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さいたま市大宮区・桜木駐車場用地活用事業「(仮称)桜木PPJ」が着工!!
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桜川公園官民連携事業(Park-PFI) 事業予定者に「つむぐ桜の森パートナーズ」を選定!!
JR山手線および京浜東北線の田町駅付近で線路切換工事が行われた「羽田空港アクセス線(仮称)の整備事業」!!
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村岡新駅(仮称)近くの旧・中外製薬工場跡地にスーパーやホームセンターから構成される「(仮称)鎌倉梶原商業施設計画」が着工!!総戸数約665戸の大規模マンションも建設へ!!
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新丸ビル4階が2025年夏までに段階的にリニューアル!!
宮城県多賀城市「東北学院大学多賀城キャンパス跡地」の再開発が都市計画用途地域の変更や地区計画決定!!
総務省が人口推計(2024年10月1日現在)を公表!!日本の総人口は減少も、東京都と埼玉県は増加!!
東陽町で計画が進む三井不動産とLINK-Jによる賃貸ラボ&オフィス事業の新拠点「(仮称)三井リンクラボ東陽町1」が着工!!

ゼネラルモーターズとベッドロックにより、超高層ビルの解体や改修からなる「ルネッサンス・センター」複合施設の再開発計画!!

自動車メーカー・ゼネラルモーターズ(GM)とデベロッパー・ベッドロックが、デトロイトのランドマーク「ルネッサンス・センター」複合施設の再開発計画を発表しました。1970年代に建設されたこの巨大複合施設は、長年デトロイトの象徴として親しまれてきましたが、時代に適応した進化が求められています。この再開発計画では、高層ビルの一部撤去や改修、敷地全体の再構成を通じ、住宅、ホスピタリティ施設、公共スペースを融合した新たな都市のランドマークを目指します。

再開発計画の概要と目的は、施設全体の大規模な見直しを通じて、デトロイト市の中心部と川岸エリアを結びつけることに重点を置いています。まず、敷地内の川に最も近い2棟のオフィスビルを撤去することで、新しい空間を創出し、公共スペースやアクセス性を向上させる予定です。同時に、施設の中心である「デトロイト・マリオット」を含む残りの3棟は保存され、住宅やホスピタリティ用途に改修されることで新しい価値を提供します。
さらに、建物間をつなぐ低層の基盤部分も撤去し、敷地全体を再構成することで、川岸に向けて開かれたより魅力的な空間を作り出します。また、巨大な駐車場として利用されているエリアには、低層の建物と緑豊かなランドスケープが整備され、活気あるコミュニティスペースが形成される計画です。これらの改修と新設により、歩行者専用の遊歩道や公共スペースが新たに整備され、地域住民と観光客の両方にとって利便性と魅力のある都市空間が実現します。

計画の概要

  1. 都市と川岸エリアの接続強化
    市中心部と川沿いのリバーフロントを結ぶ新しい歩行者用遊歩道を整備し、都市全体の利便性を向上させる。
  2. 老朽化オフィスビルの撤去
    敷地内の川に最も近い2棟のオフィスビルを取り壊し、より効果的な土地利用を目指す。
  3. 3棟のタワーの再開発
    地上73階、高さ230mの超高層ビルを含む保存する高層ビル3棟を改修し、ホスピタリティや住宅用途を融合させることで、新しい都市機能を創出。
  4. 基盤部分の再構成
    建物をつなぐ低層の基盤を撤去し、敷地の流れを再構成して、建物と川岸への直接アクセスを改善する。
  5. 駐車場エリアの活用
    巨大駐車場エリアを低層建築と緑豊かなランドスケープで再開発し、公共スペースを充実させる。
  6. 活気あるウォーターフロントの形成
    エンターテインメント地区として、観光客を引きつける魅力的な目的地を川沿いに構築する。
  7. 象徴的資産の保存と発展
    デトロイトのスカイラインを象徴する建築を維持しながら、現代の需要に応じた多目的な都市施設に再生する。

出典:ベッドロック/ゼネラルモーターズ

GMとベッドロックは、1976年に完成したルネッサンス・センターを現代のニーズに合わせて再設計することで、施設が持つ歴史的価値を維持しつつ、新しい時代のランドマークとして活用することを目指しています。この計画は、単なる建築物の改修にとどまらず、デトロイトの経済成長と観光促進の起爆剤としての役割を果たすものです。

出典:ベッドロック/ゼネラルモーターズ

ベッドロックのCEOコフィ・ボナー氏は、ルネッサンス・センターの再開発について次のように述べています。「この象徴的なランドマークの未来は、デトロイトとミシガン州にとって非常に重要です。ゼネラルモーターズとの協力により、このプロジェクトはデトロイトの経済発展と一致する形で進められています。」

再開発によって誕生する新しい空間は、地域社会や観光業に利益をもたらすと期待されています。「共同アプローチによって、ルネッサンス・センターとその周辺地域が、デトロイトの持続可能な成長をさらに強化し、コミュニティ全体に大きな恩恵をもたらします」とボナー氏は語っています。

出典:ベッドロック/ゼネラルモーターズ

この再開発プロジェクトには、GMとベッドロックが大部分の資金を投入しますが、地方自治体や州からの公的資金も計画の重要な一部となっています。今後、提案は州や市の指導者に提示され、法的承認と資金確保が進められます。特に地元住民や観光客の支持を得るため、透明性の高いプロセスが求められています。

もし十分な資金を確保できない場合、GMはルネッサンス・センター全体の取り壊しも視野に入れていると報じられています。そのため、再開発計画の実現はデトロイト市の将来を左右する重要な決断となるでしょう。

出典:ベッドロック/ゼネラルモーターズ
出典:ベッドロック/ゼネラルモーターズ

ルネッサンス・センターの再開発計画は、デトロイトの新しい象徴的存在として期待されています。市中心部とリバーウォークをつなぐ新しい動線や、多目的に活用できる公共スペースの整備が、地域の活性化を後押しします。これにより、観光客だけでなく地域住民にとっても魅力的な場所が生まれ、デトロイトの都市としてのポテンシャルがさらに引き出されるでしょう。

ルネッサンス・センターの再開発計画が描く未来図は、都市と自然、人と人をつなぐ新しいモデルケースとなる可能性を秘めています。

最終更新日:2024年12月7日

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