熊本県大津町は、TSMCの進出や空港アクセス鉄道の肥後大津ルート決定という大きな転換期を迎え、肥後大津駅周辺を町の新たな玄関口として再整備する「肥後大津駅周辺まちづくり」を本格的に推進しています。2024年3月に将来ビジョンを示す「肥後大津駅周辺まちづくり基本構想」を策定し、2025年8月には具体的な施策や整備方針を盛り込んだ「肥後大津駅周辺まちづくり基本計画」を公表しました。
将来像には、“ひと”と“まち”がつながる「おおづ街道駅」を掲げ、駅前空間の再整備や自由通路・橋上駅の整備、南北・東西の回遊性向上、商業・交流・宿泊機能の導入、官民連携によるにぎわい創出などを推進します。交通結節点としての機能強化と中心市街地の活性化を一体的に進め、肥後大津駅を熊本県北東部を代表する新たな交通・交流拠点へ発展させることを目指しているものとされています。
肥後大津駅周辺まちづくりの概要
1.TSMC進出を契機とした駅周辺再整備
TSMC進出や空港アクセス鉄道を契機に、駅周辺を町の新たな拠点として再整備。
2024年の基本構想、2025年の基本計画策定によるまちづくり推進。
2.将来像「おおづ街道駅」の実現
駅周辺全体を一体的に活用する「おおづ街道駅」を将来像として設定。
人・まち・歴史・文化がつながる交流拠点の形成。
3.駅前空間と交通結節機能の強化
自由通路や橋上駅、駅前広場の再整備により南北アクセスを向上。
公共交通や送迎機能を充実させた交通結節点の強化。
4.歩いて楽しめる回遊空間の形成
東西軸と南北シンボルロードを整備し、歩きやすい街並みを創出。
滞留スポットや歩行空間の充実によるウォーカブルなまちづくり。
5.駅前施設と都市機能の充実
商業、飲食、宿泊、交流、情報発信など多様な都市機能を導入。
町民と来訪者双方の利便性を高める複合駅前空間の整備。
6.官民連携によるにぎわい創出
PPP・PFIなどを活用し、駅前施設や立体駐車場などを整備。
民間活力を生かした持続可能な駅周辺開発の推進。
7.町民参加による持続的なまちづくり
アンケートや社会実験、まちづくり会議を通じて幅広い意見を反映。
地域とともに育てる将来志向の駅周辺まちづくり。

大津町では、TSMCの進出や空港アクセス鉄道の肥後大津ルート決定という大きな社会変化を町全体の発展につなげるため、2024年3月に「肥後大津駅周辺まちづくり基本構想」を策定しました。駅周辺を中心市街地の活性化拠点として位置付け、将来像やまちづくりの方向性を整理しています。

その後、2025年8月には具体的な整備内容を示す「基本計画」を策定しました。町民アンケートやまちづくり会議、社会実験、民間事業者との意見交換を重ねながら計画をまとめており、今後は関係機関との協議を進めながら、実現可能な施策から段階的に事業化を進めていく方針です。


計画では、駅舎周辺だけに都市機能を集中させる従来型の駅づくりではなく、駅前から商店街、公園、公共施設までを一体的な「駅まち空間」として活用する「おおづ街道駅」を将来像として掲げています。
宿場町として培われた歴史や文化、水と緑など地域資源を生かしながら、駅を起点に人が歩いて回遊できる空間を形成することが特徴です。町民だけでなく、国内外のビジネス関係者や観光客も滞在しやすい環境を整え、「通過する駅」から「立ち寄り、滞在したくなる駅」への転換を目指しています。


駅前では、北口・南口広場の再整備に加え、自由通路や橋上駅を整備することで、鉄道によって分断されている市街地の南北アクセスを大きく改善する計画です。誰もが安全・快適に移動できる駅空間を実現するとともに、阿蘇の景観を楽しめる新たな駅のシンボルづくりも目指しています。
また、駅前施設には飲食・物販・観光案内・情報発信・交流・宿泊など多様な機能を導入することを想定しています。さらに、バス・タクシー・送迎車への対応強化や駐車場・駐輪場の整備を進め、広域交通結節点としての利便性を一段と高める計画となっています。


県道30号やマイロード、ふれあい散歩道を中心に、歩きやすく滞在しやすい東西軸と、それらを結ぶ南北シンボルロードを整備し、駅周辺全体の回遊性向上を図ります。歩行者が安心して移動できるウォーカブルな都市空間の形成が大きなテーマとなっています。
具体的には、歩道拡幅や電柱配置の見直し、ベンチやカフェ、キッチンカー、イベント広場などの滞留スポットを各所に配置する計画です。公園や民有地とも連携しながら、人々が自然と集まり、散策や買い物、イベントを楽しめる魅力的な街並みの形成を目指しています。

駅周辺では、駅前複合施設や立体駐車場などの整備について、PPP・PFIを活用した官民連携を積極的に推進する方針です。民間活力を取り入れることで、効率的な整備と継続的なにぎわい創出を図り、駅前全体の魅力向上につなげます。
さらに、町民アンケートや社会実験、民間サウンディングで寄せられた多くの意見を反映しながら、商業・観光・交流・子育て・福祉など多様な機能を備えた複合的な都市空間を形成します。多世代の町民が日常的に利用できるだけでなく、国内外から訪れる人々にも選ばれる、新たな「大津の顔」となる駅前エリアの実現を目指しています。
最終更新日:2026年7月8日