都市開発ニュース
「門真の窓」として地域の学びと交流を育む新たな文化拠点「門真市立文化創造図書館KADOMADO」!!図書館・カフェ・アトリエ・小ホール・キッズライブラリーなどを備えた滞在型複合施設!!
朝霞台駅・北朝霞駅に駅ビル建設構想「北朝霞・朝霞台地区における官民連携まちなか再生推進事業」!!駅前から広がるウォーカブルなまちづくり!!
JR秋葉原駅電気街南口の石丸電気跡地にタイトーステーション?遊技場が入る地上6階のビル「(仮称)秋葉原中央通り開発プロジェクト」!!
JR草津駅西口で建設が進むホテル・商業・オフィスからなる地上11階建ての高層複合ビル「(仮称)JR草津駅西口開発」!!遂に着工し、アパホテル〈草津駅前〉(仮称)も2027年秋開業へ!!
名駅の超高層ビル群を一直線に工事現場が貫く「リニア中央新幹線名古屋駅」!!東西約900m・2面4線の大規模地下駅や直上広場を整備へ!!2026年夏建設状況!!
本厚木に3,000~5,000席規模の多目的アリーナ計画「厚木市新たな交流拠点としての多目的アリーナ整備」!!2032年度開業を目指す厚木市の現本庁舎跡地の新たな交流拠点!!
京都駅八条東口近くでJR東海グループとマリオットによる270室のホテル「コートヤード・バイ・マリオット京都駅」!!2026年11月16日開業へ!!
柏の葉キャンパス403街区に「INPEX研究開発拠点」を建設へ!!約2.5haの敷地に研究・実験施設を整備、2029年4月に開所!!
リニア中央新幹線・岐阜県駅周辺約21.6haで進む大規模な都市開発「リニア岐阜県駅周辺土地区画整理事業」!!千旦林川沿いの親水空間や駅前広場などの都市と自然が調和した拠点形成へ!!
美乃坂本駅前に遂に橋脚が姿を現した「リニア中央新幹線 岐阜県駅(仮称)」!!岐阜県中津川市に新たな広域交通拠点が誕生へ!!
新宿駅西口に大きなシンボルツリーやボイドを整備する「新宿駅西口駅前広場デザイン方針」が公表!!2035年度の竣工を目指し、歩行者中心の立体的な駅前広場に再編へ!!
名古屋駅太閤通口・観光案内所も2026年9月12日に供用開始される「名古屋駅西側駅前広場整備」!!雲をイメージしたクラウド屋根の新設や3つの広場空間を整備へ!!
津田沼パルコ跡地で2026年10月1日(木)に開業する「ツダヌマ エキマエ ATOCHI(アトチ)」!!スター型テントや人工芝、既存躯体を活かしたポケットパークも整備へ!!
千葉駅南側一帯のJR東日本千葉支社跡地で計画が本格化する「(仮称)新・千葉市民会館/JR東日本による開発建物」!!約1,500席の大ホールを備える文化交流拠点と商業・業務・住宅の3棟整備へ!!
海老名駅西口に2027年春開業する「ViNA GARDENS hug(ビナガーデンズ ハグ)」!!保育・教育・飲食・フィットネス・ペット関連など全8テナントが入居する新たなファミリー拠点に!!
2030年度から順次6両編成で運行する「福岡市地下鉄七隈線6両編成化」!!輸送力約1.5倍へ、橋本~姪浜・福岡空港国際線への延伸構想も!!
堂島のANAクラウンプラザホテル大阪の解体工事が本格化した「堂島ダイビル・クラブ関西会館地上解体工事」!!クラブ関西会館もほぼ解体完了、両敷地一体の建て替えか!?
国際センター駅前で建設が進む名古屋銀行の新たな高層オフィスビル「(仮称)名古屋銀行名古屋駅前ビル」!!南東側一帯の名駅五丁目では大規模再開発構想も進展!!
有楽町駅前で2026年9月1日に着工する「YURAKUCHO PARK」!!CLTを活用したサーキュラー建築や既存地下躯体を活かした新たな都市空間を整備へ!!
JR松山駅周辺にホテルや商業施設、アミューズメント施設などの複合機能を導入する「JR松山駅周辺にぎわい施設整備事業」!!三井不動産やJR四国、伊織の3者が事業協力予定者に選定!!

遂に世界最大の大都市圏の座が東京ー横浜から広州―深センに交代!!公表された「Demographia World Urban Areas 2025」!!リニアで東名阪が連携するスーパー・メガリージョンで首位奪還を目指せ!!

遂に公表された第20版「Demographia World Urban Areas (2025年8月)」によると、世界最大の人口を抱える大都市圏の座が、長年不動とされた東京―横浜大都市圏(人口約3,732万人)から、中国の広州―深セン大都市圏(約6,956万人)へと交代しました。同調査は、世界の都市研究の中でも特に影響力のある報告書で、航空写真・衛星データを用いて「実際に連続した市街地(Built-up Urban Areas)」を統一基準で測定する唯一の国際調査です。行政区や政治的境界ではなく、実際に人々の生活圏がどこまで連続しているかを示す点に特徴があります。

今回の第20版では、広州―深センを中心とする珠江デルタ都市圏(Pearl River Delta Urban Region)が、経済・交通・居住の三位一体的な融合により単一の都市圏として再定義され、世界最大の都市圏として認定されました。これは、21世紀に入り急速に都市化とインフラ整備を進めてきた中国が、実質的な「都市統合国家」へ移行した象徴的な結果といえます。

→Demographia World Urban Areas 20th Edition(2025)
→国土交通省 スーパー・メガリージョンの形成

Demographia World Urban Areasの概要

1.世界最大都市圏の交代
広州―深セン大都市圏が東京―横浜を抜き、世界首位となった事実。
中国の都市統合と急速な都市化の象徴。

2.Demographia調査の特徴
行政区ではなく、連続した市街地を基準とする国際的都市評価。
衛星画像を活用した都市圏実態の可視化。

3.珠江デルタ都市圏の拡大
広州・深セン・仏山などが一体化した巨大都市圏の形成。
経済・交通・居住の融合による都市連結の進展。

4.中国の都市統合戦略
国家主導で進む都市群(City Cluster)政策の成果。
広域交通と産業連携によるメガリージョン化の加速。

5.東京―横浜圏の位置づけ
長年世界最大だった都市圏が第3位へ後退。
成熟社会における高密度都市モデルの継続。

6.世界的都市化の潮流
メガシティの急増と連続都市域の拡大。
経済効率と環境課題を併せ持つ都市成長の現実。

7.日本の今後の展望
東京・名古屋・大阪の連携による広域メガリージョン構想。
多核ネットワーク型都市国家への転換。


*延々と市街地と超高層ビル群が続く東京ー横浜大都市圏(首都圏)

今回の発表で最大のトピックは、中国・華南地域の広州―深セン大都市圏が首位に立ったことです。この地域は、かつて広州・深セン・東莞・仏山などの複数都市に分かれていましたが、近年の急速な都市化と交通インフラの整備によって、市街地がほぼ切れ目なくつながる“超連続都市”を形成しています。人口は約6,956万人に達し、世界第2位の都市圏である上海―常州圏(約4,512万人)を大きく上回りました。

経済面では、中国最大の製造・輸出拠点である珠江デルタ地域が中心であり、世界中の電子機器や自動車部品を供給するグローバル生産拠点として機能しています。深センにはハイテク企業群、広州には商業・金融拠点、東莞には製造業が集中し、分業と連携が高度に進んだ“アジア型メガ・アーバン・リージョン”が形成されています。

*広州―深セン大都市圏の都市圏区域の様子

第2位には、中国東部の上海―常州大都市圏(人口約4,512万人)がランクインしました。この地域は長江デルタの中核であり、上海を中心に蘇州・無錫・常州などが帯状に都市化。鉄道・道路・産業構造の一体化が進み、「世界の工場」から「世界の技術集積地」へと進化しています。上海が金融・国際貿易の中枢、蘇州がハイテク製造、無錫・常州が機械・材料産業を担い、珠江デルタに並ぶもう一つの「国家都市群」として位置づけられています。

このように、中国では複数の巨大都市圏が相互補完的に発展しており、「一国多極型メガシティ構造」が形成されつつあります。これは従来の単一巨大都市(モノセントリック型)から、多核・連続型(ポリセントリック型)への移行を象徴しています。

*上海―常州大都市圏の都市圏区域の様子

一方、日本の東京―横浜大都市圏は、2025年版で第3位(人口約3,732万人)となりました。1980年代から長年にわたり「世界最大の都市圏」として知られてきた同地域は、経済的・社会的成熟を経て、現在は安定期に入っています。人口減少や少子高齢化が進む中でも、依然として先進国最大の都市圏であり、世界最高水準の都市機能を維持しています。報告書では、東京圏の高密度公共交通網、生活利便性、そして高い都市持続性が国際的に評価されています。

また、ソウル―仁川(人口約2,382万人)やニューヨーク―ニューアーク(約2,086万人)など、他の先進国の都市圏と比べても、都市構造の効率性と経済規模のバランスが極めて高いことが特徴です。

*広州南駅建設前の様子。田園地帯が広がる農村であった
*広州南駅建設中の様子。高速鉄道と都市鉄道の巨大な乗り換えターミナルが出現した

Demographiaの調査では、「連続した市街地(urban footprint)」を用いた実測が行われます。そのため、近接する都市同士が物理的に連結し、通勤圏・商業圏が重なり合っている場合は、1つの都市圏として統合されます。2025年版では、人口500万人を超える都市圏は104、1,000万人を超えるメガシティは42都市に達し、20年前の約2倍に増加しました。

特に中国、インド、ナイジェリアなどの新興国では、農村から都市への人口移動が続き、世界の都市人口はすでに全人類の57%を超過。2050年には70%に達すると見込まれています。
都市の広域化は交通・エネルギー・環境に新たな課題をもたらす一方で、経済効率とイノベーションの集中を促進する側面もあります。

*広州南駅開業後の様子。道路ができて大規模な造成が始まる
*現在の広州南駅の様子。駅周辺のTODによって超高層ビルやタワーマンションが建ち並ぶ光景に変貌した

中国政府は「都市群(City Cluster)」政策を国家戦略として進めており、珠江デルタ・長江デルタ・京津冀(北京―天津―河北)の三大都市群を軸に、世界規模のメガリージョン形成を目指しています。
広域鉄道網や高速道路、港湾、空港、デジタルインフラが連続的に整備され、都市間移動が高速化。これにより、例えば広州から香港まで約1時間、深センから仏山までは40分以内で移動できるなど、実質的に単一都市圏として機能しています。

このような政策主導の都市統合は、従来の「自然発生的都市成長」とは異なり、国家が都市の構造そのものをデザインするモデルといえます。今回のDemographiaの結果は、その現実を反映し、都市研究の新しい基準を提示したと評価されています。

*日本の首都圏は超高層ビルの多さだけでなく、非常に密集した住宅地が形成されているのも特徴
*横浜から見た東京都心方面の景色

日本でも近年、「スーパー・メガリージョン構想」が再び脚光を浴びています。国土交通省や有識者会議では、東京・名古屋・大阪の三大都市圏を高速鉄道で一体化し、人口約7,000万人の巨大経済圏を形成することが掲げられています。
リニア中央新幹線の整備はその中核であり、開業後には東京―名古屋間が約40分、東京―大阪間が約67分で結ばれる見込みです。

*日本国内でも駅を中心とした高密度な再開発が進められ、三大都市圏の各拠点をリニア中央新幹線が結ぶ計画

この距離感は、ヨーロッパの「パリ―ロンドン」や「ベルリン―ミュンヘン」間を超えるスピードであり、世界でも例を見ない“日帰り型メガリージョン”の誕生につながります。また、災害対応・エネルギー分散・人材交流などの観点からも、複数の大都市がネットワーク型で機能することが、新しい国土構造の基盤になると考えられています。

*リニア中央新幹線の首都圏域内の駅は、品川だけでなく相模原市にも設置される予定

スーパー・メガリージョン構想の最大の特徴は、「多核連携による経済シナジー」です。東京は金融・情報サービスの中心、名古屋は自動車・航空など製造業の中枢、関西は大学・研究機関・文化産業の集積地と、それぞれ異なる強みを持っています。
これらが高速鉄道とデジタルインフラで結ばれることで、経済活動・人材流動・イノベーション創出が相乗的に加速します。

*東京―横浜大都市圏も郊外の元々田園地帯が広がる駅周辺を高密度に開発して人口増加が進んでいる。海老名駅周辺の様子

さらに、世界的な視点から見ると、東京―大阪軸の7,000万人圏は、ニューヨーク・ボストン・ワシントンD.C.を結ぶ「アメリカ北東メガロポリス」や、中国の珠江デルタと並ぶ規模となります。
この構想が実現すれば、日本は単一都市ではなく「広域連携型の超都市国家」として、再びアジアの中で存在感を高めることが期待されます。

*名古屋大都市圏は人口961.7万人となっている
*京阪神大都市圏は人口1,499.8万人となっている

今回のDemographiaの結果は、単なる人口順位の変動を示すだけではありません。それは、都市のあり方が「境界の内側」から「結びつきの強さ」へと変化していることを象徴しています。東京―横浜圏が単独で首位を譲ったとしても、東京・名古屋・大阪を一体とした「スーパー・メガリージョン」視点では、依然として世界最大級の都市圏(人口約7,000万人、GDP換算で世界第1位クラス)であることに変わりありません。

今後、日本の都市政策は、行政区分を超えた都市圏連携、広域交通の強化、データ共有、環境共生型のまちづくりへと進化していくことが求められます。「都市の境界」ではなく、「生活と経済のネットワーク」が都市の本質を形づくる時代。世界の都市競争はすでにそのステージに移っており、日本もまた、“ポスト東京一強時代”の新しい都市像を描く局面に入っています。

*総戸数約4,800戸になる計画の幕張ベイパーク。大都市圏が外へ広がり、大規模なタワーマンション群も建設されるようになった
*東京―横浜大都市圏に近接したつくば都市圏も新線のTX開業によって農村が東京通勤圏のタワマン群に変貌しつつある
大都市圏人口規模ランキング2025(世界上位25都市圏)

順位:大都市圏名/都市圏人口/都市圏面積

1位:広州–深圳、広東省(中国)/6,956.2万人/10,635k㎡
2位:上海–常州、上海・蘇州・鎮江(中国)/4,511.5万人/9,731k㎡
3位:東京–横浜(日本)/3,732.5万人/8,775k㎡
4位:ジャカルタ(インドネシア)/3,687.7万人/3,546k㎡
5位:デリー、デリー・ウッタルプラデシュ・ハリヤナ(インド)/3,322.4万人/2,344k㎡
6位:ムンバイ、マハーラーシュトラ(インド)/2,623.7万人/1,067k㎡
7位:マニラ(フィリピン)/2,552.1万人/1,911k㎡
8位:ダッカ(バングラデシュ)/2,530.5万人/1,083k㎡
9位:ソウル–仁川(韓国)/2,382.5万人/2,769k㎡
10位:カイロ(エジプト)/2,268.4万人/2,696k㎡
11位:北京、北京・河北(中国)/2,236.3万人/4,284k㎡
12位:サンパウロ(ブラジル)/2,174.7万人/3,649k㎡
13位:カラチ(パキスタン)/2,125.8万人/1,124k㎡
14位:ニューヨーク、ニューヨーク–ニュージャージー–コネチカット(アメリカ)/2,089.2万人/11,344k㎡
15位:コルカタ、西ベンガル(インド)/2,032.7万人/1,352k㎡
16位:バンコク(タイ)/2,028.4万人/3,199k㎡
17位:メキシコシティ(メキシコ)/1,894.2万人/2,530k㎡
18位:モスクワ(ロシア)/1,850.9万人/6,643k㎡
19位:バンガロール、カルナータカ(インド)/1,621.6万人/1,743k㎡
20位:ホーチミン市(ベトナム)/1,602.4万人/2,274k㎡
21位:ブエノスアイレス(アルゼンチン)/1,593.3万人/3,437k㎡
22位:ロサンゼルス、カリフォルニア(アメリカ)/1,558.2万人/6,918k㎡
23位:ラゴス(ナイジェリア)/1,528.3万人/2,585k㎡
24位:ヨハネスブルグ–プレトリア(南アフリカ)/1,520.6万人/4,040k㎡
25位:大阪–神戸–京都(日本)/1,499.8万人/3,020k㎡

*リニア中央新幹線開業によって日本が大都市圏の世界ランキング首位を奪還できるか見ものだ

最終更新日:2025年10月18日

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