大成建設株式会社は2026年4月、サンアローズ・インベストメント株式会社が設立した「天神一丁目開発プロジェクト特定目的会社」への出資を通じて、福岡市中央区天神一丁目の「ベスト電器福岡本店・みすず庵共同ビル」を取得したと発表しました。取得した建物は福岡市地下鉄空港線「天神」駅から徒歩約3分という天神の中心部に位置しており、今後はホテルなどへの建替えが計画されています。長年にわたり福岡・天神のランドマークとして親しまれてきた旧ベスト電器福岡本店の跡地活用は、天神ビッグバンによる都市機能更新が進む天神地区において、新たな大型再開発として大きな注目を集めています。
ベスト電器福岡本店・みすず庵共同ビル建て替えの概要
1.大成建設による旧ベスト電器福岡本店跡地の取得
大成建設が特定目的会社への出資を通じて、福岡市中央区天神一丁目の「ベスト電器福岡本店・みすず庵共同ビル」を取得。
ホテルなどへの建替えを視野に入れた新たな都市開発プロジェクトの始動。
2.天神駅近接の優れた立地条件
福岡市地下鉄空港線「天神」駅から徒歩約3分、七隈線「天神南」駅から徒歩約4分の交通利便性。
天神の中心部に位置する高い集客力と発展性を備えた希少な開発用地。
3.福岡を代表したベスト電器福岡本店の歴史
1956年創業のベスト電器を象徴する旗艦店として長年親しまれた存在。
2026年2月の閉店まで天神のランドマークとして地域に根付いた大型商業施設。
4.閉店後に再開発へ向けて動き出した現地
営業終了後の建物は仮囲いで覆われ、解体工事を待つ段階。
天神の象徴的な建物から次世代の都市機能へ移行する転換期。
5.天神ビッグバンエリア内で進む再開発計画
福岡市が推進する天神ビッグバンの対象エリア内に位置する計画地。
規制緩和や都市機能更新を背景とした都心部再生の一環。
6.ホテルを中心とした新たな都市機能への期待
大成建設がホテルなどへの建替え方針を公表している計画地。
観光需要やビジネス需要の拡大を見据えた新たな複合開発の可能性。
7.周辺再開発とともに進む天神の都市更新
ONE FUKUOKA BLDG.や天神ビジネスセンターⅡなど大型開発が相次ぐ天神地区。
旧ベスト電器福岡本店跡地の再開発によるさらなる都市機能向上への期待。

大成建設株式会社は、サンアローズ・インベストメント株式会社が設立した特定目的会社「天神一丁目開発プロジェクト特定目的会社」への出資を通じて、「ベスト電器福岡本店・みすず庵共同ビル」を取得しました。
取得した物件は福岡市中央区天神一丁目9番1号に位置し、敷地面積は1,517.76㎡、延床面積は13,876.32㎡です。建物は地上12階、地下3階建ての鉄骨鉄筋コンクリート造で、1994年10月に竣工しました。
大成建設は取得後の活用方針として、天神エリアの好調なマーケットや立地特性を活かしたホテルなどへの建替えを計画していることを明らかにしています。福岡市を代表する商業・業務集積地である天神の中心部に位置することから、宿泊機能を中心とした新たな都市機能の導入が期待されています。

ベスト電器は1956年に福岡市天神で創業した家電量販店であり、福岡本店は同社を象徴する旗艦店舗として長年にわたり親しまれてきました。
1994年に建替えオープンした現行ビルは、「マルチ生活メディア館」をコンセプトに、家電製品に加えてパソコン専門フロアや音楽ソフト売場、多目的ホールなどを備えた大型店舗として整備されました。九州各地から多くの来店客を集めるとともに、天神のランドマークとして地域に定着していました。
しかし、建物の老朽化や事業環境の変化などを背景に、2026年2月15日をもって天神での営業を終了しました。福岡本店の機能は博多区千代に移転し、新たな旗艦店として営業を開始しています。2026年5月時点では建物全体が仮囲いで覆われており、解体工事を待つ状態となっています。長年にわたり天神の街並みを彩ってきた建物は、新たな再開発へ向けて大きな転換期を迎えています。


今回の計画地は、福岡市が2015年から推進している大規模都市再開発プロジェクト「天神ビッグバン」の対象エリア内に位置しています。
天神ビッグバンは、天神交差点を中心とした約80haを対象として、老朽化したビルの建替えを促進する取り組みです。国家戦略特区制度を活用した航空法による高さ制限の緩和や、福岡市独自の容積率緩和制度を活用する特例措置により、耐震性や環境性能に優れた先進的な大規模なビルへの更新が進められています。
これまでに天神ビジネスセンター、福岡大名ガーデンシティ、ONE FUKUOKA BLDG.、ヒューリックスクエア福岡天神、天神ブリッククロスなど、大型の都市再生プロジェクトが完成し、天神の都市景観は大きく変貌しました。
福岡市によると、2025年3月末時点で天神ビッグバンエリア内の建築確認申請数は93棟、竣工棟数は74棟に達しています。さらに2030年代までには約120棟の建替えが予定されており、旧ベスト電器福岡本店跡地もその流れを担う重要な再開発プロジェクトの一つとなりそうです。

計画地は地下鉄空港線「天神」駅から徒歩約3分、地下鉄七隈線「天神南」駅から徒歩約4分という交通利便性の高い立地に位置しています。周辺では天神ビジネスセンターⅡや天神一丁目15・16番街区再開発などの大型プロジェクトが進行しており、オフィス需要や観光需要のさらなる拡大が見込まれています。
大成建設は現時点で「ホテルなどへの建替え」を公表しているのみですが、近年の天神地区ではオフィス・ホテル・商業施設を組み合わせた複合開発が主流となっています。そのため、本計画についても宿泊機能を核としながら、多様な都市機能を導入する可能性が考えられます。
また、計画地は商業地域に指定されており、建蔽率80%、容積率800%が設定されています。さらに天神明治通り地区の地区計画区域内に位置することから、今後の計画内容によっては天神ビッグバンの各種制度を活用した高度利用が図られる可能性もあります。

建替え後の規模を考える上で参考となる事例が、2025年に開業したヒューリックスクエア福岡天神です。同施設は敷地面積約1,450㎡という今回の計画地と近い規模の敷地に整備されており、地上19階、地下3階、高さ約92m、延床面積約20,700㎡の超高層複合施設として完成しました。商業施設、オフィス、ホテルを備えた天神ビッグバンを代表するプロジェクトの一つとなっています。
旧ベスト電器福岡本店跡地の敷地面積は約1,518㎡であり、ヒューリックスクエア福岡天神とほぼ同規模です。そのため、建替え後には現在の延床面積を大きく上回る超高層複合ビルが整備される可能性も考えられます。
現在の天神では、ONE FUKUOKA BLDG.や天神ビジネスセンターⅡ、天神一丁目15・16番街区などの大型プロジェクトが連続して進行しています。そうした中で、かつて天神を象徴したベスト電器福岡本店跡地がどのような建物へ生まれ変わるのか、今後の計画発表に大きな期待が寄せられています。
出典:大成建設株式会社 ベスト電器福岡本店・みすず庵共同ビルの取得について
最終更新日:2026年6月19日