「TOKYO GIANTS TOWN」内に新たに計画された水族館の施設計画が2025年1月23日に正式に決定し、同日に起工式が行われました。この施設は、東京都稲城市の「よみうりランド」遊園地に隣接する広大なエリアで、読売新聞東京本社、読売巨人軍、よみうりランドの3社が共同で開発を進めています。
特に注目されているのは、国内初となる「球場と水族館が一体となった施設」という点です。この新水族館は、地上3階、地下1階、施設面積9,874㎡という規模で、2027年中のグランドオープンを目指して建設が進められ、野球ファンや水族館好きの方々、さらには家族連れなど幅広い来場者にとって特別なスポットとなる予定です。球場に隣接するこの水族館は、まるで野球観戦と海中探検が融合したかのような独特の魅力を持ち、多くの人々の期待を集めています。
→読売新聞東京本社/読売巨人軍/よみうりランド『TOKYO GIANTS TOWN』水族館 施設計画決定
→TOKYO GIANTS TOWN公式サイト
計画の概要
- プロジェクト概要
「TOKYO GIANTS TOWN」内に新たな水族館の建設が決定し、2025年1月23日に起工式が行われた。2027年中のグランドオープンを目指す。 - 施設の特徴
国内初の「球場と水族館が一体化した施設」として設計され、多摩川から海までの自然や生態系をテーマにした展示を行う。 - 展示内容
・コツメカワウソが出迎えるエントランス
・淡水から海水への流れを再現した30メートルの大水槽
・サンゴ礁や深海生物をテーマにしたエリアが目玉。 - 教育と地域連携
企画展示ホールでは、ワークショップや講演会、学校との連携プログラムを実施し、学びの場としても活用される予定。 - ジャイアンツタウンスタジアム
近接する新球場「ジャイアンツタウンスタジアム」では、試合や練習の他、地域住民向けに開放される。 - 地域との融合
よみうりランドや植物園「HANA・BIYORI」、温泉施設「花景の湯」と連携し、訪問者が多彩な体験を楽しめる設計。 - 期待と目標
スポーツとエンターテインメントを融合し、地域住民や観光客に愛される新たな観光名所を目指している。

エントランスでは、よみうりランドのフラワーパーク「HANA・BIYORI」で生まれ育ったコツメカワウソたちが来場者をお出迎えします。愛らしい姿を間近で観察することができ、入館した瞬間から笑顔になれること間違いなしです。また、入り口から続くスロープをゆっくりと登っていくと、30メートルにおよぶ迫力ある淡水水槽が視界に広がります。
この水槽では、多摩川の豊かな自然を象徴するような淡水生物が生息しており、地域の生態系について学ぶことができる場となっています。さらに、奥へ進むにつれて関東最大規模を誇る1,300トンの大水槽が待ち受けており、川から海へのストーリーを辿る旅が始まります。


大水槽のメインテーマは「サンゴ礁」。奥行き30メートルの海を歩きながら、まるで実際に海中を探索しているかのような感覚を楽しめる展示となっています。特に見どころなのが360度スケルトン仕様の水中回廊です。この回廊では、サンゴ礁の美しい海を泳ぐカラフルな魚たちを様々な角度から鑑賞できます。
訪れる人々は、まるで海の中を自由に歩き回るような没入感を味わえるため、訪問体験そのものが心に残る記憶となるでしょう。この展示エリアは水族館の目玉ともいえる場所で、SNS映えする写真スポットとしても人気が出ることが予想されます。

水族館内の「アシカ・ペンギンエリア」では、特に「アシカの楽園」が注目を集めます。ここでは、よみうりランドから移住してきたアシカたちが、リラックスした日常を楽しむ姿を見ることができます。ガラス越しに間近で観察できるため、アシカのかわいらしい仕草や遊ぶ様子に思わず時間を忘れてしまうことでしょう。また、ペンギンたちが軽快に泳ぐ姿や陸上で過ごすユニークな行動も楽しむことができ、このエリア全体が来場者を癒し、感動させるスペースとして設計されています。

「深海・太古エリア」では、日本初のシーラカンス標本が展示されるほか、深海の神秘的な生物たちに出会うことができます。シーラカンスの標本は、1967年にフランス政府から寄贈された歴史的な貴重品で、多くの生物学的な研究に寄与してきたものです。深海生物の展示では、彼らが生息する厳しい環境を再現した水槽でその生態を間近で観察することが可能です。このエリアでは、普段なかなか触れることができない深海の世界の魅力を伝え、人々に新たな発見や学びを提供します。

水族館では、年間を通じて様々なテーマで企画展示を行う専用ホールが設けられています。このホールでは、季節に合わせた特別な展示や、地域の子供たちが参加できるワークショップなど、来場者が何度訪れても新たな体験を得られる仕組みが整っています。また、企画展示ホールのスペースは地元の学校と連携した教育プログラムや、講演会などにも活用される予定で、単なる娯楽施設としてだけでなく地域と密接に関わる学びの場としても機能します。


「TOKYO GIANTS TOWN」は、東京都稲城市に新たに誕生するスポーツとエンターテインメントが融合した大型複合施設です。このエリアは、新たな野球場である「ジャイアンツタウンスタジアム」を中心に、水族館、飲食施設、スポーツ関連施設が配置され、周辺施設とも密接に連携する形で計画されています。
よみうりランド遊園地や温泉施設「花景の湯」、植物園「HANA・BIYORI」などが近接しており、来場者は1日中楽しむことができる多彩なアクティビティが用意されています。この施設群は地域住民だけでなく、観光客にも愛される新しい観光名所となることを目指しています。


新しく建設される「ジャイアンツタウンスタジアム」は、2025年3月1日にオープンする予定です。この球場は、読売ジャイアンツのイースタン・リーグ公式戦や練習の拠点としてだけでなく、一般利用者向けの貸し出しや様々なイベント開催にも対応しています。
特に特徴的なのが、芝生の外野席やカウンター席など、選手と観客の距離が近く感じられる設計が採用されている点です。さらに、試合やイベントのない日には、スタジアムを開放し、地域住民が散策や休憩を楽しめる公園としても利用される予定です。この球場は単なるスポーツ施設にとどまらず、地域とのつながりを大切にしたコミュニティの中心としての役割を担います。


2025年1月23日、水族館建設予定地で起工式が行われました。この起工式では、読売新聞東京本社、読売巨人軍、よみうりランドの各社長が出席し、工事の安全と成功を祈願しました。この土地は、多摩川グラウンドの歴史を継承しつつ、新たな「TOKYO GIANTS TOWN」としての未来を築く拠点となります。
稲城市の高橋勝浩市長も来賓として出席し、「スポーツとエンターテインメントの融合により、東京を代表する新たな観光名所となることを期待しています」と語り、このプロジェクトへの期待を寄せました。今後、この場所がどのように生まれ変わり、多くの人々を魅了するエリアへと変貌していくのかが注目されます。
最終更新日:2025年1月24日