都市開発ニュース
佐賀県との二者合意で議論が大きく前進した「西九州新幹線延伸」!!環境影響評価を2027年度着手、長崎~新大阪約3時間15分の全線フル規格実現を目指す!!
大阪市が基本計画策定を進める西日本最大の展示場「インテックス大阪 4号館・5号館建て替え計画・全館リニューアル」!!世界水準のMICE拠点を目指す大規模整備!!
京阪三条駅直上で計画が進む商業・ホテル複合施設「(仮称)三条駅周辺プロジェクト」!!東山の玄関口に新たな観光・交流拠点!!
札幌市の地域産業クラスター計画の原案により「JR北海道苗穂工場跡地」で大規模再開発構想が浮上!!オフィス区域や住宅、スポーツ施設を含む文化拠点を整備へ!!
キユーピー挙母工場跡地で豊田市最大級の住商一体大規模複合開発「ORINAS TOYOTA(オリナス豊田)」!!第1弾として「レ・ジェイド豊田テラス」の建設に着手!!
将来的に晴海中学校の新校舎にもなる晴海二丁目校舎(仮称)などが整備される「晴海二丁目都有地」!!都立港特別支援学校の仮設校舎用地やBRT車両待機場用地としても活用へ!!
小田急線本厚木駅北側一帯で計画が進む「本厚木駅北口地区市街地再開発事業」!!厚木ダイヤプラザ・ビルなどを再開発して歩いて楽しいまちを目指す!!
梅田貨物線跡地で工事が進む「大阪駅北3号線外道路」!!グラングリーン大阪周辺では新たな道路ネットワーク構築が進行中!!
リニア中央新幹線「長野県駅(仮称)」の駅舎外観デザイン3案が公表!!デザインコンセプトは「信州・伊那谷の景を 未来と紡ぐ 結いの舎」に!!
JR三ノ宮駅周辺6駅を接続する「三宮デッキ」!!新バスターミナルや再開発ビルを結ぶ大規模デッキ整備工事が進む!!
JR常磐線と京成松戸線の乗換駅・松戸駅で駅ビル建設やコンコース拡張が進む「松戸駅改良工事」!!2026年9月建設状況!!
愛知県豊川市・イオンモール豊川や豊川市総合保健センターも開業した「八幡駅周辺地区」!!名鉄豊川線八幡駅周辺で進む商業、住宅、医療、福祉、公共施設などの都市機能が集積するまちづくり!!
京都駅八条東口近くで建設が進む複合ビル「(仮称)京都駅東部複合型拠点整備プロジェクト」!!JR東海グループと日本電気硝子が共同で建設する複合拠点!!
東急大井町線戸越公園駅周辺約0.9kmを高架化する「東急電鉄大井町線(戸越公園駅付近)連続立体交差事業」!!補助第29号線の整備や戸越公園駅交通広場、駅前再開発も実施へ!!
「門真の窓」として地域の学びと交流を育む新たな文化拠点「門真市立文化創造図書館KADOMADO」!!図書館・カフェ・アトリエ・小ホール・キッズライブラリーなどを備えた滞在型複合施設!!
朝霞台駅・北朝霞駅に駅ビル建設構想「北朝霞・朝霞台地区における官民連携まちなか再生推進事業」!!駅前から広がるウォーカブルなまちづくり!!
JR秋葉原駅電気街南口の石丸電気跡地にタイトーステーション?遊技場が入る地上6階のビル「(仮称)秋葉原中央通り開発プロジェクト」!!
JR草津駅西口で建設が進むホテル・商業・オフィスからなる地上11階建ての高層複合ビル「(仮称)JR草津駅西口開発」!!遂に着工し、アパホテル〈草津駅前〉(仮称)も2027年秋開業へ!!
名駅の超高層ビル群を一直線に工事現場が貫く「リニア中央新幹線名古屋駅」!!東西約900m・2面4線の大規模地下駅や直上広場を整備へ!!2026年夏建設状況!!
本厚木に3,000~5,000席規模の多目的アリーナ計画「厚木市新たな交流拠点としての多目的アリーナ整備」!!2032年度開業を目指す厚木市の現本庁舎跡地の新たな交流拠点!!

TSMC進出で激変する菊陽町!!半導体クラスターの中心街として整備される「(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業」!!住宅・商業・研究開発が集積する未来都市構想!!

熊本県菊陽町が計画を進める「(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業」は、JR豊肥本線原水駅と2029年春以降の開業を予定する新駅を中心に、約62.6ヘクタールに及ぶ広大なエリアで実施される大規模都市開発プロジェクトです。台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出によって急速に発展する地域環境に対応するため、住宅・商業・研究開発機能を集約した先進的なまちづくりを目指しています。

計画地は「職住近接エリア」「賑わいエリア」「知の集積エリア」の3つのゾーンに分けられ、それぞれが異なる役割を担います。さらに、原水駅、新駅、セミコンテクノパークを結ぶBRTや自動運転技術を活用した次世代交通システムの導入も検討されており、産業と生活が高いレベルで融合する未来都市の形成が期待されています。2026年度の事業認可、2028年度頃の造成工事着手を経て、10年程度をかけて段階的な整備が進められる予定です。

(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業の概要

1.事業の概要
熊本県菊陽町が進める「(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業」は、JR原水駅と2029年春以降開業予定の新駅を中心とした約62.6ヘクタールを対象とする大規模開発。
半導体産業の集積に対応し、新たな都市拠点の形成を目指すまちづくり計画。

2.計画の背景
TSMCをはじめとする半導体関連企業の進出により、人口増加や住宅需要の拡大、交通課題への対応が急務となった地域。
産業成長を支える都市機能の整備を目的とした土地区画整理事業。

3.職住近接エリアの整備
原水駅周辺では高層マンションや低層住宅、生活利便施設を配置し、快適な居住環境を形成。
工業団地で働く人々の暮らしを支える住宅・生活基盤の整備。

4.賑わいエリアの形成
新駅周辺では商業施設やホテル、スポーツ施設、交流拠点などを集約する計画。
菊陽町の新たな玄関口としてにぎわいと交流を創出する都市拠点。

5.知の集積エリアの創出
両駅の中間部では大学のサテライトキャンパスや研究機関、企業の研究開発拠点を誘致。
半導体産業を支える人材育成とイノベーション創出のための学術・研究拠点。

6.交通インフラの充実
原水駅、新駅、セミコンテクノパークを結ぶBRTや自動運転技術の導入を検討。
都市計画道路や駅前広場と連携した先進的な交通ネットワークの構築。

7.将来展望と期待効果
住宅・商業・研究開発機能を一体的に整備し、持続可能な都市形成を推進。
熊本県を代表する半導体関連産業の集積地と未来型都市モデルの実現。


*①(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業計画地の全景。数年後には半導体クラスターの中心街となる未来都市に変貌する/以下写真はすべて2026年5月撮影

菊陽町は近年、TSMCの進出をはじめとする半導体関連企業の集積によって全国有数の成長地域となっています。急激な人口増加や住宅需要の拡大、交通渋滞の深刻化など、新たな課題への対応が求められる中で計画されたのが「(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業」です。

*(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業の配置図/出典∶菊陽町

対象区域は原水駅と新駅の間に広がる農地を中心とした約62.6ヘクタールに及びます。町はこのエリアを新たな都市拠点として位置付け、住宅、商業、研究開発機能を集約した先進的な市街地形成を目指しています。

*②JR豊肥本線原水駅の様子
*③原水駅北側の駅前交通広場

計画の大きな特徴は、区域全体を3つの機能別エリアに分けて整備する点です。

原水駅周辺には「職住近接エリア」を配置し、高層マンションや低層住宅、生活利便施設などを整備します。工業団地で働く人々が近隣で暮らせる環境を形成し、通勤負担の軽減と居住環境の向上を図ります。

*④新駅予定地北側の菊陽自動車学校東側付近の様子
*⑤新駅北側の住宅地の計画地

新駅周辺には「賑わいエリア」を配置し、商業施設やホテル、駅前広場、スポーツ施設などを整備します。菊陽町の新たな玄関口として、多くの人が集う交流拠点となることが期待されています。

そして両駅の中間部には「知の集積エリア」を設け、大学や研究機関、企業の研究開発拠点を誘致することで、半導体産業を支える知的基盤を形成します。

*⑥原水駅から見た駅北東側商業地の計画地
*⑦原水駅北側の住宅地計画地の様子

原水駅周辺では、急増する住宅需要への対応が重要なテーマとなっています。

このエリアでは、高層マンションと低層住宅を組み合わせた計画的な住宅供給が進められる見通しです。半導体関連企業に勤務する技術者や研究者、ファミリー層など多様な世代の居住を想定しており、生活利便施設も併せて整備されます。

*⑧職住近接エリアと知の集積エリアの間付近に位置する大原阿蘇神社
*⑨大原阿蘇神社北東側付近の様子。住宅地計画地となっている

また、既存住宅地との調和にも配慮されており、新旧の街並みが共存する持続可能な住宅地の形成が目指されています。人口増加の受け皿として、菊陽町の成長を支える基盤的な役割を担うエリアとなります。

*⑩新駅周辺の賑わいエリアのうち、新駅北側の西側の住宅地計画地。現在は菊陽自動車学校が立地し、計画では高層マンションが建設予定
*⑪ 新駅北側の東側には商業地が配置され、新駅北側には駅前広場が整備される

2029年春以降に開業予定の新駅周辺では、町の新たな中心地となる「賑わいエリア」の整備が計画されています。

駅前には商業施設や高級ホテル、ハイグレードホテル、高層マンションなどが配置される構想です。さらに、菊陽杉並木公園や2026年度開業予定の「くまモンアーバンスポーツパーク」、総合体育館などと連携し、スポーツ・文化・観光の拠点形成を進めます。

*⑫(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業の北西側には調整池が整備される計画
*⑬賑わいエリア北側の住宅地計画地の様子

イベント広場や交流施設なども整備される見込みで、地域住民だけでなく国内外から訪れるビジネス客や観光客も利用する広域的な交流拠点としての役割が期待されています。

*⑭(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業の中央付近に整備される知の集積エリア計画地の様子。現在は広大な農地が広がっている

計画の中核ともいえるのが「知の集積エリア」です。

このエリアでは、大学のサテライトキャンパスや研究機関、企業の研究開発施設、マルチテナント型オフィスなどの整備が想定されています。2026年には熊本大学と菊陽町が連携協定を締結し、半導体分野を中心とした研究・教育拠点の形成に向けた取り組みも始まっています。

*⑮知の集積エリアも主に住宅地が計画されている
*⑯知の集積エリアと職住近接エリアの間付近の様子。調整池や住宅地が整備される

将来的には大学共同利用施設や半導体ミュージアムなども構想されており、産学官連携によるイノベーション創出と人材育成の拠点として発展する可能性を秘めています。半導体産業の集積地にふさわしい「サイエンスパーク」の実現を目指すエリアといえるでしょう。

*⑰都市計画道路「菊陽空港線」の延伸整備によりJRとの立体交差も建設中
*⑱延伸整備が進む都市計画道路「菊陽空港線」

まちづくりを支える交通基盤の整備も同時に進められています。

区域内では東西幹線道路となる「杉並木公園線」や「新駅停車場線」、駅前広場などが整備される予定です。また、原水駅・新駅・セミコンテクノパークを結ぶBRT(バス高速輸送システム)や自動運転車両など、先進的な交通システムの導入も検討されています。

*⑲職住近接エリアの北西側の住宅地計画地
*⑳職住近接エリアの北側住宅地の計画地

さらに、都市計画道路「菊陽空港線」の延伸事業も進行中で、阿蘇くまもと空港やセミコンテクノパークとのアクセス向上が図られています。これらの交通インフラ整備によって、慢性的な交通渋滞の緩和と広域的な交通ネットワークの強化が期待されています。

*GoogleEarthで見た2026年時点の(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業の計画地全景

現在の事業区域は広大な田園地帯が広がる地域ですが、今後10年程度で熊本県を代表する新たな都市拠点へと変貌する可能性を秘めています。

住宅、商業、研究開発機能をバランスよく配置するとともに、自然環境や農村景観との調和も重視されており、単なる宅地開発ではなく持続可能な都市づくりが進められています。

*(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業の完成予想パース/出典∶菊陽町、三井不動産株式会社、九州旅客鉄道株式会社

また、三井不動産・JR九州コンソーシアムや光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所など民間事業者との連携も進められており、景観形成や都市デザインの質にも高い期待が寄せられています。TSMC進出によって世界的な注目を集める菊陽町において、本事業は今後50年、100年先を見据えた新しい都市モデルとなる可能性を持つプロジェクトとして注目されています。

出典
・菊陽町 新たな市街化区域編入に伴う都市計画の決定(変更)をしました
・三井不動産株式会社/九州旅客鉄道株式会社 熊本県菊陽町が募集する(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業における将来ビジョン具体化に向けた事業検討パートナーに選定

最終更新日:2026年6月26日

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