竹ノ塚駅東口地区では、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の連続立体交差事業完了を大きな転機として、駅前広場整備や市街地再開発を核とした本格的なまちづくりの検討が進められています。令和6年3月に鉄道高架化が完了し、長年地域課題となってきた踏切問題が解消されたことで、駅周辺は「東西一体・人が主役のまちづくり」を目指す次の段階へと移行しました。
現在は、足立区・UR都市機構・東武鉄道株式会社の三者連携のもと、竹ノ塚駅東口交通広場の再編や、老朽化したUR竹の塚第三団地および東武鉄道商業ビルを含むエリアにおいて、第一種市街地再開発事業の導入が検討されています。駅前の機能更新とともに、歩行者中心で安全・快適な都市空間を形成し、地域のにぎわいと持続可能性を高めることが、本事業の大きな目的とされています。
竹ノ塚駅東口地区再開発の概要
1.連続立体交差事業の完了
踏切解消による交通安全の向上。
駅周辺の回遊性と利便性の向上。
2.駅東口周辺の老朽化課題
UR竹の塚第三団地と商業施設の更新必要性。
歩行者・自転車・車両の動線整理課題。
3.第一種市街地再開発事業の検討
駅前広場・商業・住宅一体化の計画。
地域にぎわい創出と持続可能性向上。
4.三者連携によるまちづくり推進
足立区・UR都市機構・東武鉄道の協働体制。
覚書締結による再開発事業の方向性明確化。
5.駅東口交通広場整備
バス停集約やタクシープール整理。
歩行者中心の安全で快適な空間形成。
6.ウォーカブルな駅前空間の形成
けやき大通りを中心とした回遊性向上。
自転車通行帯や滞留空間の整備検討。
7.地域参加型まちづくりと今後のスケジュール
住民意見を反映した計画作り。
都市計画決定に向けた段階的検討。

竹ノ塚駅周辺では、令和4年3月に駅南北2か所の踏切が解消され、令和6年3月には平成23年度に事業認可された連続立体交差事業、すなわち鉄道高架化が完了しました。これにより、「開かずの踏切」と呼ばれてきた長年の交通課題が解消され、地域の安全性と回遊性は大きく向上しました。

鉄道高架化後は、高架下商業施設「エキア竹ノ塚」や東武ストアが順次開業し、駅の利便性と日常性を支える都市機能が強化されています。足立区では、この成果を一過性のものとせず、駅前広場や都市計画道路などの基盤整備、UR団地再生と一体となったまちづくりを進めることで、竹ノ塚全体の価値向上を図っています。

竹ノ塚駅東口地区には、再開発検討の対象となる建築物がいくつか存在します。これらの建物は、駅前の生活利便性や地域活動の拠点として長年機能してきましたが、築年数の経過や施設の老朽化に伴い、更新や再整備の必要性が指摘されています。


まず、UR都市機構が管理する「竹の塚第三団地」は、1号棟から3号棟までの住宅棟があり、いずれも築50年以上が経過しています。1号棟は地上11階建てで、1階にはピーコックストア 竹の塚店などの商業施設なども入っています。竣工は1966年2月で築61年です。2号棟は地上5階建てで、団地内の高齢化が進んでおり、バリアフリー化や耐震性の改善が課題となっています。3号棟も地上5階建てで、1階には「竹の塚駅前名店街」の商業施設が入居していますが、共用部分や設備の老朽化が進行しており、再生計画上の重要な検討対象となっています。


次に、東武鉄道の「竹ノ塚T BOX」は駅前の商業ビルとして機能しています。2003年に4階~10階部分の賃貸マンションを解体除去し、地上3階建てになりました。このビルは、駅周辺の商業活動の中心的な役割を担っていますが、築年数の経過により建物の老朽化が目立っています。

また、駅東口のバスターミナルは平屋建てで、都営バスや東武バス、タクシー、自転車などが混在しており、交通広場の再編整備における課題の一つとなっています。現在の状況では、路上駐車や交通の交差による安全性の懸念があり、再開発において一体的な整備が求められています。
これらの建築物は、駅前広場や歩行者空間と一体的に再整備することで、住宅、商業、交通が融合した安全で快適な駅前拠点の形成が目指されています。特にUR団地は、耐震性やバリアフリー面での改善が必要であり、再開発計画において建替えや用途転換の対象となることが想定されています。


竹ノ塚駅周辺地区の将来像「にぎわい・安心・豊かなみどりでつくる人が主役の竹の塚」を実現するため、足立区、UR都市機構、東武鉄道株式会社の三者は連携体制を強化してきました。
令和7年10月には「竹ノ塚駅周辺のまちづくり推進に関する覚書」を締結し、駅東口地区において都市再開発法に基づく第一種市街地再開発事業を検討する方針が明確に示されました。施行予定者となるUR都市機構が中心となり、令和8年度以降の都市計画決定を見据え、事業スケジュールや施設構成の具体化が進められていく予定です。駅前広場、商業、住宅が一体となった再編により、竹ノ塚の新たな「まちの顔」が形成されることが期待されています。

再開発の検討と並行して、竹ノ塚駅東口交通広場の再整備も重要なテーマとなっています。足立区では、バス停の駅前集約、一般車の停車スペースやタクシープールの整理、自転車利用環境の改善などを通じて、交通結節点としての機能向上を図る方針です。
あわせて、歩行者と車両の動線を明確に分離し、人が安心して滞留・回遊できる駅前空間の創出を目指しています。けやき大通りを中心としたウォーカブルエリアの形成や、自転車専用通行帯の整備検討など、駅前広場は単なる交通施設ではなく、「居心地が良く歩きたくなる空間」として位置付けられています。


竹ノ塚駅東口地区では、説明会や意見交換会、まちづくりイベントなどを通じて、地域住民や利用者の声を反映した計画づくりが進められています。令和7年12月には東口交通広場整備に関する検討説明会が開催され、今後は地区まちづくり計画の変更に向けた検討が本格化する予定です。
令和8年頃には計画変更案の説明が行われ、その後、都市計画決定や再開発事業の具体化へと段階的に進んでいく見通しです。鉄道高架化という長年の悲願を達成した竹ノ塚は、次の段階として、駅前からまち全体の価値を高める再開発へと着実に歩みを進めています。
出典・引用元:足立区 竹ノ塚駅周辺地区のまちづくり
最終更新日:2026年2月19日

