JR東日本は、新潟駅万代口東側の旧在来線仮設ホーム跡地(旧8・9番線付近)約0.5ヘクタールを対象に、オフィス棟・賃貸住宅棟・駐車場を組み合わせた複合都市拠点「新潟駅万代口東地区」の整備を計画しています。延床面積は約2万2,200平方メートル、総事業費は約169億円にのぼります。
西側に位置するオフィス棟は地上14階建てで駅ペデストリアンデッキと直結し、1~3階には医療や商業、交流機能を備え、4~14階はオフィスフロアとして利用されます。東側に位置する賃貸住宅棟は地上10階建てとなる予定です。また、オフィス棟と住宅棟の間には約58台分の駐車場が整備され、居住者や来訪者の利便性にも配慮されています。着工は2026年5月、竣工は2028年7月を予定しており、新潟駅周辺の拠点性や利便性の向上を目指す計画です。
新潟駅万代口東地区の概要
1. 開発エリアの位置と規模
新潟市中央区花園1丁目、旧在来線仮設8・9番線ホーム跡地。
万代口バス降車場東側、駅ペデストリアンデッキ直結の複合開発区域。
2. オフィス棟の概要
14階建て、1~3階は医療・商業・交流機能。
4~14階はオフィスフロア、駅デッキ直結のアクセス。
3. 賃貸住宅棟の整備
10階建て、オフィス棟東側に建設予定。
駅近で居住利便性が高く、駐車場隣接。
4. 駐車場と交通アクセス
約58台分の立体駐車場、敷地内配置。
駅・バス・タクシーとの接続による交通利便性向上。
5. 都市機能の複合化
オフィス×商業・交流機能×住宅×駐車場の複合。
地域経済活性化や駅周辺の賑わい創出。
6. 開発の背景
在来線連続立体交差化と駅前広場再整備の一環。
駅南北を縦貫する幹線道路整備と都市機能強化。
7. 今後のスケジュールと展望
JR東日本事業主体、2026年着工、2028年竣工予定。
駅直結複合拠点として利便性と都市機能向上の実現。

開発地は新潟市中央区花園1丁目に位置し、万代口バス降車場の東側に広がります。以前は旧在来線仮設ホームがあった場所で、連続立体交差事業に伴い仮設された旧8・9番線ホーム付近は現在更地となっています。区域面積は約0.5ヘクタールで、駅ペデストリアンデッキから直結する形で整備されるため、駅や周辺交通施設との接続性が高くなります。
交通利便性が高い立地を活かし、オフィスや商業、住宅が一体となった都市拠点を形成することが可能です。また、このエリアは新潟駅の高架下整備と連動しており、駅前広場やバス・タクシー乗降場との一体的な整備が進められる点も特徴です。


オフィス棟は14階建てで、1~3階に医療施設や商業・交流機能を設け、地域住民や来訪者にとって利便性の高いフロア構成となります。4階から14階まではオフィスフロアとして、企業や事務所の入居が見込まれています。2階には駅ペデストリアンデッキと直結する連絡通路が設けられるため、新潟駅やバスターミナルから直接アクセス可能です。建物の高さは60メートル前後とみられ、高さ60メートル超の超高層建築物となる可能性もあり、駅周辺全体の都市景観や機能性、動線に配慮した設計となっています。

住宅棟は10階建てで、オフィス棟の東側に配置されます。駅すぐ近くに位置するため、住民は駅から容易にアクセスすることができ、通勤・通学の利便性が向上します。住宅棟は駐車場に隣接して建設されるため、車を利用する居住者にとっても便利です。また、駅前の再開発エリアに居住空間を整備することで、駅周辺の賑わいの創出や生活利便性の向上にも寄与します。駅直結の住宅は、都市中心部での快適な生活と利便性を両立できる点で、今後の需要が期待されます。

オフィス棟と住宅棟の間には、約58台分の駐車場が整備されます。立体駐車場の導入が想定されており、限られた敷地でも効率的に駐車スペースを確保できる計画です。駅ペデストリアンデッキやバス降車場、タクシー乗降場と一体化した動線設計により、公共交通機関を利用する方も自動車を利用する方も、円滑に施設を利用することができます。周辺道路との接続や歩行者動線の確保も行われる予定で、利便性と安全性を両立した都市拠点の形成が期待されます。

本開発は、新潟駅東側の連続立体交差化や駅周辺整備事業の一環として進められるものです。駅前広場(万代広場)のリニューアル整備や交通拠点の一元化とも連動しており、鉄道・バス・タクシーなどの公共交通の利便性を高めることを目的としています。JR東日本が首都圏や仙台市だけでなく、新潟市でも積極的に街づくりに参画することで、駅周辺の拠点性向上や地域経済の活性化が期待されます。着工は2026年5月、竣工は2028年7月を予定しており、今後の新潟駅周辺の都市機能強化に大きく貢献する計画です。
最終更新日:2025年10月5日

