福岡空港では、国内線ターミナルビルと直結する大型複合施設の建設工事が2025年4月2日に始まりました。商業施設、ホテル、バスターミナル機能を備えた地上11階建ての複合施設で、2027年夏頃の開業を予定しています。総事業費は約450億円にのぼります。建築主は福岡国際空港で、設計監理者は梓設計・隈研吾建築都市設計事務所・西日本技術開発共同企業体が担当し、施工は大成建設が行います。
この施設の延床面積は約40,000㎡、総事業費は約450億円となっています。主要用途は商業施設、ホテル、バスターミナル機能、空港機能など多岐にわたり、利便性の高い空間となる予定です。工事のスケジュールとしては、2025年4月2日に着工(起工式)し、2027年春頃に竣工、2027年夏頃にグランドオープンを予定しています。
→福岡空港株式会社 福岡空港国内線複合施設増改築工事について
→日本経済新聞 福岡空港の大型複合ビル着工 「気軽に遊びに来る空港へ」
福岡空港国内線複合施設及び既存ターミナルビル増改築工事の概要
- 開業時期と規模
福岡空港の国内線ターミナルビルと直結する11階建ての複合施設が、2025年4月に着工し、2027年夏頃に開業予定である。総事業費は約450億円となる。 - 商業施設の拡充
飛行機を利用しない人も楽しめる国内空港最大級の商業施設が誕生し、店舗数は約180店舗増加し、合計約270店舗となる。商業面積も約2.2倍に拡大し、約20,000㎡となる予定。 - 「旅する空港」のコンセプト
空港ならではのエモーショナルな非日常空間を演出し、ローカル(福岡・九州)とグローバル(アジア)の魅力を発信することで、新たな発見や感動を提供することを目指す。 - フロアごとの特徴
4階には「日本最大級のアジアンフードフロア」を設置。3階には「日本キャラクター・体験型コンテンツフロア」を展開。2階は「食と土産の集積フロア」、1階は「旅の準備と日常コンテンツフロア」となる。 - 空港直結の新ホテル
5~11階には、西鉄ホテルズによる「ソラリア西鉄ホテル福岡エアポート(仮称)」が入居し、165室の客室を備える。上層階では滑走路や航空機を一望でき、サウナ付き大浴場やフィットネス施設も設置される予定で。 - バスターミナルと交通の利便性向上
1階には新たに路線バス・高速バスの発着拠点となるバスターミナルを整備し、快適な待合環境を提供する。また、国内線・国際線を結ぶ専用道を新設し、ターミナル間の移動時間を約5分に短縮。 - 施設概要と工事スケジュール
施主は福岡国際空港であり、設計監理は梓設計・隈研吾建築都市設計事務所・西日本技術開発共同企業体、施工は大成建設が担当する。2025年4月に着工し、2027年春頃に竣工、夏頃にグランドオープン予定。

新たな複合施設は、飛行機の搭乗客だけでなく、一般の来訪者も利用できる設計になっています。保安検査場を通過する前のエリアにある店舗数が約180店舗増え、既存の国内線ターミナルビルと合わせて約270店舗に拡充される予定です。商業施設の面積は従来の約2.2倍となる約20,000㎡、店舗数はこれまでの3倍に拡大し、国内空港の中でも最大級の規模となります。


この施設のコンセプトは「旅する空港」です。空港ならではのエモーショナルな非日常空間の中で、ローカル(福岡・九州)とグローバル(アジア)の魅力を発信し、訪れる人々に新たな発見や感動を提供することを目指しています。

1階には「旅の準備と日常コンテンツフロア」が展開され、旅の準備に役立つグッズやサービスが充実します。このフロアは到着ロビーと直結しており、スーパーマーケットや日常的に利用できる店舗も並ぶため、地域住民も気軽に訪れることができます。
2階には「食と土産の集積フロア」が設けられ、福岡・九州のグルメや土産物が集結します。このフロアは出発ロビーと直結しており、旅行者にとって利便性の高いエリアとなる予定です。また、出来立ての食品をその場で味わえる「食べ歩きグルメゾーン」も新たに設置され、活気あふれる空間が生まれます。

3階は「日本キャラクター・体験型コンテンツフロア」として、日本のポップカルチャーを発信するエリアとなります。人気キャラクターグッズや日本文化を体験できる施設が揃い、世代や国籍を問わず楽しめる賑やかな空間を提供します。
4階には「アジアンフードフロア」が設けられ、アジア各国の食文化を楽しめる日本最大級の飲食エリアが誕生します。約8,000㎡の広さを誇り、40店舗以上の飲食店や食物販が並びます。異国情緒あふれる街並みを再現し、フードコートやレストラン、横丁などさまざまな形態で食の魅力を発信します。

1階には、新たに路線バスや高速バスの発着拠点となるバスターミナルが設置されます。屋内で快適に過ごせる待合環境が整い、利用者の利便性と快適性の向上が図られます。また、国内線・国際線を結ぶ連絡バス専用道が新設され、ターミナル間の移動時間が約5分に短縮される予定です。さらに、2階には国内線・国際線連絡バスの乗降場を設け、スムーズな移動をサポートします。
最終更新日:2025年4月2日