施される西武球場前駅の大規模リニューアル。
西武園エリアの玄関口機能強化と沿線価値向上を目指す再整備計画。
2.デザインコンセプト「Swing」
狭山丘陵を吹き抜ける風や野球観戦時の歓声、熱気を表現したデザイン。
人々の感情の揺らぎや躍動感を取り入れた新たな駅空間の創出。
3.象徴となる大屋根の整備
駅前広場からコンコースにかけて設けられる流線形の大屋根。
自然と人の流れが調和する開放的なランドマーク空間の形成。
4.駅舎建て替えと施設更新
駅舎や改札付近の上屋建て替え、トイレ改修などを実施。
快適性と利便性の向上を図る駅施設の全面刷新。
5.歴史ある西武球場前駅
1929年開業の村山公園駅を起源とする約100年の歴史を持つ駅。
球場整備や路線拡充とともに発展してきた交通拠点としての歩み。
6.ベルーナドームとの一体的な魅力向上
埼玉西武ライオンズの本拠地であるベルーナドームに隣接する立地。
スポーツ・エンターテインメント体験への期待感を高める玄関口機能の強化。
7.西武園エリアのさらなる発展
西武園ゆうえんちや狭山湖、多摩湖など周辺資源との連携強化。
観光・レジャー拠点としての魅力向上と地域活性化への期待。

西武球場前駅は、ベルーナドームをはじめ、西武園ゆうえんちや狭山スキー場、多摩湖・狭山湖周辺の自然環境など、多彩な観光・レジャー資源が集積する西武園エリアの中心的な交通拠点です。西武グループは所沢エリアを「ベッドタウン」から「暮らす・働く・学ぶ・遊ぶ」がそろう「リビングタウン」へ進化させるまちづくりを進めており、今回の駅リニューアルもその一環として位置付けられています。

これまで西武球場前駅はイベント開催時の大量輸送を支える役割を担ってきましたが、施設の老朽化や利用者ニーズの変化への対応が求められていました。今回の整備により、単なる交通施設ではなく、来訪者が目的地への期待感を高められる体験型の駅空間へと進化することになります。

リニューアルのデザインコンセプトには「Swing」が掲げられました。これは狭山丘陵を吹き抜ける風の流れや、野球観戦時の歓声と熱気、人々の感情の揺らぎを表現するものであり、駅そのものを訪問体験の一部として演出する考え方です。


駅前広場からコンコースにかけて整備される大屋根は、風に揺れるような曲線的なデザインが特徴で、開放感と安心感を兼ね備えた空間を形成します。駅を降りた瞬間から心と身体が自然に動き出すような空間づくりを目指しており、スポーツやレジャー施設への高揚感を高める役割も担います。これまでの機能重視の駅から、地域の魅力を体感できるシンボル的な駅へと生まれ変わる計画です。

今回のリニューアルでは、駅舎および改札周辺の上屋(屋根)の建て替えをはじめ、お客さま用トイレの改修、多目的トイレの建て替え、改札内空間の美装化などが実施されます。
特にイベント開催時には数万人規模の利用者が集中する駅であることから、快適性や回遊性の向上が重要なテーマとなっています。新たな駅舎では、より分かりやすい動線計画や開放感のある空間づくりが進められる見込みです。また、改札内外のデザインを刷新することで、ベルーナドームや西武園ゆうえんちへの玄関口にふさわしい魅力的な景観形成も図られます。
工事期間は2026年度から2030年3月までを予定しており、段階的に整備が進められる計画です。

西武球場前駅の歴史は1929年に開業した「村山公園駅」まで遡ります。その後、村山貯水池際駅、村山駅、狭山湖駅と名称を変えながら発展し、1979年に西武ライオンズ球場の開業に合わせて現在の「西武球場前駅」となりました。


現在の駅は、プロ野球観戦客の大量輸送を想定して整備された頭端式ホームを持ち、狭山線と山口線が接続する特徴的な構造となっています。球場やイベント会場へのアクセス拠点として発展を続け、コンサートや大型イベント開催時には池袋方面だけでなく、新宿線や東京メトロ、副都心線方面からの直通列車も運転されるなど、首都圏有数のイベント対応型駅として機能しています。
2028年には西武ライオンズが所沢へ本拠地を移してから50周年という節目を迎えることから、今回のリニューアルはその歴史を次世代へつなぐ重要なプロジェクトともいえるでしょう。

西武球場前駅に隣接するベルーナドームは、1979年に開場した埼玉西武ライオンズの本拠地球場で、収容人数は3万人規模です。狭山丘陵の豊かな自然に囲まれた立地が特徴で、国内でも珍しい「自然環境共存型スタジアム」として知られています。
当初は屋根のない西武ライオンズ球場として開場しましたが、1999年に現在のドーム形態となりました。壁面を設けない独特の構造により、自然の風や光を感じられる一方で、夏季の暑さや冬季の寒さも特徴として知られています。近年は観客席の大規模改修やプレミアムラウンジ整備なども進められ、野球観戦だけでなくコンサートや大型イベントの会場としても重要な役割を果たしています。

今回の西武球場前駅リニューアルによって、ベルーナドームとの一体感がさらに高まり、来場者は駅に降り立った瞬間からスポーツやエンターテインメントの高揚感を感じられるようになります。駅とスタジアムが連携した空間づくりは、西武園エリア全体の魅力向上と地域活性化につながることが期待されています。
出典:西武鉄道株式会社 スポーツ・レジャー施設が集積する西武園エリアのさらなる魅力向上を目指し、西武球場前駅のリニューアルを実施します!
最終更新日:2026年6月21日