都市開発ニュース
大分県と愛媛県を結ぶ巨大構想「豊予海峡ルート」がついに始動か!?長大道路海底トンネルの検討結果を公表!!
名鉄名古屋本線東岡崎駅に建設される駅ビル複合施設「東岡崎駅北口地区第一種市街地再開発事業」!!特定業務代行者の募集へ!!
2026年8月開園が公表された博多駅前の新たなにぎわい拠点「明治公園整備・管理運営事業」!!福岡市管理公園としてはPark-PFI制度初活用!!
愛知県岡崎市で進む公民連携プロジェクト「ホテル等民間収益施設誘致事業」!!乙川沿い・太陽の城跡地周辺にホテルを核とした複合施設を誘致へ!!
竣工した次世代研究開発拠点「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」!!有明に誕生した新ランドマーク!!
アニメクレヨンしんちゃん「サトーココノカドー」のモデル・旧イトーヨーカドー春日部店跡地で進む「(仮称)春日部市中央1丁目計画」!!A・B両敷地に地上15階・総戸数約460戸の大規模マンション誕生へ!!
豊田市駅周辺整備と連動した高架下リニューアルが本格化、にぎわい創出の新拠点誕生へ「μPLAT(ミュープラット)豊田市」!!2026年夏開業!!
茨城県と東京都市圏の結びつきを強化する「都市軸道路利根川橋梁(仮称)」!!2042年度までに利根川に都市軸道路の橋梁を整備へ!!
青森・ねぶた祭を望む新たな住商複合施設「(仮称)本町一丁目2番地区市街地再開発事業」!!2028年着工、2030年竣工を目指して計画が進む!!
四国の玄関口を再編する大規模都市開発「松山駅周辺まちづくりプラン」!!バスタプロジェクトやアリーナ構想、駅前タワマン計画が進む!!
JR東海道線に100年ぶりの新駅「村岡新駅(仮称)」!!2032年頃開業を目指して工事が本格化!!周辺では新たなまちづくりも!!
再開発計画は白紙も既存建築物の解体工事が進む「さくら野百貨店仙台店」跡地!!仙台駅前の一等地で構想が進む大規模再開発事業!!
名鉄犬山線布袋駅付近約1.8kmの高架化が完了した「布袋駅付近鉄道高架化事業」!!高架化とMOKU KICHI開業で変わる布袋駅周辺!!
愛知県江南市の名鉄犬山線布袋駅前に整備された図書館などの公共施設や商業施設から構成される複合施設「toko+toko=labo(トコ・トコ・ラボ)」!!
ヤクルト二軍球場隣接地一帯約60haで物流・産業拠点形成へ!!常磐自動車道守谷SA付近で計画が進む「(仮称)守谷SAスマートIC周辺土地区画整理事業」!!
東武伊勢崎線と野田線の乗換駅・春日部駅を高架化する「春日部駅付近連続立体交差事業」!!2026年時点では1〜4番線の仮ホームを供用!!踏切10か所を除却へ!!
茨城県守谷市にプロ野球球団・東京ヤクルトスワローズの新たな二軍施設!!建設工事に着手した「ヤクルト球団二軍球場整備計画」!!
芝浦と高輪を結ぶ「提灯潰しのトンネル」への新動線!!第二東西連絡道路整備で2026年3月28日から高輪ゲートウェイシティ東側ルートに変更、国道15号を経由せず高輪ゲートウェイ駅へアクセス可能に!!
茨城県つくば市吾妻二丁目の70街区で新たなまちづくり!!「吾妻二丁目国家公務員宿舎跡地」で複合的な都市機能の導入へ!!
堂島川と土佐堀川の下をトンネルで貫くため地下5層構造となる「なにわ筋線(仮称)中之島駅」!!2031年春の開業を目指して工事進行中!!

名鉄岐阜駅周辺の大規模再開発構想「名鉄岐阜駅エリア再開発」!!イクトやバスターミナル、岐阜ロフト、名鉄協商パーキングを段階的に再開発して複合施設を建設へ!!

名鉄岐阜駅エリア再開発は、名古屋鉄道(名鉄)が保有する駅周辺の複数の用地や施設を一体的に活用し、岐阜市中心市街地の活性化と回遊性の向上を目指す大規模プロジェクトです。対象エリアには、駅ビル商業施設「イクト(ECT)」、岐阜バスターミナル、岐阜ロフトが入居する長住町ビル、名鉄協商パーキングなどが含まれており、神田町街区・長住町街区を中心に段階的な再開発が検討されています。

本計画では、駅前機能の更新に加え、鉄道・バス・タクシーといった交通結節機能の高度化、歩行者動線の再編、商業・業務・住宅機能の複合化を通じて、「駅からまちへ人の流れが拡がる都市構造」の実現を目指しています。一方で、建設資材価格や人件費の高騰、名鉄名古屋駅再開発計画の見直しなどの影響を受け、具体的な事業スケジュールは未定となっており、計画の長期化も懸念されています。

名鉄岐阜駅エリア再開発の概要

1.名鉄岐阜駅エリア再開発の全体構想
名鉄が保有する駅周辺の複数用地を一体的に活用し、中心市街地の再活性化と都市機能更新を図る大規模再開発構想。
駅前拠点の再編とまちへの人の流れ拡張を同時に実現する面的な都市再構築。

2.対象エリアと段階的な開発範囲
イクト、岐阜バスターミナル、岐阜ロフト、名鉄協商パーキングなどを含む神田町街区・長住町街区を中心とした再開発対象区域。
第1期から複数段階に分けて整備を進める段階的開発計画。

3.複合機能導入による駅前機能の高度化
商業・業務・住宅機能の複合化による利便性と滞在性の向上を目指す施設構成。
駅直結性を生かした都市拠点機能の強化と土地利用高度化。

4.交通結節機能の再編と利便性向上
鉄道・バス・タクシーの連携強化による乗換動線の再構築と交通利便性向上。
駅前空間の混雑緩和と分かりやすい交通結節点形成。

5.歩行者回遊性とにぎわい創出の推進
駅前から周辺市街地へ人の流れを拡張する歩行者ネットワーク整備。
滞留空間創出と交流機能強化によるエリア全体の活性化。

6.事業スケジュール未定とコスト課題
建設資材費・人件費高騰や事業環境変化による計画スケジュール不透明化。
投資判断の慎重化と事業長期化リスク。

7.中心市街地再生への波及効果と将来展望
JR岐阜駅周辺や柳ヶ瀬地区と連動した都市再生効果への期待。
岐阜都市圏の玄関口機能再構築と都市価値向上。


*名鉄岐阜駅エリア再開発区域の様子

名鉄岐阜駅周辺は、JR岐阜駅から柳ヶ瀬地区へと連なる岐阜市最大級の都市活動エリアに位置しています。しかし近年は、郊外型大型商業施設の進出や人口減少の影響を受け、駅前のにぎわいや集客力の低下が課題となっています。

*名鉄岐阜駅エリア再開発の区域位置図

名鉄はこうした状況を踏まえ、駅周辺に点在する自社保有地や既存施設を連携させ、単体開発ではなく「面的な再編」による都市機能更新を進める方針です。歩行者ネットワークの強化、駅前滞留空間の創出、公共交通の乗り換え利便性向上を一体的に整備することで、駅を起点に人の流れが市街地へ自然に拡散する都市構造を形成することを目指しています。また、将来的に進む名鉄名古屋本線の連続立体交差事業との連動により、交通結節点としての機能高度化や沿線価値の向上も期待されています。

*名鉄岐阜駅エリア再開発の中心に位置する名鉄岐阜駅

再開発の第一弾と位置付けられているのが、名鉄岐阜駅に隣接する神田町街区です。この街区には、商業施設「イクト」や岐阜バスターミナル、周辺の名鉄グループ駐車場などが含まれています。イクトは2009年に開業した暫定的な商業施設で、駅連絡機能と日常利用型店舗を担ってきましたが、再開発を見据えて2024年9月に閉館しました。岐阜バスターミナルも同年9月末で廃止され、路線バスは周辺バス停やJR岐阜駅側へ再編されています。

*イクトや岐阜バスターミナルの跡地に位置する神田町街区

これらの跡地では、新たな複合ビルの建設が見込まれており、商業・業務・住宅機能の導入や、駅前にふさわしい都市空間の形成が期待されています。駅直結性を生かした利便性の高い拠点整備により、駅前エリアの再活性化が図られる見通しです。

*名鉄岐阜駅前は商業ビルが建ち並んで商業地が形成されている
*岐阜ロフトや名鉄協商パーキングなどのある長住町街区は次期開発区域となる見込み

第1期に続く開発候補エリアとして、岐阜ロフトが入居する長住町ビル周辺や、岐阜中央郵便局南側の名鉄協商パーキングなども検討対象となっています。これらの用地は駅北側に位置し、まとまった敷地を確保できる点が特徴です。

段階的な再開発により、商業、業務、居住、サービス機能を複合的に配置し、駅周辺の都市機能を面的に再構築していく構想が描かれています。既存施設の単純更新にとどまらず、土地利用の高度化や都市景観の刷新、歩行者回遊性の向上を通じて、エリア全体の価値向上を目指す計画です。

*名鉄協商パーキングの様子

本再開発では、交通結節点としての機能再編が重要なテーマとなっています。名鉄岐阜駅は名古屋本線と各務原線の結節駅であり、多くの利用者が集まる一方、バス乗降場やタクシー動線、歩行者動線が分散しており、分かりにくさや混雑が課題とされてきました。

岐阜バスターミナルの廃止と再配置は、将来的な交通動線再設計を見据えた動きといえます。再開発により、鉄道・バス・タクシーの相互接続性を高め、スムーズな乗り換え環境を整備することで、利用者の利便性向上と駅前空間の質的向上が期待されています。

*岐阜の中心市街地に広大な未利用地が存在する

名鉄が掲げる再開発の大きな目的は、駅前に人を集めるだけでなく、周辺市街地へ人の流れを拡張することです。駅前に魅力的な商業・交流空間を整備し、柳ヶ瀬地区や中心商店街、公共施設方面へと自然な回遊動線を形成することで、エリア全体のにぎわい創出を図ります。バリアフリー動線の強化、歩行者空間の拡充、滞留空間の整備などにより、日常利用だけでなく観光やイベント需要の取り込みも期待されています。

*名鉄岐阜駅の改札口の様子

一方で、本再開発は具体的な着工時期や完成時期が未定となっています。建設資材費や人件費の高騰、施工体制の確保難、名鉄名古屋駅再開発計画の見直しなどが影響し、投資判断が慎重になっているとみられます。
当初は2024年度内に計画概要を公表するとされていましたが、発表は遅れており、解体スケジュールも後ろ倒しとなっています。事業の長期化は、駅前の暫定利用期間が延びることにもつながるため、地域活性化への影響が注視されています。

*名鉄岐阜駅から名鉄名古屋駅までは特急で28分ほど

名鉄岐阜駅エリア再開発は、岐阜市中心市街地全体の再生に大きな影響を与える可能性を持っています。JR岐阜駅周辺整備や柳ヶ瀬地区の再生施策、公共交通ネットワークの再編と連動することで、都市構造の再編が一層進むことが期待されます。
今後は、施設構成、規模、都市デザイン、交通処理計画などの具体像が順次示される見通しであり、地域経済や都市景観への波及効果にも注目が集まります。名鉄岐阜駅が再び岐阜都市圏の玄関口として存在感を高められるか、計画の具体化と着実な事業推進が重要となります。

最終更新日:2026年1月28日

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