西日本の重要な拠点空港である福岡空港では、利用者数や発着回数が国内トップクラスの「日本一過密な滑走路」を有する空港として、その需要に応じた大規模な整備が進められてきました。このたび、長年にわたる計画と工事を経て、2025年3月20日(木)に新滑走路が供用開始されることが正式に発表されました。福岡空港は九州全体の発展を支える空港であり、国内外を結ぶ重要な玄関口としても機能しています。この新滑走路の供用開始は、将来的な航空需要の増加に対応し、空港全体の利便性と効率性をさらに高める大きな転換点となります。
また、更に福岡空港国際線ターミナルビルが2025年3月28日(金)にグランドオープンします。施設の面積は従来の約2倍となり、「Free: 楽に」「Fast: 早く」「Fun: 楽しく」をテーマに、より便利で快適な空港へと生まれ変わります。これにより、福岡空港は地域の航空交通の要としての機能をさらに強化し、国内外からの旅行者にとってのアクセスのハブとなることが期待されています。新設のスマートレーンや免税店、フードコートなど充実した設備が、出発から到着までの時間を快適に彩ります。さらに、空港全体のデザインや運用効率が一新され、福岡の玄関口として新たな価値を提供することを目指しています。
→国土交通省 福岡空港滑走路増設事業の供用について~観光・MICEの促進、地域経済への波及効果などの効果が期待されます~
→福岡空港 国際線グランドオープンについて 3/28(金)
計画の概要
- 第2滑走路の供用開始日
福岡空港第2滑走路は、2025年(令和7年)3月20日から供用を開始します。 - 滑走路の目的
新滑走路は、国内線・国際線の増加する需要に対応し、運航の効率化や空港全体のキャパシティ拡大を目的としています。 - 国際線ターミナルビルのグランドオープン日
福岡空港の国際線ターミナルビルは、2025年3月28日にグランドオープン予定です。 - 新ターミナルの機能強化
新ターミナルは、最新の設備を導入し、利用者の利便性向上とスムーズな搭乗手続きの実現を図ります。 - 地域経済への貢献
新滑走路とターミナルビルの稼働により、地域の観光産業やビジネスの活性化が期待されています。 - 国際便対応の強化
新ターミナルは、より多くの国際便に対応可能となり、福岡空港がアジアのゲートウェイとしての役割を強化します。 - 環境への配慮
第2滑走路および新ターミナルの建設には、環境負荷軽減への取り組みが取り入れられています。 - 利用者の利便性向上
新たなインフラにより、搭乗から降機までの体験が快適かつ効率的になることを目指しています。
福岡空港 第2滑走路は2025年3月20日から供用開始!
第2滑走路は、既存滑走路の西側210メートルの場所に設置され、その長さは2,500メートル、幅60メートルという大規模な構造です。この滑走路の増設により、福岡空港の年間発着回数は、現在の17万6,000回から18万8,000回に増加し、将来的には21万1,000回まで対応できる見込みです。ただし、2本の滑走路間の間隔が狭いため、同時に離着陸が行えない構造になっており、1時間あたりの処理能力は現状の38回から40回にわずか2回増加する形となります。それでも、この新滑走路は国際線を中心に新規就航や増便への対応力を強化するものであり、空港の全体的な運用効率を大きく向上させることが期待されています。さらに、新滑走路は環境にも配慮して設計されており、最新の設備や技術が導入されています。
福岡空港は現在、国内で最も利用者が多い滑走路1本の空港として、「日本一過密」と評される状態にあります。このような背景から、新たに滑走路を増設することで、航空機の混雑を緩和し、さらなる発着枠の拡大を実現することが求められてきました。今回の新滑走路の供用開始によって、国内外の航空会社から寄せられる新規就航や増便の要望に応えることが可能となり、空港の運用能力が向上します。これにより、九州全体や西日本の経済活動にも大きな影響を与えることが期待されています。
また、新滑走路の供用に合わせて、新たな管制塔の運用も開始される予定であり、国際線ターミナルビルの拡張や貨物ターミナルの整備も進められています。これらの施設の更新や拡張によって、福岡空港はより効率的で快適な空港へと進化を遂げます。アジアに近い地理的特性を生かし、国際的なハブ空港としての役割を強化する福岡空港は、地域経済の発展や観光産業の活性化にも寄与する重要な基盤として、今後さらに注目を集めることでしょう。
福岡空港 国際線ターミナルビルが2025年3月28日にグランドオープン!
保安検査場には、スマートレーンが新たに7台導入され、最大4名が同時に準備可能なシステムが搭載されています。このスマートレーンは、従来の保安検査プロセスを効率化し、混雑を緩和するために設計されています。トレーは自動で運ばれるため、手荷物を運ぶ手間が省け、スムーズな手続きが実現します。これにより、旅行者はストレスを軽減しながら迅速に手続きを進めることができます。さらに、九州初となるプライオリティレーンも設置され、ファーストクラスやビジネスクラス利用者をはじめ、優先的な検査を受けられる特別な体験を提供します。このレーンは、特別なサービスを求める旅行者にとって非常に便利であり、空港全体のサービスレベルを向上させる重要な要素となります。
免税店エリアは従来の約4倍の広さを誇り、ファッション、コスメ、お酒など幅広いカテゴリーの商品が揃います。このエリアでは、多様なニーズに応えるための豊富な品揃えとともに、ショッピングそのものを楽しむための快適な空間が提供されます。ウォークスルー型のデザインで、ショッピングを楽しみながら移動できる便利な設計が特徴です。このレイアウトは、旅行者が時間を有効に活用できるよう工夫されており、移動中に気軽に買い物を楽しむことができます。中央には、福岡と日本を象徴するランドマークとなる櫓(やぐら)が設置され、旅の思い出に残るフォトスポットとしても楽しめます。この櫓は、伝統的なデザインとモダンな要素を組み合わせたもので、訪れる人々に強い印象を与えるとともに、日本文化の魅力を伝える役割を果たします。
到着免税店が新たにオープンし、入国後もお得にショッピングが楽しめます。この到着免税店では、海外メーカーの酒やたばこなどをお得な価格で購入できるため、旅行の最後の楽しみとしてご活用いただけます。また、商品ラインアップも充実しており、土産物やプレミアムな商品など、幅広い選択肢が用意されています。さらに、店舗のデザインやサービスも一新され、ショッピング体験そのものがさらに向上します。このようなサービスの充実により、福岡空港は旅行者にとって魅力的な最終目的地としての役割を果たします。
免税店エリア内には、福岡や九州の食文化を堪能できるフードコートが新設されます。このフードコートでは、地元の新鮮な食材を使用した料理や、伝統的な郷土料理を楽しむことができます。約1,120㎡の広さに8店舗が並び、地元ならではのグルメが楽しめます。それぞれの店舗では、地元の名物料理を提供するほか、旅行者の多様な好みに応えるメニューが用意されています。席数も295席と広々しており、出発前のひとときをゆったりと過ごせる空間です。また、家族連れやグループ旅行者にとっても快適なレイアウトが施されており、すべての旅行者がリラックスして過ごせる場所となっています。
新たな国際線ターミナルビルは、延床面積が約136,000㎡となり、搭乗橋は6基から12基に増加。この拡張により、飛行機への搭乗や降機がより効率的に行えるようになります。さらに、立体駐車場やアクセスホールなどの新施設が整備され、国内線との連絡バスも専用道化されることで移動時間が大幅に短縮されます。このような改良により、国内線と国際線の間を行き来する乗客の利便性が大幅に向上します。また、空港全体の動線が最適化され、すべての利用者がスムーズに施設を利用できるよう配慮されています。これにより、よりスムーズで快適な空港利用が可能になります。
最終更新日:2025年1月10日